Windowsはもういらない

すばらしいOS WindowsXPのサポートが終了しました。新しいOSの必要性を感じないほど完成されたOSなのに。でも、もうMicroSoftのおもわくどおりに、Windows11を購入する必要はありません。

ChromeOS

【64GB USBだけで完結】Windows 10サポート終了後の最終兵器!Ventoy永続化Linux Mintで作るChromeOS 147 完全インストールガイド!

はじめに


この記事をスマートフォンで読まれている方は→ こちらから 📱 をクリックしてください。読みやすくなっています。

「あなたのWindows 10のサポートは終了しました」

ある朝、PCの電源を入れたら画面にそんな通知が出てきました。

わかってはいたのです。

ずっと前から「2025年10月14日でサポートが切れる」と言われていたのだから。

でも、現実として突きつけられると、やっぱりちょっと焦りますよね。

私のPCはCore i5 第8世代・RAM 8GB・SSD 256GB。

スペック的にはWindows 11にギリギリ対応できるのですが、「このPCをもう数年使い続けたい」「でもWindowsはちゃんとバックアップとして残しておきたい」という欲張りな願望がありました。

そこで辿り着いた答えが——「64GB USBメモリ1本に、すべてを詰め込む」という方法です。

具体的には、こういう構成です。

  • USBの中にVentoyをインストールし、Linux Mint(永続化あり)ChromeOS 147 の両方を入れる

  • Linux Mintは設定やファイルが保存される「永続化モード」で動かす

  • そのLinux Mintを使って、ChromeOS 147のimgファイルをUSB内のext4領域に作り込む

  • 起動時にVentoyのメニューでLinux MintかChromeOSかを選ぶ

つまり、別のPCも別のUSBも一切不要

64GBのUSBメモリ1本だけあれば、すべての作業が完結します。

この記事では、私が実際に手を動かしながら試行錯誤した経験をもとに、コマンドとGUI操作を両方記載しながら、省略なしで丁寧に解説します。

LinuxMint と ChromeOSの共存


目次

  • はじめに
  • この記事を読んでわかること
  • ChromeOS 147という選択肢について
  • ChromeOS Flexではダメな理由
  • ChromeOS 147の主な特徴
  • 全体像を把握しよう
  • USBメモリのパーティション構成
  • 作業の全体フロー
  • 準備するもの
  • Phase 1:Windows上でVentoyを64GBのUSBにインストールする
  • Ventoyのダウンロード
  • Ventoy2Disk.exeでインストール(予約領域40GBを確保)
  • Phase 2:Linux Mint ISOをVentoyの領域にコピーする
  • Phase 3:Linux Mintの「永続化ファイル」を作成する
  • 永続化ファイル(.dat)をLinux Mintで作成する
  • Ventoyの設定ファイルを作成する
  • Phase 4:BIOSの設定を変更してUSBから起動する
  • Phase 5:Linux Mintの初回起動 ~ ext4パーティションの作成と永続化ファイルの準備
  • 5-1:ext4パーティションを作成する(GParted)
  • 5-2:永続化ファイル(casper-rw)をventoyパーティション上に作成する
  • 5-3:再起動して永続化モードを確認する
  • Phase 6:ChromeOSリカバリイメージとBrunchを準備する
  • 6-1:CPUに合ったリカバリイメージを選ぶ
  • 6-2:ChromeOS 147リカバリイメージをダウンロード
  • 6-3:Brunchフレームワークをダウンロード
  • 6-4:必要なパッケージをインストール
  • Phase 7:ChromeOS 147のimgファイルを作成する
  • 7-1:ext4パーティションをマウントする
  • 7-2:chromeos-install.shを実行してimgを作成する
  • 7-3:imgファイルが正常に作成されたか確認する
  • Phase 8:VentoyのカスタムGRUBにChromeOS起動エントリを追加する
  • 8-1:ext4パーティションのUUIDを確認する
  • 8-2:VentoyのexFATパーティションをマウントする
  • 8-3:ventoy_grub.cfgを作成する
  • Phase 9:ChromeOSの初回起動とセットアップ
  • 9-1:Ventoyメニューの確認
  • 9-2:ChromeOSの初回セットアップ
  • 9-3:ChromeOSの初期設定を整える
  • Windows 10からの段階的移行戦略
  • フェーズ1(1〜2ヶ月目):ChromeOSを試験的に使い始める
  • フェーズ2(3〜6ヶ月目):Windows依存のアプリを代替品に切り替える
  • フェーズ3(6ヶ月以降):「最近Windowsを起動していない」状態に
  • よくあるトラブルと解決策
  • 問題1:Ventoyのメニューに「ChromeOS 147 (Brunch)」が表示されない
  • 問題2:ChromeOSがロゴで止まる・起動しない
  • 問題3:Wi-Fiが認識されない
  • 問題4:永続化モードでLinux Mintが起動しない(casper-rwが認識されない)
  • 問題5:chromeos-install.sh が途中でエラーになる
  • 完成後の構成まとめ
  • サクッとまとめると





