Windowsはもういらない

すばらしいOS WindowsXPのサポートが終了しました。新しいOSの必要性を感じないほど完成されたOSなのに。でも、もうMicroSoftのおもわくどおりに、Windows11を購入する必要はありません。

デュアルブート

Windows10サポート終了で焦った私が「XPQ4 × Ventoy」でUSBメモリ1本からデュアルブート環境を作り、Linuxへの移行を始めた全記録!

はじめに――「またか……」と呟いた、あの朝のこと


この記事をスマートフォンで読まれている方は→ こちらから 📱 をクリックしてください。読みやすくなっています。

2025年秋のある朝、私はいつもどおりコーヒーを啜りながらスマホのニュースを眺めていました。

「Windows 10、2025年10月14日をもってサポート終了」

その見出しが目に入った瞬間、思わず口から出たのは「……またか」という言葉でした。

Windows XP のサポート終了のとき、次は Vista、7、8.1……。

Microsoft というのは、定期的にユーザーへ「さあ、お金を出すか、PCを買い換えるか、諦めるかを選べ」と迫ってくる組織です。

そして今回もそのお知らせが来た。

しかも私のメインPCはWindows 11の要件を満たさないギリギリの古いスペック。

TPMがどうとか、セキュアブートがどうとか、チェックツールを走らせるたびに「お前は対象外だ」と言われ続けてきた機体です。

「いい加減にしろ」と思いながらも、かといってLinuxに完全移行するのは怖い。

>画像 Windows10のサポート終了

長年使い慣れたWindowsのUIや操作感を捨てるのは、まるで20年連れ添った相棒と別れるようなものです。

そんな私が出会ったのが XPQ4 と Ventoy の組み合わせでした。

下記の画像は、私が構築したXPQ4のデスクトップです。

まるで Windows のように見えますが、Debian 13 (Trixie)をベースにしたLinuxです。

操作性は Windowsとそっくりです。

Windows7のようなデスクトップ

画像 WindowsXP のようなデスクトップ

この記事では、私がどのようにして「Windowsそっくりな見た目のLinux」を USBメモリ1本に永続化 し、既存のWindows 10を壊すことなくデュアルブート環境を構築したか、その全記録をお届けします。

目次

  • はじめに――「またか……」と呟いた、あの朝のこと
  • この記事を読んでわかること
  • 第1章:Windows 10 サポート終了で、何が「本当に」困るのか
    • セキュリティアップデートが止まる恐怖
    • Windows 11 への移行問題
    • 「有償延長サポート(ESU)」という選択肢
    • 私が選んだ「第4の道」
  • 第2章:XPQ4とは何者か――「Windows」のように美しいLinux
    • Q4OS というベースを知る
    • XPQ4 とは何か
    • XPQ4 のダウンロード形式
  • 第3章:Ventoy とは何か――「魔法のUSBメモリ作成ツール」
    • 従来の常識を覆すツール
    • Ventoy の永続化(Persistence)機能
  • 第4章:実際にやってみた――準備編
    • 用意するもの
    • Ventoy のダウンロードとUSBへのインストール
  • 第5章:XPQ4(Free10)のISOをダウンロードしてVentoyに追加する
    • ISO ファイルをダウンロードする
    • ISO を Ventoy の USB にコピーする
  • 第6章:永続化(Persistence)の設定――「消えないUSB Linux」を作る
    • Step 1:永続化用のイメージファイルを作成する
    • Step 2:ventoy.json を作成して永続化を設定する
    • Step 3:動作確認をする
  • 第6章 補足:永続化ファイルの容量が足りなくなったら――後から増量する方法
    • なぜ後から増量が必要になるのか
    • 容量管理のコツ――日常的に残量を確認しよう
  • 第7章:Windows 10 との快適なデュアルブート環境を構築する
    • デュアルブートとはどういう状態か
    • BIOS / UEFI の設定について
  • 第8章:徐々に Windows10 から移行していくためのロードマップ
    • 焦らないことが最大の戦略
    • 推奨する移行ロードマップ
  • 第9章:XPQ4 を使ってみて感じたこと(正直レビュー)
    • 良かったところ
    • 気になったところ
    • まとめ:USBメモリ1本が「移行の架け橋」になる





この記事を読んでわかること


  • Windows 10 のサポート終了に伴う「本当のリスク」と取れる選択肢

  • XPQ4(Q4OS)とは何か、なぜWindowsユーザーに向いているのか

  • Ventoy の仕組みと、USBメモリへの導入手順

  • Ventoy の 永続化(Persistence)機能 の設定方法

  • Windows 10 との デュアルブート環境 の考え方と実践

  • 焦らず安全に「脱Windows」を進める移行ロードマップ

「Linuxは難しそう」「コマンドを打つのが怖い」「失敗してWindowsが壊れたら困る」――そんな不安を持つすべての方に向けて書いています。

第1章:Windows 10 サポート終了で、何が「本当に」困るのか


セキュリティアップデートが止まる恐怖


サポートが終了するということは、Microsoft からのセキュリティパッチが届かなくなることを意味します。

OSの脆弱性が発見されても、誰も修正してくれない。

それがどれほど怖いことかというと、たとえば2017年に猛威を振るった「WannaCry」ランサムウェアは、すでにサポートが切れていたWindows XPを標的にした攻撃で、世界中の病院や企業が被害を受けました。

あれと同じことが、今度はWindows 10ユーザーに降りかかってくる可能性があるわけです。

Windows 11 への移行問題


「じゃあ Windows 11 にすればいい」という話になるのですが、ここに罠があります。

Windows 11 は TPM 2.0セキュアブート に対応したPCでないとインストールできないのです(公式サポート外の方法は除く)。

2020年以前に発売されたPCの多くがこの要件を満たしておらず、「ハードウェアごと買い換えろ」というのが実質的な Microsoft の答えになっています。

私のPCもまさにそのパターン。

Core i5-7世代、メモリ8GBと、5年前なら「普通以上」だったスペックが、今ではサポート外の烙印を押されています。

新しいPCを買うお金はある……けれど、このPCがまだ快適に動いているのに捨てるのは気が引ける。

そういう方は少なくないはずです。

「有償延長サポート(ESU)」という選択肢


実は Microsoft は個人ユーザー向けにも有償の延長セキュリティアップデートを提供しています(1年分で数千円程度)。

応急処置としてはありですが、これもいつかは終わります。

根本的な解決にはなりません。

私が選んだ「第4の道」


以上を踏まえて、私が取った作戦はこうです。

「Windowsを消さずに、USB1本からWindowsそっくりのLinuxを動かせるようにする。

まずは使い勝手を試して、納得できたら徐々に移行していく」

これが本記事のテーマ、XPQ4 × Ventoy によるデュアルブート環境の構築です。

「XPQ4」という最強の選択肢

第2章:XPQ4とは何者か――「Windows」のように美しいLinux


Q4OS というベースを知る


XPQ4 を語るうえで、まず Q4OS について触れなければなりません。

Q4OS は Debian ベースの Linux ディストリビューションで、軽量で安定していることが特徴です。

Debian というのは、Linux の中でも特に長い歴史と信頼性を誇るディストリビューションで、Ubuntu もその子孫にあたります。

Q4OS はその Debian をベースにしながら、古いPC でも動作するよう最適化されています。

重要なのは、Q4OS が採用しているデスクトップ環境です。

  • Trinity Desktop Environment(TDE):メモリ消費が極めて少なく、古いPCでもサクサク動く

  • KDE Plasma:見た目が洗練されており、カスタマイズ性が高い

どちらも Windows ユーザーが違和感なく使えるよう設計されており、タスクバーの位置、スタートメニュー的なもの、ファイルマネージャーの操作感など、「あ、なんかWindowsっぽい」と感じる要素が随所にあります。

XPQ4 とは何か


そして XPQ4 は、Q4OS にインストールする テーマパック のようなものです。

公式サイト(https://xpq4.sourceforge.io/)によると、XPQ4 は Q4OS のデスクトップに対して Windows ライクな見た目(look'n feel) を提供するプロジェクトです。

具体的には以下のテーマが用意されています:

XPQ4のテーマ

これを見た私の感想は「……すごい。Windowsそのものじゃないか」でした。

スクリーンショットを見ると、本当に Windows 10 そのものにしか見えない。

タスクバーも、スタートボタンも、通知エリアも、ウィンドウの枠も。「え、これ本当にLinuxなの?」と疑いたくなるレベルです。

2026年3月にはさらに Q4OS Perseus および Quarkos Resolute 向けのインストーラーもリリースされており、開発は現在も活発に続いています。

XPQ4 のダウンロード形式


XPQ4 には主に2つの形式があります:

XPQ4 のダウンロード形式

どちらもライブ起動(インストール不要で試せる)に対応しており、今回私が行う Ventoy での永続化 とも相性抜群です。

私は、この FreeXP の方を利用することにしました。

第3章:Ventoy とは何か――「魔法のUSBメモリ作成ツール」


「Ventoy」がもたらすOS革命

従来の常識を覆すツール


ここで登場するのが Ventoy です。

従来、ブータブルUSBメモリ(起動できるUSBメモリ)を作るためには、Rufus などのツールを使って USB メモリ全体を特定の OS 専用に書き換える必要がありました。

