発表者PCとプロジェクタとで異なる内容を表示する

プレゼンテーションの発表者は、通常パワーポイントの「ノート」機能を利用して本番用の原稿(台本のようなもの)を作成し、印刷してそれを見なが ら発表するのが一般的です。しかし原稿を手に、読みながら行うプレゼンと、台本なしで行うのとでは、当然後者の方が聴衆にもスマートなプレゼンテーション に映るのではないでしょうか?

でも実際には原稿なしで内容を丸暗記!とまではいかないもの。そこで、「ノート」を印刷せず発表者のPC画面に表示し、聴衆の見るスクリーンには 通常のスライドを表示させる方法をご紹介します。これなら原稿を手に持たず、画面で見ながらプレゼンすることができます。 ただし、この機能を使用するには、

1.発表者用のPCが複数モニタ表示機能に対応していること
2.Windows 98以降のバージョンであること
3.PowerPoint2000以降のバージョンであること

以上3つの条件をすべて満たしていなければ利用できませんので、一度お確かめ下さい。

それでは設定です。

■Windows の設定

デスクトップ画面で右クリックし「プロパティ」を選択します。

「画面のプロパティ」のダイアログボックスの「設定」タブで複数モニタの設定を行います。(※詳しくは、 お使いの PCやビデオカードの説明書を参考にして下さい。)

(図1)画面の設定(モニタ)


■PowerPointの設定

発表するスライドを表示し、メニュー「スライドショー」→「スライドショーの設定」を選択します。

(図2)メニュー スライドショーの設定


「発表者ツールを表示する」にチェックを入れます。

(図3)スライドショーの設定


設定は以上です。

あとは、通常通りスライドショーを実行するだけです。プロジェクターは普通にスライドショーを上映していますが、発表者用の PC には「ノート」のような「発表者ツール」が表示されています。

(図4)発表者ツール


また、発表者用PCのスライドを切り替えるとプロジェクター側も同時に切り替わります。画面がバラバラになることはありません。

これで原稿を手に持つことなくプレゼンテーションを行うことができます。また発表当日ギリギリまで発表内容を検討・編集していてノートを印刷する時間がなくなってしまったような場合にも便利です。