この記事を読んでわかること


  • ChromeOS 147の特徴と、ChromeOS Flexとの決定的な違い

  • Ventoyの「永続化(Persistence)」機能でLinux Mintの設定を保存する方法

  • 64GB USB 1本のパーティション設計(Ventoy領域 + Ext4 40GB)

  • 永続化Linux Mintを使ってChromeOS 147のimgファイルを作成する手順(全コマンド掲載)

  • VentoyのカスタムGRUBエントリでChromeOSを起動する設定

  • Windows 10からChromeOS/Linuxへ段階的に移行するための戦略




ChromeOS 147という選択肢について


ChromeOS Flexではダメな理由


「古いPCにはChromeOS Flexがあるじゃないか」と思う方もいらっしゃるでしょう。

確かにGoogleが公式に提供している無料のOSです。

私も最初はそちらを試しました。

起動は速い。軽い。シンプル。でも——

Google Playストアが使えない。

これが致命的でした。

Kindleアプリで本を読みたい、LINEやYouTubeをアプリで使いたい、ゲームアプリを動かしたい——そういった用途には完全に対応できないのです。

ChromeOS Flexは「Chromiumベースのブラウザ専用OS」と割り切るべき存在であって、本物のChromebookの代替にはなりません。

さらに決定的な問題が1つあります。

ChromeOS FlexはUSBメモリや外付けSSDへのインストールができません。

つまり、今あるWindows環境を残したまま、USBを差すだけでChromeOSを使う、という今回の目的には根本的に使えない仕組みになっています。

だから、BrunchフレームワークでつくるフルスペックのChromeOSを選ぶことになります。

ChromeOS Flex と ChromeOS 147 の比較

ChromeOS 147の主な特徴


ChromeOS 147は2026年春時点での最新安定版で、Brunchフレームワークとの組み合わせでも非常に安定した動作が確認されています。

🔹 Google Playストアが完全動作
Androidアプリが問題なく動作します。

Kindle、YouTube、LINE、各種ゲームアプリなども普通に使えます。

スマートフォンと同じアプリが大きな画面で使えるのは想像以上に快適です。

🔹 Linuxターミナル(Crostini)が利用可能
ChromeOS内でDebianベースのLinuxコンテナを動かせます。

VS Codeやターミナルツールなども動くため、開発用途にも対応できます。

🔹 Bluetooth・Wi-Fiの安定性が向上
Intel系の内蔵Wi-Fiアダプタのドライバが安定しており、多くの第6世代以降のIntel PCで問題なく動作します。