つまり、

  • Ubuntu 用のUSBメモリ

  • Windows 11 インストール用USBメモリ

  • Kali Linux 用のUSBメモリ

……と、OSごとに別々のUSBメモリが必要で、デスクの引き出しには「ラベルが貼られた(あるいはラベルを貼り忘れた)」USBメモリが山積みになる羽目になります。

私の引き出しには実際、用途不明のUSBメモリが4本ほど眠っていました。何が入っているのかわからないので、使うのも怖い。

Ventoy はこの常識を根底から覆します。

Ventoy を一度USBメモリにインストールすれば、あとは ISO ファイルをそのままドラッグ&ドロップでコピーするだけ。

PCを起動すると Ventoy のメニュー画面が現れ、コピーしてある複数の OS から起動したいものを選べます。

1本のUSBメモリに、Windows のインストーラー、Ubuntu、XPQ4 の ISO を全部入れておける、ということです。

Ventoy の永続化(Persistence)機能


さらに重要なのが 永続化機能 です。

「再起動で設定が消える」問題を解決する

通常、ライブUSBで起動した OS は「使い捨て」です。

ブラウザのブックマークを追加しても、ソフトをインストールしても、再起動すればすべて消えてしまいます。

まるで記憶喪失のゲームキャラクターのようです。

しかし Ventoy の永続化機能を使えば、ライブ起動した OS への変更を USB メモリ内に保存し続けることができます。

再起動しても設定やインストールしたアプリが残る、まさに「ポータブルな自分専用 PC」が完成します。

Ubuntu 系のディストリビューションは特に永続化との相性が良く、Q4OS(Debian 系)も対応しています。

実は、この記事も USBメモリにインストールした XPQ4 を日本語化したもので書いています。

もちろん、WiFIの設定や保存したファイルも再起動しても完全に復元されます。

第4章:実際にやってみた――準備編


用意するもの


私が実際に用意したものはこちらです:

  • USBメモリ 64GB(USB 3.0 対応のもの)
    - 32GB でも動作しますが、永続化領域を考えると 64GB 以上が安心
    - Amazonで 1,500〜2,000円程度で購入可能

  • 作業用PC Windows 10 が入っているPC= デュアルブートにしたいPC(または Linuxが入っているUSBメモリやPC)

  • インターネット接続

  • コーヒー1杯(任意。ただし強く推奨)

Ventoy のダウンロードとUSBへのインストール


Step 1:Ventoy をダウンロードする

Ventoy の公式サイト(https://www.ventoy.net/)にアクセスし、最新版の Windows版やLinux版をダウンロードします。

ファイル名は ventoy-X.X.XX-windows.zip のような形式です。

Ventoyのダウンロードページ

Step 2:Ventoy を起動する

ダウンロードした ZIP を解凍し、USBメモリをPCに挿した状態で Ventoy2Disk.exe をダブルクリック。(Linux版もほぼ同様の操作です。)

起動すると対象のデバイスが表示されるので、USBメモリが選択されていることを確認してから「Install」をクリックします。

Ventoyのインストール画面

⚠️ 注意:USBメモリの中身はすべて消えます。 大事なファイルは事前に別の場所に移動させておいてください。

これは本当に大事です。

私は一度、うっかり間違えて普通のUSBメモリを消したことがあります(中身は旅行の写真でした。泣きました)。

インストールが完了すると、USBメモリは2つのパーティションに分割されます:

  • 小さい FAT パーティション:Ventoy のブートローダーが入る領域

  • 大きい exFAT パーティション:ISOファイルを保存するための領域(ここにファイルをコピーしていく)

これで Ventoy の準備は完了です。思ったより簡単でしょう?

第5章:XPQ4(Free10)のISOをダウンロードしてVentoyに追加する


ISO ファイルをダウンロードする


XPQ4 の公式サイト(https://xpq4.sourceforge.io/)にアクセスします。

今回は とにかく軽量な環境にしたいので、「FreeXP live CD image」をダウンロードします。

SourceForge のダウンロードページに飛ぶので、ミラーサーバーを選んでダウンロード開始。

ISO ファイルのサイズは概ね 1.5〜2GB 前後です。自宅の回線なら数分で終わります。カフェでやると隣の人に「何その巨大ファイルダウンロード」という目で見られます。実体験です。

ISO を Ventoy の USB にコピーする


ダウンロードした ISO ファイルを、エクスプローラーで開いた Ventoy の USB ドライブ(「ventoy」という名前のドライブ)にドラッグ&ドロップするだけです。

「え、それだけ?」と思われた方、はい、それだけです。

コピーが終わったら、もう起動できる状態になっています。Rufus のような「書き込み」の概念は Ventoy にはありません。

ISOをコピーするだけ、それがすべてです。

試しにここで一度、USBから起動してみましょう。

PC を再起動し、起動時に F12 や F2 キー(メーカーによって異なります)を押してブートメニューを呼び出し、Ventoy の USB を選択。

すると Ventoy のメニューが現れ、コピーした FreeXP の ISO が一覧に表示されます。それを選択すると……

どーん。Windows XP にしか見えない画面が現れます。

しかしこの時点では「ライブ起動」なので、設定を変えても再起動すると消えてしまいます。これを「永続化」するのが次のステップです。

第6章:永続化(Persistence)の設定――「消えないUSB Linux」を作る


保存領域を設定する

永続化の設定は少しだけ手順が必要ですが、難しくはありません。

落ち着いて一歩ずつ進みましょう。

Step 1:永続化用のイメージファイルを作成する


永続化のために、USB メモリ内に「変更内容を保存するための専用ファイル(永続化イメージ)」を作る必要があります。

これはLinux環境が必要ですが、Ventoy公式永続化ファイルを提供しています。

私は、この方法を利用しました。

もし Linux のターミナル操作に慣れていれば、後から紹介する方法が便利だと思います。

  1. Ventoy公式の永続化ファイル配布ページ へ行きます

  2. ページの下の方にある images.zip という圧縮ファイルをダウンロードし、解凍します。

  3. そのなかから、persistence_ext4_4GB_persistence.dat.7z を選択してさらに解凍してください。

  4. その中から persistence_ext4_4GB_persistence.dat.7z(4GBの保存領域)などのファイルを取り出します

→ このファイル自体は小さなファイルですが、解凍すると4GBの保存領域が作成されます。

📌 WiFIの設定やブックマークの保存、日本語化はこの4GBの領域で十分ですが、足りなくなったら、Ventoyの中に含まれているツール ExtendPersistentImg.sh などで拡張できます。

また、Linuxのターミナル操作に慣れている人に対して、Ventoyをインストールする時に解凍した場所に 専用のスクリプト CreatePersistentImg.sh が入っています。

こちらを利用しても 永続化ファイルを作成することができます。

Windows 環境から作業する場合、WSL(Windows Subsystem for Linux)または作業用の Linux 環境が必要です。

WSL を使う方法が手軽です。

WSL のターミナルを開き、以下のコマンドを実行します:

# Ventoy の公式スクリプトをダウンロード
curl -O https://www.ventoy.net/download/CreatePersistentImg.sh

# 実行権限を付与
chmod +x CreatePersistentImg.sh

# 永続化イメージを作成(8GB の場合)
sudo bash CreatePersistentImg.sh -s 8192 -t ext4 -o persistence.dat


-s 8192 は容量を MB 単位で指定しています(8192MB = 8GB)。

OS アップデートやアプリのインストールを考えると、最低でも 8GB は確保することをおすすめします。

私は余裕を持って 16GB にしました。

生成された persistence.dat ファイルを、USB メモリのルートディレクトリ(ventoy ドライブの直下)にコピーします。

Step 2:ventoy.json を作成して永続化を設定する


次に、Ventoy に「このISOファイルにはこの永続化ファイルを使え」と指示するための設定ファイルを作ります。

「ventoy.json」を作成する

USB メモリの ventoy パーティションに ventoy という名前のフォルダを作り、その中に ventoy.json というファイルを作成します(フォルダ名と紛らわしいですが、間違えないように)。

ventoy.json の中身はこのように記述します:

{
"persistence": [
{
"image": "/freexp-xxxxxxxxx-amd64.iso",
"backend": "/persistence.dat"
}
]
}


image には、USB メモリのルートに置いた ISO ファイルの正確なファイル名を記載します(スペースや特殊文字はNG)。

backend は先ほど作った永続化ファイルのパスです。

ventoy.json の設定は正確に

💡 ポイント:ファイル名のスペースに注意
ISO ファイル名にスペースや日本語が含まれていると永続化が正しく機能しません。

ダウンロード後にリネームしておくと安全です。

例:free10-amd64.iso のようにシンプルな名前に。

Step 3:動作確認をする


設定が終わったら USB から再起動。

Ventoy の起動メニューで ISO を選択するとき、今度は「Boot with persistence(永続化で起動)」というオプションが現れるはずです。

それを選択すれば、永続化が有効な状態で XPQ4 が立ち上がります。

試しに壁紙を変えたり、ブラウザのブックマークを追加したりして、一度シャットダウン。再度起動してみると……変えた壁紙がそのまま残っている!