🔹 セキュリティの自動更新
~enable_updates オプションを使えばOTAアップデートが可能で、セキュリティパッチが自動適用されます。~

サポート終了後のWindows 10より安全な環境を維持できます。

🔹 省電力性能が優れている
Chromebookと同じカーネルをベースにしているため、古いノートPCでも驚くほどバッテリーが持ちます。

私のPCは体感で30%以上持ちが改善しました。

🔹 幅広いハードウェア対応(Brunch経由)
Intel第4世代以降とAMD Ryzen系に対応。

リカバリイメージの選び方によって、さらに古いCPUにも対応できます。




全体像を把握しよう


作業に入る前に、64GBのUSBがどんな構造になるのかを理解しておきましょう。

USBメモリのパーティション構成


64GB USBメモリ(実容量 約57.6GB)
│
├─ [パーティション1] /dev/sdb1  exFAT  約14GB
│   └─ Ventoyブートローダー本体
│      Linux Mint 22.x Cinnamon ISO(約3GB)
│      Linux Mint 永続化ファイル(casper-rw)
│      ventoy/ フォルダ(永続化設定・GRUBカスタム設定)
│
├─ [パーティション2] /dev/sdb2  EFI    32MB
│   └─ Ventoy EFIパーティション
│
└─ [パーティション3] /dev/sdb3  ext4   約40GB
    └─ chromeos.img(BrunchでつくったChromeOS 147のimgファイル・20GB)


作業の全体フロー


【Phase 1】 WindowsまたはLinux上でVentoyをUSBに書き込む(予約領域40GB確保)
     ↓
【Phase 2】 Linux Mint ISOをVentoyの領域にコピー
     ↓
【Phase 3】 永続化(Persistence)用ファイルをVentoy領域に作成
     ↓
【Phase 4】 Ventoyのカスタム設定でLinux Mintを永続化モードで起動するよう設定
     ↓
【Phase 5】 永続化Linux Mintで起動し、ext4パーティションを作成
     ↓
【Phase 6】 Brunch + ChromeOSリカバリイメージで chromeos.img を作成
     ↓
【Phase 7】 VentoyのカスタムGRUBにChromeOS起動エントリを追加
     ↓
【完成】 Ventoyメニューで Linux Mint または ChromeOS を選んで起動





準備するもの


今回の準備物

必要なもの 詳細 USBメモリ 64GB これ1本だけでOKです。

準備するものはUSBメモリだけ

> ⚠️ 注意:USBメモリの選び方について
> 安価な低速USBメモリを使うと、ChromeOSの動作がカクカクになったり、imgファイルの作成に数時間かかることがあります。読み込み速度100MB/s以上、書き込み速度40MB/s以上のものを選ぶことを強くおすすめします。

> また、ここでは作業用PCとしてWindows PCと書いていますが、普段使っているLinuxでももちろん作業ができます。

> VentoyにもLinux版が用意されていて、私はいつもLinux上で作業しています。




Phase 1:Windows上でVentoyを64GBのUSBにインストールする


Ventoyのダウンロード


まず、WindowsでVentoyのインストーラーをダウンロードします。

  1. ブラウザで https://github.com/ventoy/Ventoy/releases にアクセス

  2. 最新版の ventoy-x.x.xx-windows.zip をダウンロード

  3. ダウンロードしたzipを右クリック → 「すべて展開」

Ventoy2Disk.exeでインストール(予約領域40GBを確保)


ここが最大のポイントです。Ventoyにはインストール時に「Reserved Space(予約領域)」を末尾に確保するオプションがあります。

この予約領域を後でext4にフォーマットして、ChromeOS imgと永続化ファイルの置き場所にします。

GUIでの操作手順:

  1. 展開したフォルダの中の Ventoy2Disk.exe をダブルクリック(管理者権限で実行)

  2. 上部の「オプション」メニュー → 「パーティション設定」をクリック

  3. 「パーティション2の後ろに予約スペースを残す」にチェックを入れる

  4. サイズを 40960 MB(40GB) に設定する

  5. 「OK」をクリック

  6. 「デバイス」の欄で64GBのUSBメモリが選択されていることを確認

  7. 「インストール」をクリック

  8. 警告ダイアログで「はい」を2回クリック

インストールが完了すると「Ventoy インストール成功!」と表示されます。

Ventoyのインストール画面

パーティションの設定

コマンドライン(PowerShell)での操作(非推奨):
PowerShellを管理者権限で開き、展開したフォルダに移動して以下を実行します:

# デバイス名を確認(USBが何番か調べる)
Get-Disk | Where-Object {$_.BusType -eq "USB"} | Select-Object Number, FriendlyName, Size

# 例:ディスク番号2が64GBのUSBだった場合
cd C:\Users\ユーザー名\Downloads\ventoy-x.x.xx-windows\

# Ventoyをインストール(-r で予約領域のMBを指定)
.\Ventoy2Disk.exe -I -r 40960 \\.\PhysicalDrive2
> ⚠️ PhysicalDrive2 の番号は自分の環境に合わせて変更してください。

> 間違えると別のディスクのデータが消えます。

> 必ず Get-Disk で確認してから実行してください。

インストール後、USBのパーティション状態をGUIで確認するには:

  • スタートメニュー右クリック → 「ディスクの管理」を開く

  • 64GBのディスクに「exFATパーティション(約14GB)」と「未割り当て領域(約40GB)」が確認できればOKです





Phase 2:Linux Mint ISOをVentoyの領域にコピーする


Ventoyのインストールが完了すると、USBに「Ventoy」という名前のexFATドライブがマウントされます。

GUIでの操作(Windowsエクスプローラー):
  1. エクスプローラーで「Ventoy」ドライブを開く

  2. Linux Mintの公式サイト https://www.linuxmint.com/download.php からCinnamon版のISOをダウンロード(ファイル名例:linuxmint-22.3-cinnamon-64bit.iso)

  3. ダウンロードしたISOファイルをVentoyドライブのルートにそのままコピー(ドラッグ&ドロップ可)

コピーが完了したら、次のPhaseに進みます。




Phase 3:Linux Mintの「永続化ファイル」を作成する


VentoyにはPersistence(永続化)機能があり、これを使うとLive起動したLinux Mintでの変更(インストールしたアプリ、ダウンロードしたファイル、設定など)がUSBに保存されます。

つまり、次回起動しても前回の状態が維持されるのです。

「ChromeOSのimgファイル(20GB)を作る作業は長時間かかるのに、途中で再起動したら消えてしまうのでは?」という心配がありますよね。

永続化を使えば、作業の途中経過もちゃんと保存されます。

永続化ファイル(.dat)をLinux Mintで作成する


Ventoyの設定ファイル(ventoy.json)で永続化モードを指定しつつ、Linux Mint起動後にexFATパーティション上に永続化領域を作るほうが確実です。

そのため、ここではVentoyの設定ファイルだけ先に作っておき、永続化ファイルの実体はPhase 5でLinux Mintが起動してから作成します。

Ventoyの設定ファイルを作成する


VentoyドライブのルートにVentoy設定フォルダを作り、設定ファイルを作成します。

GUIでの操作

  1. Ventoyドライブ内に「ventoy」という名前のフォルダを作成

  2. そのフォルダの中に「ventoy.json」という名前のテキストファイルを作成

  3. さらに、Ventoyドライブ内に「persistence」という名前のフォルダを作成

まてめると、Ventoyドライブ内に「ventoy」と「persistence」という名前のフォルダを作成し、さらに、「ventoy」のフォルダの中に「ventoy.json」という名前のテキストファイルを作成するということです。

ventoy.json の内容を以下のように記述します(メモ帳で編集、文字コードはUTF-8で保存):

{
    "persistence": [
        {
            "image": "/linuxmint-22.3-cinnamon-64bit.iso",
            "backend": "/persistence/linuxmint-22.3-persistence.dat"
        }
    ]
}
> 📝 ポイント: image の値はVentoyドライブのルートからのパスです。ISOのファイル名は自分がコピーしたものに合わせてください。

linuxmint-22.3-persistence.dat はLinux Mintのライブシステムが永続化に使うラベル名です。




Phase 4:BIOSの設定を変更してUSBから起動する


64GBのUSBを差したまま、PCを再起動します。

起動時にBIOS/UEFI設定画面に入り、ブート順序を変更します。

BIOS画面への入り方(メーカー別):

BIOS起動キー 一覧

BIOS画面が開いたら「Boot」タブ → 「Boot Device Priority」または「Boot Order」の設定で、USBデバイスを一番上に移動させて保存・再起動します。