このとき私は思わず「やった!」と声に出してしまいました。

第6章 補足:永続化ファイルの容量が足りなくなったら――後から増量する方法


しばらく XPQ4 を使い続けていると、ある日こんな警告が出るかもしれません。

「ディスクの空き容量が残り少なくなっています」

そうです、最初に作った persistence.dat がいっぱいになってしまったのです。

これは「使い込んでいる証拠」でもあるので、ある意味めでたいことなのですが、そのままにしておくとアプリのインストールができなくなったり、システムの動作が不安定になったりします。

私も最初に 8GB で作ったファイルが、3ヶ月ほどで満杯になりました。

アプリを入れすぎたのです。LibreOffice、GIMP、VS Code、それからなんとなく入れた Blender……。「せっかくだから」の精神が仇になりました。

なぜ後から増量が必要になるのか


persistence.dat は作成時にサイズが固定されるファイルシステムイメージです。

Windows のパーティションと同じように、作った後からサイズを変えるのは単純にはいきません。

「じゃあどうするんだ」という話ですが、Ventoyをインストールするために解凍したファイルの中に

ExtendPersistentImg.sh

があるので、これを利用します。

使用例

拡張 2GB(2048MB)増やす場合

sudo bash ExtendPersistentImg.sh persistence.dat 2048

→ 例えば元のサイズが 1GB なら、実行後は 3GB になります。

容量管理のコツ――日常的に残量を確認しよう


XPQ4 を起動した状態で、ターミナルから以下のコマンドを打つと永続化領域の残量が確認できます:

df -h / 出力例:

Filesystem Size Used Avail Use% Mounted on
/dev/loop0 16G 5.2G 9.8G 35% /


Use% が 80% を超えてきたら「そろそろ危ないな」のサインです。

その段階でバックアップを取り、増量作業に備えましょう。

満タンになってから慌てるのではなく、余裕があるうちに動くのが賢いやり方です。(これは人生全般に言えることですね。)

第7章:Windows 10 との快適なデュアルブート環境を構築する


デュアルブートとはどういう状態か


現在の状態を整理すると:

ストレージ OS / 状態
PC の内蔵ストレージ\n Windows 10 がインストールされている(何も変えていない)
USB メモリ Ventoy + XPQ4(永続化あり)

これは立派なデュアルブート環境です。

  • PC 起動時にUSBを挿している → Ventoy が起動 → XPQ4(Linux)が使える

  • PC 起動時にUSBを挿していない → 普通に Windows 10 が起動する

Windows 10 を消す必要はありません。

USB を挿すか挿さないかだけで OS を切り替えられます。

これがこの方法の最大のメリットです。

Windows 10 は「もしものときの保険」として、そのまま温存しておけます。

BIOS / UEFI の設定について


毎回 F12 を押してブートメニューを出すのが面倒な場合は、BIOS の起動順序(Boot Order)を変更して「USB を最優先にする」設定にしておくと便利です。

設定方法は PC のメーカーによって異なります。

起動直後に Del、F2、F10、Esc などのキーを連打することで BIOS 設定画面に入れます。

ただし、USB を挿していないときは Windows が普通に起動するので、日常的に USB を挿し忘れると「あれ、なんかLinuxが起動しない」と焦る場合があります。

最初の1週間、私は3回くらいそれをやりました。

第8章:徐々に Windows10 から移行していくためのロードマップ


徐々にWindowsからLinuxへ

焦らないことが最大の戦略


「Linuxに移行しよう」と決心したとき、多くの人が陥る罠があります。それは「一気にWindowsを捨てようとすること」です。

私もそのパターンで何度か失敗しています。

若かりし頃、意気込んで Ubuntu をメインにしようとして、1週間後には「プリンターが動かない」「会社のVPNが繋がらない」という問題に直面し、結局 Windows に逃げ戻ったことがありました。

今回は違います。デュアルブート(USB経由)という安全網があるので、いつでも Windows に戻れる状態を保ちながら、少しずつ Linux での作業範囲を広げていけます。

推奨する移行ロードマップ


フェーズ 期間 やること
フェーズ1:慣れる期間 1〜2ヶ月 週末や余暇時間に XPQ4 を起動。ブラウザ、動画視聴、LibreOffice を試す。
フェーズ2:並行運用期間 2〜4ヶ月 メール・ブラウザ作業は Linux をメインに。Windows は特定用途に限定。
フェーズ3:移行判断期間 4ヶ月以降 内蔵ストレージへの正式インストール検討、または USB メイン運用の継続。

大事なのは「失敗してもいい環境を作ること」です。

今回の USB 永続化方式なら、最悪 USB を引き抜けばいつでも Windows 10 に戻れます。

これ以上安全な移行方法はないといっても過言ではありません。




第9章:XPQ4 を使ってみて感じたこと(正直レビュー)


良かったところ


見た目の完成度が高い

正直、最初に起動したとき「これ本当に Linux?」と疑いました。

Windows 10 のダークテーマの再現度は特に秀逸で、スタートメニュー、タスクバー、通知センター的な部分も Windows を意識したレイアウトになっています。

Windowsに慣れたユーザーが混乱しないよう、細部まで丁寧に作られていることが伝わります。

動作が軽快

Trinity デスクトップを使う FreeXP は特に軽く、私のちょっと古い PC(メモリ8GB)でもサクサク動きます。

Plasma を使う Free10 も Windows 10 より重い感じはなく、むしろ余計なバックグラウンドサービスが少ない分、動作がクリアな印象です。

開発が継続している

2026年3月にも新バージョンのインストーラーがリリースされており、プロジェクトは現在進行形で生きています。

SourceForge ではリリースノートも定期的に更新されています。「使い始めたら開発が止まった」というありがちなリスクも低そうです。

気になったところ


完全な Windows の置き換えには工夫が必要

当然ながら、Windows 専用のアプリ(Adobe 製品、一部のゲームなど)は動きません。

Wine や Proton などの互換レイヤーを使えば一部は動きますが、すべてではない。「Linux で完全に代替できるか?」は、自分の用途を正直に棚卸しすることが必要です。

永続化の設定はやや玄人向け

本記事で丁寧に解説しましたが、JSON ファイルの編集やターミナル操作が必要な部分はあります。

これを「難しい」と感じる方もいるでしょう。

ただ、一度設定してしまえば、あとは普通のOSとして使えます。

最初の15分だけ乗り越えれば大丈夫です。




まとめ:USBメモリ1本が「移行の架け橋」になる


*まとめ
Windows 10 のサポート終了は、私たちに一つの問いを突きつけてきます。

「このまま Microsoft に言われるがままにPCを買い換え続けるのか、それとも別の道を探すのか」と。

この記事でご紹介した XPQ4 × Ventoy によるデュアルブート環境は、「いきなり Windows を捨てる」という無謀な選択ではなく、Windows を残しながら Linux の世界を安全に探索するための現実的な方法です。

改めてポイントをまとめます:

記事のポイント

USBメモリ1本が、あなたと Linux の世界をつなぐ架け橋になります。

最初の一歩は意外と小さい。

勇気を出して踏み出してみてください。

私は今、このブログ記事も XPQ4 の上の Firefox で書いています。「Windowsじゃないと仕事できない」と思っていたあの頃の自分に、見せてあげたい画面です。

この記事が参考になったら、ぜひシェアしてください。

同じ悩みを持つ Windows 10 ユーザーの助けになれば幸いです。

質問やご意見はコメント欄へどうぞ。実際に試してみた感想も、ぜひ聞かせてください!


#windows #linux #USBメモリ #ventoy #永続化 #XPQ4

「Windows 10のサポートが終わる…どうしよう」と悩んだ私が、USBメモリ1本でLinuxデュアルブート環境を構築した全記録【Q4OS × Ventoy 永続化完全ガイド】!