再起動するとVentoyのメニュー画面が表示されます。

[linuxmint-22.1-cinnamon-64bit.iso]
このISOを選択してEnterキーを押します。

するとVentoyが永続化モードでの起動を検出し、「ファイルが見つかりません」という旨のメッセージが出ることがあります。

これは永続化ファイルの実体をまだ作っていないからで、この段階では通常モード(Normal Mode)でLinux Mintを起動します。

Ventoyの選択肢が出た場合は Boot in normal mode を選択してください。




Phase 5:Linux Mintの初回起動 ~ ext4パーティションの作成と永続化ファイルの準備


Linux Mintのデスクトップが表示されました!

ここからは、このLive環境の中で作業を進めます。

5-1:ext4パーティションを作成する(GParted)


まず、Ventoyインストール時に確保した40GBの未割り当て領域をext4パーティションとして作成します。

GUIでの操作(GParted):
GPartedはLinux Mintに標準で含まれています。

  1. 画面左下のスタートメニュー → 「管理」→「GParted」をクリック(または検索欄に「gparted」と入力)

  2. パスワードを求められた場合は空欄のままEnterキーを押す(Live環境ではパスワードなし)

  3. 右上のデバイス選択ドロップダウンで /dev/sdb(64GBのUSB)を選択

  4. 一覧の中に「未割り当て(unallocated)」の領域(約40GB)が見えているはずです

  5. その「未割り当て」部分を右クリック → 「新規(New)」を選択

  6. 以下のように設定します:
    • ファイルシステム(File system):ext4

    • ラベル(Label):ChromeOS_Data

    • サイズ:そのまま(全体を使用)

  7. 「追加(Add)」をクリック

  8. メニューバーの「✓(Apply All Operations)」ボタンをクリック

  9. 確認ダイアログで「Apply」をクリック

  10. 処理が完了したら「閉じる(Close)」

これで /dev/sdb3 として40GBのext4パーティションが作成されました。

5-2:永続化ファイル(casper-rw)をventoyパーティション上に作成する


次に、Linux Mintの永続化に使うファイルを作成します。永続化ファイルはexAFTパーティション内に作成します。

まずexFATパーティションをマウントします。

このラインより上のエリアが無料で表示されます。

  1. [Ventoy公式の永続化ファイル配布ページ](https://github.com/ventoy/backend/releases)へ行きます。
  2. images.zip という圧縮ファイルをダウンロードし、解凍します。

  3. そのなかから、persistence_ext4_4GB_casper-rw.dat.7z を選択してさらに解凍してください。

  4. 中から persistence_ext4_4GB_casper-rw.dat(4GBの保存領域)などのファイルを取り出します。

    • アドバイス: 今後のアプリ追加やデータ保存を考えるなら、8GBや16GBのファイルがあればそれを選びたいのですが、そのようなファイルは存在しません。

      Ventoyの公式サイトやGitHubから、Linux版の最新パッケージ(例:ventoy-1.0.xx-linux.tar.gz)をダウンロードして解凍し、 その中の ExtendPersistentImg.sh というファイルを利用すると、後から保存領域の容量を増やすことができます。