はじめに――「またMicrosoftに振り回された」と感じたあの日のこと


この記事をスマートフォンで読まれている方は→ こちらから 📱 をクリックしてください。読みやすくなっています。

この記事は約20分で読めます。Linux初心者の方でも手順通りに進めれば必ず再現できるよう、丁寧に解説しています。

2025年の秋口、私はコーヒーを片手にスマホのニュースアプリをスクロールしていました。

「Windows 10、2025年10月14日をもってサポート終了へ」

その見出しを見た瞬間、思わず「またか……」と呟いてしまいました。

Windows XP、Vista、7……毎回この繰り返しです。

Microsoftというのは定期的にユーザーに「さあ、お金を出すか、諦めるかを選べ」と迫ってくる会社だと、私はずっとそう感じています。

我が家のメインPCは2018年製のCore i5機です。

別に壊れていないし、動作も快適です。

しかし、Windows 11へのアップグレード要件を確認すると「TPM 2.0が必要」と書いてあります。

さらに調べると、私のマザーボードはTPMが有効化できるかギリギリのライン。

設定をいじって何とかなったとしても、「サポート対象外のPC」として今後どんな不具合が出るかわかりません。

そこで私が選んだのは、「Linuxへの段階的な移行」という作戦です。

でも正直に言いましょう。

「Linux」という言葉を聞いて最初にイメージするのは、真っ黒な画面に緑色の文字が流れるハッカー映画のアレです。

あんな難しいものを自分が使いこなせるわけがない……そう思っていました。

ところが実際に触ってみると、Q4OSというディストリビューションに出会い、その考えが完全に覆されました。

USBメモリにインストールしたQ4OS

この記事では、Linux初心者だった私が試行錯誤しながら辿り着いた「VentoyとQ4OSを使った永続化USBブート環境の構築」と「Windows 10とのデュアルブート」の手順を、余すことなくご紹介します。

実はこの記事もQ4OSで書いているのですが、まったくストレスありません。

むしろ、フルインストールしたQ4OSより軽快な動作をしているのでは?と思えるほどです。





目次

  • はじめに――「またMicrosoftに振り回された」と感じたあの日のこと
  • この記事を読んでわかること
  • Q4OSとは?「Windowsそっくり」なLinuxが存在した
  • Ventoyとは?「これ一本あれば無双できる」魔法のツール
  • 準備するもの
    • ハードウェア
    • ソフトウェア(すべて無料)
  • Step 1:VentoyをUSBメモリにインストールする
    • 1-1. Ventoyをダウンロードする
    • 1-2. USBメモリを選択してインストール
  • Step 2:Q4OSのISOをダウンロードしてUSBにコピーする
    • 2-1. ISOをダウンロードする
    • 2-2. ISOをVentoyのUSBにコピーする
  • Step 3:永続化(Persistence)の設定をする――ここが肝心!
    • Ventoyでの永続化設定方法
    • 3-1. VentoyのPersistenceプラグインを有効にする
    • 3-2. 永続化用のデータファイルを作成する
  • Step 4:USBから起動してQ4OSの世界に入る
    • 4-1. BIOSでUSBブートを優先にする
    • 4-2. Ventoyのブートメニューから選択
    • 4-3. 永続化が機能しているか確認する
  • Step 5:Windows 10とのデュアルブート環境を構築する
    • USBブートを常用するためのBIOSの設定方法
    • 方法A:起動時にBootメニューを呼び出す(推奨)
    • 方法B:BIOSでUSBを起動優先にしたままにする
  • Q4OS Trinity と Plasma、どちらを選ぶべきか? 実際に使い比べた感想
    • Q4OS Trinity Desktop
    • ✅ 良いところ:
    • ❌ 惜しいところ:
    • Q4OS Plasma Desktop(KDE Plasma)
    • ✅ 良いところ:
    • ❌ 惜しいところ:
    • 🎯 結論:
  • Linux初心者が「地雷」を踏まないためのQ&A
    • Q. Windowsのファイルにアクセスできますか?
    • Q. Firefoxは使えますか?
    • Q. 日本語入力はできますか?
    • Q. Wi-Fiにつながらない場合はどうすればよいですか?
    • Q. Officeファイルは開けますか?
  • 私のWindows 10からの移行計画――焦らず、じっくりと
    • 現在の使い分け:
  • まとめ:「脱Windows」は思ったより怖くありませんでした
  • 参考リンク





この記事を読んでわかること


この記事を最後まで読むと、次のことが理解できるようになります。

  • ✅ Windows 10サポート終了後に何が起こるか、そしてなぜ今すぐ対策を考えるべきなのかがわかります


  • ✅ Q4OSとは何か――WindowsにそっくりなLinuxディストリビューションの特徴と、Q4OS Andromeda, TrinityとQ4OS Andromeda, Plasmaの違いがわかります


  • ✅ Ventoyとは何か――USBメモリ1本で複数のOSを管理できる魔法のツールの仕組みがわかります


  • ✅ Ventoyを使ってQ4OSを永続化USBとして動かす具体的な手順が、Linux初心者でもわかります


  • ✅ Windows 10を消さずにLinuxと共存させる「デュアルブート」の考え方と実践方法がわかります


  • ✅ Linux移行でよくつまずくポイント(日本語入力・Wi-Fi・Officeファイルなど)の解決策がわかります


  • ✅ 「脱Windows」を焦らず、安全に進める移行計画の立て方がわかります


「Linuxは難しそう」「コマンドを打つのが怖い」「失敗してWindowsが壊れたら困る」――そんな不安をすべて解消しながら、安全・確実に新しいPC環境を手に入れましょう。





Q4OSとは?「Windowsそっくり」なLinuxが存在した



まず「Q4OS」をご存じない方のために簡単に説明します。

Q4OSはチェコで開発されているLinuxディストリビューションで、最大の特徴は「Windowsに極めて近い見た目と操作感」を提供していることです。

特にPlasma版(KDE Plasma搭載)Trinity版が有名で、どちらもWindowsライクなデスクトップ体験を実現しています。

あなたに最適なLinuxは?

私が最初に試したのはPlasma版でした。

初めて起動した瞬間、「あれ、これWindowsじゃないの?」と一瞬思ったほどです。

  • タスクバーは下にあり


  • スタートボタンがあり


  • ファイルマネージャーがあり


  • 右クリックメニューがある


普通に使えるじゃないですか!

Plasma版はより現代的なUIで、Windows 10や11を使っていた方はこちらのほうが違和感なく移行できるでしょう。




Ventoyとは?「これ一本あれば無双できる」魔法のツール



次にVentoyの話をします。

これを知らずにLinux生活を始めるのは、地図なしで山登りをするようなものです。

Ventoyの紹介

Ventoyとは、USBメモリをマルチブートドライブに変換するツールです。

通常、LinuxのISOイメージをUSBメモリに書き込む場合は「Rufus」や「balenaEtcher」を使いますが、これらはUSBメモリをその1つのOSのためだけに使用する形になります。

しかしVentoyを使えば、ISOファイルをUSBメモリにコピーするだけで自動的に起動メニューに追加されるのです。つまり:

✅ Q4OS Andromeda TrinityのISOをコピー

✅ Q4OS Andromeda Plasma のISOをコピー

✅ Ubuntu のISOもついでにコピー

✅ 全部ひとつのUSBメモリに共存

こんな夢のような環境が実現できます。

しかも、ISO同士でUSBの容量を共有しているので無駄もありません。




準備するもの



手順に入る前に、必要なものを揃えておきましょう。

準備するもの

ハードウェア


項目 詳細
USBメモリ 32GB以上を強く推奨。永続化領域を作るので、16GBだと少し心許ないです。私は64GBのものを使いました。Amazonで1,000〜1,500円程度で購入できます。
Windows 10やLinuxが動作するPC(作業用) VentoyのセットアップとISOのダウンロードはWindowsまたはLinux上で行います。
インターネット接続 ISOファイルをダウンロードするために必要です。


ソフトウェア(すべて無料)


  • Ventoyventoy.net からダウンロード)


  • Q4OS Andromeda Trinity のISOファイル(q4os.org からダウンロード)


  • Q4OS Andromeda Plasma のISOファイル(同上)


💡 Tipsその1:ISOファイルのサイズは?

Q4OS Andromeda TrinityだとISOは約1.2GB、PlasmaだとISOは約2GB程度です。

どちらも比較的軽量です。

ダウンロードは自宅のWi-Fiで行うことをお勧めします。カフェのWi-Fiでやろうとして隣の席に変な顔をされた経験がありますので(笑)。





Step 1:VentoyをUSBメモリにインストールする



1-1. Ventoyをダウンロードする



https://ventoy.net/en/download.html にアクセスし、「Windows」版または「Linux」版の圧縮されたファイルをダウンロードしてください。

Ventoyのダウンロードページ

ダウンロードしたzipを解凍すると、Windows用なら Ventoy2Disk.exe というファイルが見つかります。

また、Linux用なら VentoyGUI.x86_64 というファイルがあるはずです。

これをダブルクリックで起動します。

Ventoyのインストール画面

⚠️ 注意!

VentoyをUSBメモリにインストールすると、USBメモリのデータがすべて消えます

重要なデータが入っている場合は必ず事前にバックアップを取っておきましょう。

私は最初にこれを失念して、写真データを何枚か失いました……(今でも思い出すと悔しいです)。


1-2. USBメモリを選択してインストール


  1. USBメモリをPCに挿します


  2. Ventoy2DiskやVentoyGUI.x86_64を起動すると、上部のデバイス一覧にUSBメモリが表示されます


  3. 表示されたUSBメモリが正しいことを確認します(間違えるとPC内のデータが消える恐れがありますので慎重に確認してください)


  4. 「Install」ボタンをクリックします


  5. 確認ダイアログが2回出るので、どちらも「Yes」をクリックします


インストールが完了すると、USBメモリは2つのパーティションに分割されます:

パーティション名 役割
ventoy パーティション ISOファイルを置く場所(ここにファイルをコピーするだけでOKです)
VTOYEFI パーティション Ventoyのシステム領域(さわらなくて大丈夫です)




Step 2:Q4OSのISOをダウンロードしてUSBにコピーする


2-1. ISOをダウンロードする


https://q4os.org/downloads1.html にアクセスしてください。

ここで迷われるかもしれませんが、まずは両方試してみることをお勧めします。

  • Q4OS Andromeda Trinity(64bit版)


  • Q4OS Andromeda Plasma(64bit版)


📌 選び方の目安

- 古いPCやメモリが4GB以下のPC → Trinity が適しています

- メモリが8GB以上あってより洗練されたUIがお好み → Plasma を選んでみましょう


2-2. ISOをVentoyのUSBにコピーする


エクスプローラーを開き、VentoyのUSBドライブ(「ventoy」という名前のパーティション)にダウンロードしたISOファイルをそのままドラッグ&ドロップでコピーします。

それだけです。本当にそれだけで大丈夫です。

魔法のUSBツール 『Ventoy』

「え、インストール作業とか書き込みとかしなくていいの?」と思われた方、私も最初は同じ気持ちでした。

でもVentoyはそういうものなのです。ISOをコピーするだけで自動的に起動メニューに現れます。




Step 3:永続化(Persistence)の設定をする――ここが肝心!


永続化 (Persistence)』の設定

ここからがこの記事の最大のポイントです。

「永続化」とは何か、なぜ必要なのかを先に説明させてください。

🔁 通常のライブUSBの仕組み

通常、USBメモリからLinuxを起動する(ライブUSB)と、ブラウザのブックマークを追加しようが、デスクトップの壁紙を変えようが、電源を切った瞬間にすべてリセットされてしまいます

次に起動したら、また真っ新な状態です。

まるで毎朝記憶がリセットされる映画の主人公みたいで、これでは実用的に使えません。


そこで「永続化(Persistence)」の設定が必要になります。

これを有効にすることで、ファイルの保存・ソフトのインストール・設定変更などが次回起動後も維持されるようになります。

Ventoyでの永続化設定方法


VentoyはGUIで永続化設定ができるプラグインを提供しています。

3-1. VentoyのPersistenceプラグインを有効にする



最新版のVentoyは、persistent というフォルダをUSBの ventoy パーティション直下に作成し、その中に永続化ファイルを配置することで機能します。

手順(Ventoy 1.1.x以降の場合)

  1. USBメモリの ventoy パーティションを開きます


  2. ventoy フォルダを作成します(もしなければ)


  3. ventoy フォルダ内に ventoy.json ファイルを作成し、以下の内容を記述します:


{
    "persistence": [
        {
            "image": "/q4os-trinity.iso",
            "backend": "/persistence/q4os-trinity.dat"
        },
        {
            "image": "/q4os-plasma.iso",
            "backend": "/persistence/q4os-plasma.dat"
        }
    ]
}
💡 重要ポイント

- image の部分には実際のISOファイル名を正確に記載してください。ファイル名が違うと機能しません。

- backend の部分も同様です。


3-2. 永続化用のデータファイルを作成する


永続化データを格納するための .dat ファイル(実際にはLinuxのext4ファイルシステム)を作成する必要があります。

これはLinux環境が必要ですが、Ventoy公式永続化ファイルを提供しています。

  1. Ventoy公式の永続化ファイル配布ページ へ行きます


  2. ページの下の方にある images.zip という圧縮ファイルをダウンロードし、解凍します


  3. そのなかから、persistence_ext4_4GB_persistence.dat.7z を選択してさらに解凍してください


  4. 中から persistence_ext4_4GB_persistence.dat.7z(4GBの保存領域)などのファイルを取り出します

    → このファイル自体は小さなファイルですが、解凍すると4GBの保存領域が作成されます


📌 WiFIの設定やブックマークの保存、日本語化はこの4GBの領域で十分ですが、足りなくなったら、Ventoyの中に含まれているツール ExtendPersistentImg.sh などで拡張できます。


これで永続化ファイルの準備が完了です。

💡 Tipsその2:永続化領域のサイズは?

「使えば使うほど欲しくなる」のが永続化領域です。ソフトウェアのインストールやアップデートでどんどん容量を使います。

最低4GB、余裕があれば8〜10GBを確保しておきましょう。私は最初4GBで作ったら3週間でパンパンになり、作り直すはめになりました。





Step 4:USBから起動してQ4OSの世界に入る


いよいよ実際に起動してみましょう。

4-1. BIOSでUSBブートを優先にする


PCを再起動し、起動直後に以下のキーを連打してBIOS/UEFI設定画面に入ります:

BIOS/UEFI 起動キー一覧

BIOS画面に入ったら、「Boot」メニューを探し、USBデバイスを起動順序の1番上に移動させます。

設定を保存して再起動すると、Ventoyの青いメニュー画面が表示されます。

4-2. Ventoyのブートメニューから選択


Ventoyの起動画面には、コピーしたISOファイルの一覧が表示されます。

  • q4os-trinity.iso(trinity版)

  • q4os-plasma.iso(Plasma版)

どちらかを選んでEnterキーを押した後、さらにメニューが出たら、「Persistence Mode(永続化モード)」 を選択します。

……数十秒後にQ4OSのデスクトップが表示されます!

初めて起動したとき、私は思わず「おお!」と声を上げてしまいました。

本当にWindowsそっくりなのです。

下にタスクバーがあり、スタートボタンがあり、ファイルマネージャーのアイコンがあります。

「これなら使えそう!」


その直感は正しかったです。

4-3. 永続化が機能しているか確認する


Ventoyの起動メニューでISOを選んだあと、もう一度Enterを押す前に一時停止する画面が表示されることがあります。

ここで永続化モードを選択できます。

永続化が有効になっていれば、デスクトップが起動してから試しに何か設定を変えてみてください。

たとえば壁紙を変えて再起動し、次回も壁紙が維持されていれば成功です。




Step 5:Windows 10とのデュアルブート環境を構築する


「USBからLinuxが起動できた!でもWindowsも使いたい」という方のために、デュアルブートの設定について説明します。

実は、VentoyによるUSBブートと、PCのハードディスクにインストールされたWindowsは基本的に干渉しません

つまり:

  • 🖥️ 普段はUSBを挿さずに起動すれば → 普通にWindows 10が立ち上がります

  • 🐧 LinuxをUSBで試したいときだけ → USBを挿して起動順序を変えればよいのです


これが最も簡単なデュアルブート的な運用です。

USBブートを常用するためのBIOSの設定方法


毎回BIOSに入るのが面倒な場合は、以下の2つの方法があります:

方法A:起動時にBootメニューを呼び出す(推奨)


多くのPCでは、起動時に特定のキー(F8、F10、F12など)を押すことで「起動デバイス選択メニュー」が表示されます。

ここでUSBを選べばBIOSの設定を変えずに済みます。

方法B:BIOSでUSBを起動優先にしたままにする


この場合、USBが挿さっていなければ自動的にWindowsが起動するので、実用上は問題ありません。

ただし、誤ってUSBを挿したままにしておくと毎回Ventoyが起動してしまいますのでご注意ください。

私はF12でBootメニューを出す方法を選びました。

USBを挿してF12を押せばLinux、何もしなければWindowsが起動します。非常に快適です。





Q4OS Trinity と Plasma、どちらを選ぶべきか? 実際に使い比べた感想


2週間ほど両方を交互に使ってみました。正直なレビューをお伝えします。

Q4OS Trinity Desktop


✅ 良いところ:


  • 動作が驚くほど軽いです。古いPCやRAMが2〜4GBのマシンでもサクサク動きます

  • Windows XP/7を使っていた世代にはノスタルジーすら感じる親しみやすさがあります

  • 設定項目が整理されていてわかりやすいです


❌ 惜しいところ:


  • UIが少し古い印象があります(正直、2005年頃のWindowsっぽい雰囲気です)

  • KDEアプリとの互換性がやや低い場合があります


Q4OS Plasma Desktop(KDE Plasma)


✅ 良いところ:


  • 見た目が現代的でかっこいいです。Windows 10/11ユーザーが最も違和感なく移行できます

  • カスタマイズ性が非常に高く、壁紙・ウィジェット・テーマなど何でもいじれます

  • アプリの選択肢が豊富です


❌ 惜しいところ:




  • Trinityより動作が重めです。最低でもRAM 4GB、できれば8GBは欲しいところです

  • 起動に少し時間がかかります


🎯 結論:


PCのスペック おすすめバージョン
古いPC・低スペックPC(RAM 2〜4GB) Trinity
現行スペックに近いPC(RAM 8GB以上) Plasma

私のCore i5 / 8GB RAMのPCでは最終的にPlasmaをメインで使うようになりました。





Linux初心者が「地雷」を踏まないためのQ&A


実際に設定中にハマったポイントや、よくある疑問をQ&A形式でまとめました。

Q. Windowsのファイルにアクセスできますか?


A. できます!

Q4OSからWindowsのNTFSパーティション(Cドライブなど)を読み取ることができます。

ファイルマネージャーを開くと、左側にWindowsのドライブが表示されますので、そこをクリックするだけです。

⚠️ ただし、書き込みは慎重に行ってください。誤ってWindowsの重要なファイルを削除すると大変なことになります。


Q. Firefoxは使えますか?


A. はい、最初から入っています!

Q4OSにはFirefoxが標準搭載されています。

Bookmarkを同期すれば、Windowsで使っていたブックマークもすぐに使えるようになります。

GoogleアカウントでChromeに同期していた方は、Linux版Chromeをインストールすることも可能です。


Q. 日本語入力はできますか?


A. 設定が必要ですが、難しくはありません。

デフォルトでは日本語入力ができないため、「Fcitx5」と「Mozc」をインストールする必要があります。

ターミナルで以下のコマンドを実行するだけです:


sudo apt update
sudo apt install fcitx5 fcitx5-mozc


🔄 インストール後、再起動して入力メソッドの設定をFcitx5に切り替えれば、日本語入力が可能になります。


Q. Wi-Fiにつながらない場合はどうすればよいですか?


A. ドライバの問題が多いです。

IntelやRealtekのWi-Fiチップを搭載したPCであれば、大抵はドライバが自動的に読み込まれます。

つながらない場合は有線LANで接続してからドライバを探すのが近道です。


Q. Officeファイルは開けますか?


A. LibreOfficeで開けます。

Q4OSにはLibreOfficeが含まれており、Word(.docx)、Excel(.xlsx)、PowerPoint(.pptx)などのファイルを開いて編集できます。

⚠️ 完全な互換性はありませんが、読み取り・軽い編集程度なら問題ありません。





私のWindows 10からの移行計画――焦らず、じっくりと


さて、この環境を作ってから約1ヶ月経った今、私のPC生活がどう変わったかをご報告します。

私のWindows 10からの移行計画

現在の使い分け:


環境 用途
Q4OS Plasma(USB起動) メインの作業環境。Webブラウジング、メール、文書作成はほぼここで行っています
Windows 10 動画編集ソフト(DaVinci Resolve)を使うときと、どうしてもWindowsでないと動かないゲームをするとき

正直に言えば、日常作業の7〜8割はQ4OSでまかなえています

これは嬉しい誤算でした。

移行で一番苦労したのは「慣れ」です。

ショートカットキーが微妙に違ったり、アプリの場所が違ったりします。でも1〜2週間も使えばだいたい慣れてきます。

Windows 10のサポートが終了した今年10月以降も、Windowsは使い続けるつもりですが、セキュリティの重要な作業(ネットバンキングや買い物など)はLinuxで行うようにシフトしていく予定です。







まとめ:「脱Windows」は思ったより怖くありませんでした


*まとめ
最後に、この記事全体のポイントを整理してお伝えします。

今日からできること――6ステップで始めるLinux生活

デュアルブート構築手順

この方法の最大のメリット

  • 🔒 Windowsのデータを一切触らないので完全に安全です

  • 🔄 失敗しても何度でもやり直せます(最悪でもUSBメモリを作り直すだけです)

  • 🧘 徐々にLinuxに慣れていけるので精神的な負担がありません

  • 🆘 いざとなればWindowsに戻せる安心感があるので思い切って試せます


Q4OSとVentoyの組み合わせが最強な理由

Linux移行を考えたとき、多くの方は「いきなりWindowsを消してLinuxだけにするのは怖い」と思われるでしょう。

その感覚は正しいです。どんなに準備しても、いざ使い始めると「あのソフトが動かない」「この機能がない」という場面は必ず出てきます。

だからこそ、Q4OS × Ventoy の永続化USBという方法が有効なのです。

Windowsをそのまま残しつつ、USBメモリからLinuxを「お試し感覚」で使い始めることができます。

使っているうちに自然とLinuxに慣れて、ある日「もうWindowsじゃなくていいかな」という日が来る――そのゆるやかな移行こそが、失敗しない「脱Windows」の王道です。


Windows 10のサポート終了後はどうなる?

サポートが終了しても、Windows 10はすぐに使えなくなるわけではありません。しかし:

リスク 内容
🔐 セキュリティ セキュリティアップデートが提供されなくなるため、ウイルスや不正アクセスのリスクが上がります
📦 アプリ対応 新しいアプリがWindows 10に対応しなくなる可能性があります
💼 業務利用 Microsoft自身がWindows 10の使用を非推奨とするため、業務利用には支障が出る場合があります


だからこそ、今のうちからLinuxに慣れておくことが大切です。サポート終了まで時間的余裕がある今が、移行を始める絶好のタイミングといえるでしょう。




最後に

Windows 10のサポート終了は確かに困った話です。

でも、それをきっかけにLinuxの世界を覗いてみると、「意外と普通に使えるじゃないか」という発見が待っています。

私はこの1ヶ月で、Linuxに対するイメージが「ハッカーのツール」から「使いやすい普通のOS」に180度変わりました。

あなたもぜひ、USBメモリ1本から始まる新しいPC生活を体験してみてください。最初の一歩を踏み出せば、意外とあっさり「あ、これで全然いいじゃん」という景色が見えてくるはずです。




参考リンク






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執筆者:Linux移行奮闘中の一般男性。Core i5 / 8GB RAM / Windows 10機でQ4OS Plasmaを永続化USBから愛用中。好きな食べ物はカレーライス。


【2026年完全保存版】Windows10サポート終了の絶望を救う!古いPCを「Android対応ChromeOS 145」で爆速化し、デュアルブート環境を構築する奇跡の全記録!

この記事をスマートフォンで読まれている方は→ こちらから 📱 をクリックしてください。読みやすくなっています。

あの忌まわしいポップアップが出たのは、冷え込みが厳しくなってきたある朝のことだった。

窓越しに四万十川の穏やかな水面を眺めながら、いつものように目覚めのコーヒーを啜り、長年愛用している中古のノートパソコン(数年前にメルカリで9000円で購入した愛機だ)を開いた瞬間のことである。

「Windows 10 のサポートは終了しました」

画面の中央に居座るその無機質なテキストは、まるで長年連れ添った相棒への別離への宣告のようだった。

「いやいや、お前まだ全然動くじゃないか」と画面に向かって独り言をこぼすも、Microsoftの決定は絶対だ。

セキュリティ更新がストップしたOSを使い続けるのは、鍵をかけずに玄関のドアを開けっ放しにして旅行に出かけるようなものである。

世間は「Windows 11搭載の最新AIパソコンに買い替えましょう!」と騒ぎ立てているが、ちょっと待ってほしい。

物価高が家計を直撃するこのご時世、ただネットサーフィンをして、ブログを書き、時々YouTubeで昔の音楽を楽しむだけの「シルバーライフ」の相棒に、10万円、いや15万円もの大金を投資しろと言うのだろうか?

冗談じゃない。

私たちに必要なのは、無駄に肥大化した最新OSと高価なハードウェアではなく、「今ある資産を最大限に活かす知恵」である。

そこで私は立ち上がった。

「Windowsはもういらない」とまではまだ言い切れないチキンな私だが、一つの壮大な計画を思いついたのだ。

それが、「ChromeOS 145を導入し、Windows10とのデュアルブート環境を構築し、徐々にWindows10からの移行を考える」という、ロマンあふれる脱出計画である。

この記事は、PCの延命に人生の情熱を燃やすある男の、汗と涙と(少しの)ターミナル操作の記録である。

ファイルの入手方法から、初心者が最もつまずきやすい「USBメモリのドライブ名の確認方法(/dev/sdbなど)」まで、絶対に失敗しないための手順を網羅した。

同じように「古いPCをどうにかしたい」と悩むすべての同志に向けて、特大ボリュームでそのすべてを包み隠さずお伝えしよう。





目次

  • 第1章:なぜ「ChromeOS Flex」ではなく「本物」にこだわるのか?
  • 第2章:いきなり移行しない。「デュアルブート」という賢い選択
  • 第3章:魔法のアイテムを入手せよ!(ファイルのダウンロード方法)
    • ① Brunchフレームワーク(バージョン145)の入手
    • ② ChromeOS リカバリイメージ(核心部)の入手
    • ③ 32GB以上のUSBメモリ
    • 💡最重要ポイント:解凍とリネーム
  • 第4章:絶対に間違えてはいけない「USBドライブ名」の確認方法
  • 第5章:戦いの舞台を整える(USBメモリのパーティション分割)
  • 第6章:ターミナルとの対話。命を吹き込むインストール呪文
  • 第7章:WindowsとChromeOSを繋ぐ架け橋(grub.cfgの設定)
  • 第8章:奇跡の瞬間と、圧倒的なパフォーマンス
  • 第9章:Androidアプリの鼓動。 新しいシルバーライフの相棒
  • 第10章:デュアルブート運用から見えてきた「Windowsからの卒業」
  • おわりに:本当に「Windowsはもういらない」のかもしれない

USBメモリからChromeOS 145を起動




第1章:なぜ「ChromeOS Flex」ではなく「本物」にこだわるのか?


古いPCの再利用と聞いて、少し詳しい人なら「Google公式の『ChromeOS Flex』を入れればいいじゃないか」と言うだろう。

確かにその通りだ。

USBに焼いてインストールするだけで、あっという間にサクサク動く PCが完成する。

しかし、私にはどうしても譲れない条件があった。

それは「Androidアプリ(Google Playストア)が動くこと」である。

ChromeOS Flexは素晴らしい軽量OSだが、最大の弱点は「Androidアプリが使えない」ことだ。

また、外部メディアにインストールできないこと、今回は、Windows10の環境はそのままにUSBメモリにChromeOSをインストールしたい。

現代のデジタルライフにおいて、スマホで使い慣れたアプリがPCでもシームレスに動く恩恵は計り知れない。

Kindleで電子書籍を大画面で読み、使い慣れた画像編集アプリでブログのアイキャッチを作り、ローカルのニュースアプリをサクッとチェックする。

これらを手放すことは、スマートな生活からの後退を意味する。

そこで私が目をつけたのが、有志が開発した「Brunch」という神がかったフレームワークである。

この「Brunch」を使えば、その辺に転がっている普通のIntel製CPUを積んだWindows PCに、Chromebookに搭載されている「本物のChromeOS(Android対応版)」をねじ込むことができるのだ。

まさに現代の錬金術である。

今回、私が挑むのは最新の「Brunch 145」「ChromeOS 145」の組み合わせだ。

さあ、ワクワクしてこないだろうか?

ChromeOSをUSBメモリにインストール

正規ChromeOSをUSBメモリにインストールする意義




第2章:いきなり移行しない。「デュアルブート」という賢い選択


人間、長年の習慣をいきなり変えるのは怖いものだ。

「よし、今日からWindowsを完全に消し去ってChromeOS一本で生きていくぞ!」と息巻いてハードディスクをフォーマットした翌日、「あ、あのWindows専用ソフト、どうしても必要だった…」と絶望の淵に立たされるのは火を見るより明らかである。

だからこそ、今回は「デュアルブート環境の構築」を強く推奨する。

デュアルブートとは、1つのPCの中に「Windows」と「ChromeOS」の両方を住まわせ、電源を入れた時に「今日はどちらのOSで立ち上げますか?」と選べるようにする仕組みだ。

これなら安心だ。

基本は爆速のChromeOS 145で快適なネット生活を送り、どうしてもWindows 10が必要になった時だけ、Windowsを立ち上げればいい。

そして、半年後、1年後、「あれ?最近まったくWindows起動してないな」と気づいた時こそが、真の移行完了の瞬間なのだ。

徐々に移行を考える、これが大人の余裕である。




第3章:魔法のアイテムを入手せよ!(ファイルのダウンロード方法)


さあ、理屈はここまでにして、実際に手を動かしていこう。

休日の午後に、お気に入りのBGMでもかけながら取り組むのがおすすめだ。

まずは必要なファイルをインターネットの海からサルベージしてくる必要がある。

ここでは「どこから、どうやってダウンロードするか」を詳しく解説する。

① Brunchフレームワーク(バージョン145)の入手



これは、Windows用ハードウェアとChromeOSの間を取り持つ「優秀な通訳」だ。

  • Webブラウザで「GitHub Brunch」と検索し、開発者(sebanc氏)のページを開く。(URL: https://github.com/sebanc/brunch/releases)

  • ページ内に「Brunch r145(または最新の安定版)」というリリース項目があるので探す。

    英語ばかりで目がチカチカするかもしれないが、落ち着いてスクロールしよう。

  • その項目の下部にある「Assets」という文字をクリックして展開する。

  • その中にある brunch_r145_stable_xxxx.tar.gz のようなファイルをクリックしてダウンロードする。

  • ② ChromeOS リカバリイメージ(核心部)の入手


    これが今回の主役である。

    Googleのサーバーから直接「本物のChromeOS」のデータを頂戴する。

    • Webブラウザで「Chromium Dash Recovery Images」と検索し、Googleの公式ダッシュボードを開く。 (URL: https://chromiumdash.appspot.com/serving-builds?deviceCategory=ChromeOS

    • 画面上部の検索窓(Search...)に「rammus」と入力する。

      ※「rammus」とは、Intel製CPU(第1世代〜第9世代あたり)と相性が抜群に良いChromeOSのコードネームだ。

      大半の古いWindows PCはこれで動く。

    • rammusの行を見つけたら、右にスクロールして「145」のバージョンのリカバリイメージを探す。

    • リンクをクリックしてダウンロードする。

      ※ダウンロードされるファイル名は非常に長く、例えば以下のような名前になる。

      chromeos_16552.53.0_rammus_recovery_stable-channel_RammusMPKeys-v9.bin.zip

    ③ 32GB以上のUSBメモリ


    これが今回の「新しいOSの住処」となる。

    デュアルブート環境を作る際、PC本体のハードディスクを直接いじるのはリスクが高い。

    まずはUSBメモリにChromeOSをインストールし、そこから起動させる「USBデュアルブート」が最も安全で手軽なのだ。

    💡最重要ポイント:解凍とリネーム


    ダウンロードした2つのファイル(Brunchのtar.gz と ChromeOSのzip)は、必ず解凍(展開)して、同じ1つのフォルダにまとめておくこと。

    そして、ChromeOSのファイル名は長すぎて後のターミナル操作で確実にタイピングミス(ゲシュタルト崩壊)を引き起こすため、解凍して出てきた .bin ファイルを右クリックし、rammus_recovery.bin という短い名前に変更(リネーム)しておこう。

    過去に私は、長いファイル名を手打ちしてスペルミスを連発し、貴重な休日を3時間無駄にした苦い経験がある。

    これでインストールに必要な「5つの主要ファイル(Brunchの中身4つ+ChromeOSのbinファイル1つ)」が1つのフォルダに揃ったはずだ。




    第4章:絶対に間違えてはいけない「USBドライブ名」の確認方法


    ここからがいよいよ本番だ。

    Windows上では作業ができないため、「Ubuntu」や「Linux Mint」などのLinuxのLive USBを使ってPCを起動し、作業を進める。

    Linuxが起動したら、ターミナル(黒い画面)を開く。

    ここで初心者が最も恐怖を抱き、そして最も慎重にならなければならないステップがある。

    それが「インストール先のUSBメモリのデバイス名(/dev/sdX)を正確に把握すること」だ。

    Linuxの世界では、接続されたストレージ(ハードディスクやUSB)は /dev/sda、/dev/sdb、/dev/sdc といったアルファベット順の名前で管理される。

    もし間違えて、Windowsが入っている大事な内蔵ハードディスク(たいてい /dev/sda)を指定してインストールコマンドを叩いてしまったら……あなたのWindows 10と思い出の写真は、文字通り電子の藻屑と化す。

    背筋が凍る瞬間だ。

    【確実にUSBメモリを見分ける lsblk コマンド】

    ターミナルを開き、以下のコマンドを打ち込んでEnterを押す。

    lsblk

    すると、現在PCに繋がっているドライブの一覧がツリー状に表示される。

    ここで見るべきは「SIZE(容量)」だ。

    例えば、以下のように表示されたとしよう。

    NAME SIZE TYPE MEMO
    sda 238.5G disk 内蔵SSD(触るな危険!)
    sdb 29.8G disk USBメモリ(今回のターゲット)

    推理ゲームの始まりだ。

    sda はサイズが「238.5G」となっている。

    これはどう考えても内蔵のSSD(Windowsが入っている場所)だ。

    絶対に触ってはいけない。

    sdb はサイズが「29.8G」となっている。

    今回用意した「32GBのUSBメモリ」の実際の認識容量とぴったり一致する!

    つまり、今回のあなたのターゲット(USBメモリ)は /dev/sdb であることが確定した。

    もしUSBを複数挿していたら sdc や sdd になることもある。

    必ず自分の目で「容量」を見て、ターゲットを指差し呼称で「USBはsdb!ヨシ!」と確認してほしい。

    第5章:戦いの舞台を整える(USBメモリのパーティション分割)


    ターゲット(例:/dev/sdb)が分かったら、Linux上の「GParted」という魔法のパーティション編集ソフトを立ち上げる。

    ここで、用意したUSBメモリを「黄金比」で分割していくのだ。

    この作業は、新しい家を建てるための土地の区画整理のようなものである。

    GPartedの右上にあるプルダウンメニューから、先ほど確認したターゲット(/dev/sdb 等)を慎重に選択する。

    絶対に間違えないように。

    そして、以下の構成で順番にパーティションを作成していく。

    区画 サイズ フォーマット 役割
    第1(sdb1) 512MB fat32 起動プログラム(フラグ: boot, esp)
    第2(sdb2) 256MB linux-swap 仮想メモリ空間
    第3(sdb3) 残り全部 ext4 ChromeOS本体・アプリ・データ

    USBメモリのパーティション分割

    GPartedの画面で、緑色のチェックマーク(適用)を押す。

    これでUSBメモリの区画整理は完了だ。

    第6章:ターミナルとの対話。

    命を吹き込むインストール呪文


    土地の区画整理が終わったら、いよいよChromeOSのインストールである。

    ターミナルに戻り、第3章で用意したファイル(rammus_recovery.binなど)を置いたフォルダに移動(cdコマンド)しておく。

    まずは必要な道具(パッケージ)をLinuxに取り寄せる。

    sudo apt-get update
    sudo apt-get install cgpt pv


    次に、先ほど作ったUSBメモリの第3パーティション(ext4の巨大な部屋:/dev/sdb3)を、システムが読み書きできるようにマウント(接続)する。

    sudo mkdir -p /mnt/chromeos
    sudo mount /dev/sdb3 /mnt/chromeos


    (※もし lsblk で確認したUSBが sdc だったら、ここは sudo mount /dev/sdc3 /mnt/chromeos になる。

    自分の環境に合わせて数字の前のアルファベットを変えること)

    そして、これが最大のクライマックス。

    用意した rammus_recovery.bin とBrunchのインストールスクリプトを使って、ChromeOSのイメージファイルをUSB内に生成する究極の呪文である!

    sudo bash chromeos-install.sh -src rammus_recovery.bin -dst /mnt/chromeos/chromeos.img -s 25

    ChromeOSのインストール

    (※ -s 25 はイメージのサイズを25GBに指定している。

    32GBのUSBなら第3パーティションが29GBほどあるので、少し余裕を持たせて25〜28GB程度に指定するのがコツだ。)

    Enterキーをターンッ!と叩く。

    画面に進行状況のバー(pvコマンドのおかげで表示される)が現れ、パーセンテージが徐々に上がっていく。

    この待ち時間がたまらない。

    コーヒーを淹れ直し、窓の外を眺める。

    古い機械が新たな命を得ようと熱を帯びて計算を続けるファンの音が、なんとも愛おしい。

    100%になり、「Successfully installed」的なメッセージが出たら、思わずガッツポーズだ。

    第7章:WindowsとChromeOSを繋ぐ架け橋(grub.cfgの設定)


    インストール完了時に表示される 「ChromeOSを起動するための道順(スクリプト)」 である menuentry { ... } から始まるテキストの塊をコピーする。

    次に、ファイルマネージャーを開き、USBメモリの第1パーティション(fat32で作った512MBの部屋)を開く。

    そこに grub.cfg という名前の空のテキストファイルを作成し(あるいは既存のものがあれば開き)、先ほどコピーした menuentry の内容をそっくりそのまま貼り付けて保存するのだ。

    これで、USBメモリから起動した際に「ChromeOSを立ち上げるぞ!」という指示が正しく通るようになる。

    デュアルブート環境の仕組みはこうだ。

    • 普段通り電源を入れれば、内蔵ハードディスクのWindows 10が立ち上がる。

    • PCの起動時に特定のキー(F2やF12など)を連打し、ブートメニューから「USBメモリ」を選べば、今回作ったChromeOS 145が立ち上がる。


    まさに、物理的なスイッチ一つで2つの世界を行き来できる、理想的な環境の完成である。

    第8章:奇跡の瞬間と、圧倒的なパフォーマンス


    さあ、すべての準備は整った。

    Linuxをシャットダウンし、祈るような気持ちでPCの電源を入れる。

    あ、その前に大事なことを一つ。

    BIOS(UEFI)の設定画面に入り、「Secure Boot(セキュアブート)」を必ず「Disabled(無効)」にしておくこと。

    これが有効のままだと、見慣れないOSはセキュリティ違反だと弾かれてしまう。

    改めて再起動し、ブートメニューからUSBメモリを選択する。

    画面が暗転し、数秒の静寂。

    やがて、画面の中央にスタイリッシュな 「Brunch」 のロゴが浮かび上がる。

    「おっ、来たか…!?」

    さらに数秒後、見慣れた、しかしこの古いノートPCの画面に映るはずのない 「Chrome」 のカラフルなロゴが現れた瞬間——私の口から「よしっ!」という声が漏れた。

    初期設定画面(Wi-Fiの接続やGoogleアカウントのログイン)を済ませると、美しいデスクトップ画面が広がる。

    ……速い。

    圧倒的に速い。

    Windows 10時代、電源ボタンを押してからブラウザが開いて検索できるようになるまで、優に3分はかかっていたこの老体PCが、なんと数十秒で臨戦態勢に入っている。

    マウスポインタの動き、ウィンドウの開閉、すべてがヌルヌルと滑らかだ。

    まるでPCの中身を最新のCPUに入れ替えたかのような錯覚に陥る。

    これが極限まで無駄を削ぎ落としたChromeOS 145の真の力なのか。

    第9章:Androidアプリの鼓動。 新しいシルバーライフの相棒


    そして、真の目的である「Google Playストア」を開く。

    見慣れたスマホと同じアプリストアが、PCの画面に広がっている。

    試しに「Kindle」アプリをインストールしてみる。

    数秒でダウンロードが完了し、アプリを開く。

    完璧だ。

    大画面で文字を大きくして読む読書体験は、老眼が進んできた目には涙が出るほど優しい。

    次に「note」や「YouTube」のアプリ、さらにはちょっとした息抜きの麻雀ゲームアプリまで入れてみる。

    どれも引っかかることなく、サクサクと動く。

    ブラウザのタブを10個ほど開きながら、裏でYouTubeの音楽を流し、テキストエディタでブログの原稿を打つ。

    Windows 10の時はファンが爆音を立てて悲鳴を上げていたこの作業を、ChromeOS 145は涼しい顔でこなしている。

    「これだ。

    私が求めていたのは、このストレスのない環境だ。」

    念のため補足しておくと、もし「Androidアプリはあまり使わず、とにかくブラウザでの執筆に専念したい」というストイックな日は、設定から一時的にGoogle Playストアを無効化する裏技もある。

    これをするとバックグラウンドのプロセスが消え、体感速度がさらに2割ほどアップする。

    状況に合わせて足し算と引き算ができるのも、この環境の魅力である。

    第10章:デュアルブート運用から見えてきた「Windowsからの卒業」


    この環境を構築してから数週間が経過した。

    当初の計画通り、「基本はChromeOS、どうしても必要な時はWindows 10」というデュアルブート運用を続けている。

    だが、面白いことに気づいた。

    Windows 10を起動する回数が、日を追うごとに激減しているのだ。

    朝起きて、PCを開く。

    瞬時に起動する ChromeOSでニュースをチェックし、AIツールを使ってブログの構成を練り、サクサクと記事を書き上げる。

    画像の編集もブラウザ上で完結する。

    夕方はAndroidアプリ版のKindleで読書を楽しみ、夜はYouTubeを高画質で楽しむ。

    この一連の流れの中で、Windowsでなければならない理由が、実は一つも見当たらないのである。

    「Windows 10のサポート終了」という事態は、当初は絶望的な宣告に思えた。

    しかし今となっては、肥大化した過去のシステムから私を解放してくれた、素晴らしいキッカケだったとさえ思える。

    古いPCは「資産」になる




    おわりに:本当に「Windowsはもういらない」のかもしれない


    *まとめ
    かつて、私たちはPCといえばWindows一択だと信じて疑わなかった。

    OSの起動に数分待たされるのも、作業中に突然「更新プログラムを構成しています(10%)」という画面に切り替わって数十分PCを人質に取られるのも、「そういうものだ」と受け入れてきた。

    しかし、技術は進歩し、時代は変わった。

    ブラウザとクラウドが中心となった現代において、私たちが必要としているのは「重厚長大なシステム」ではなく、「やりたいことにすぐアクセスできる軽快な窓(ブラウザ)」なのだ。

    今回、chromeos_16552.53.0_rammus_recovery_stable-channel_RammusMPKeys-v9.bin.zip というたった一つのファイルと、Brunch 145という奇跡の橋渡しのおかげで、サポート切れの烙印を押された古いPCは見事に蘇った。

    しかも、Windows 10とのデュアルブート環境という「いつでも戻れる安心感」を担保した上で、である。

    もしあなたが今、Windows 10のサポート終了に怯え、家電量販店で高価なPCのカタログを眺めてため息をついているなら。

    どうか、その財布の紐を緩める前に、引き出しの中で眠っているUSBメモリを取り出してみてほしい。

    少しの探求心と、ターミナルにコマンドを打ち込むほんの少しの勇気さえあれば、あなたの愛機は最新のAndroidアプリがサクサク動く、最高の「シルバーライフの相棒」として生まれ変わるはずだ。

    四万十のほとりで今日も元気に稼働する私の爆速ChromeOSマシンを見つめながら、私は確信している。

    本当に、Windowsはもういらないのかもしれない。

    さあ、次はあなたの番だ。

    素晴らしいChromeOSライフへの扉は、すでに開かれている。



    Image generated by Gemini / NotebookLM
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