  5. このファイルをUSBメモリexFAT領域の中に 先程作成した persistence というフォルダの中に コピーします。

    名前を persistence.dat に変更しておくと便利です。

    私は、わかりやすいように linuxmint-22.3-persistence.dat としました。

5-3:再起動して永続化モードを確認する


GUIでの操作:
  1. スタートメニュー → 「再起動」をクリック

  2. Ventoyのメニューが表示されたらLinux MintのISOを選択

  3. 今度は「Boot in persistence mode」という選択肢が出るのでそれを選択

  4. Linux Mintが起動したら、デスクトップに何かファイルを作ってみる

永続化が正しく動いていれば、次回起動時も同じファイルが残っています。

確認できたら、いよいよChromeOSのimgファイル作成に進みます。




Phase 6:ChromeOSリカバリイメージとBrunchを準備する


永続化Linux Mintが起動している状態で、以下の作業を行います。

6-1:CPUに合ったリカバリイメージを選ぶ


BrunchでChromeOSを動かすには、自分のCPUに合った「リカバリイメージ」を選ぶ必要があります。

CPU 推奨リカバリイメージ

迷ったら rammus を選んでください。

最も多くのIntel CPUに対応しています。

6-2:ChromeOS 147リカバリイメージをダウンロード


ダウンロードは40GBの ext4 でフォーマットした領域 「ChromeOS_Data」に 「chromeos」というフォルダを作成し保存するようにしてください。

ダウンロードしたファイルを解凍すると 4GB を超えるようなファイルが現れます。

Linux MintのFirefoxを開いて、以下のURLにアクセスします:

https://cros.tech/
GUIでの操作:
  1. サイトの検索欄に rammus(または自分のCPUに合ったもの)と入力

  2. 「Stable」チャンネルのバージョン147を探してクリック

  3. Recovery image のリンクからzipファイルをダウンロード

あるいは以下のURLから直接検索することもできます:

https://chromiumdash.appspot.com/serving-builds?deviceCategory=ChromeOS
ダウンロードしたzipを展開します。

GUIでの操作(ファイルマネージャー):
  1. ダウンロードフォルダにzipファイルがあるのを確認

  2. 右クリック → 「ここに展開」を選択

  3. .bin ファイルが出てきたことを確認(例:chromeos_147.0.0_rammus_recovery_stable-channel_mp-v2.bin

コマンドラインでの操作:
cd ~/Downloads
unzip chromeos_147.*.zip

# 展開されたファイルを確認
ls -lh chromeos_147.*.bin
# -rw-r--r-- 1 mint mint 4.8G  4月 xx 00:00 chromeos_147.0.0_rammus_recovery_...bin

6-3:Brunchフレームワークをダウンロード


Linux MintのFirefoxで以下にアクセスします:

https://github.com/sebanc/brunch/releases
GUIでの操作:
  1. 最新リリース(brunch_r146_stable_YYYYMMDD.tar.gz または同等のもの)をクリックしてダウンロード
  2. ダウンロードフォルダ内のtar.gzを右クリック → 「ここに展開」

コマンドラインでの操作:
cd ~/Downloads
tar -xzf brunch_r146_stable_*.tar.gz

# 展開されたディレクトリを確認
ls brunch_r147_*/
# chromeos-install.sh  efi-system.img.lz4  rootc.img.lz4 ...

6-4:必要なパッケージをインストール


Brunchスクリプトの実行に必要なパッケージをインストールします。

sudo apt-get update
sudo apt-get install -y pv cgpt tar gzip

# インストール確認
which pv && which cgpt
# /usr/bin/pv
# /usr/bin/cgpt
> 📝 永続化が効いているので、このインストール作業は次回起動時も有効です!

通常のLive環境ならシャットダウンのたびに消えてしまうところですが、永続化モードなら一度インストールすれば次回以降も使えます。

これが永続化を使う最大のメリットです。




Phase 7:ChromeOS 147のimgファイルを作成する


いよいよ核心の作業です。

Brunchの chromeos-install.sh スクリプトを使って、ChromeOS 147の20GBのimgファイルを作ります。

7-1:ext4パーティションをマウントする


GUIでの操作(ファイルマネージャー):
ファイルマネージャーの左側に「ChromeOS_Data」ドライブが表示されていれば、クリックするだけでマウントされます。マウントポイントは /media/mint/ChromeOS_Data になります。

コマンドラインでの操作:
# マウントポイント確認(すでにマウントされているか)
df -h | grep sdb3

# マウントされていない場合
sudo mkdir -p /mnt/ext4data
sudo mount /dev/sdb3 /mnt/ext4data

# 空き容量の確認(35GB以上あれば問題なし)
df -h /mnt/ext4data
# Filesystem      Size  Used Avail Use% Mounted on
# /dev/sdb3        40G  4.1G   34G  11% /mnt/ext4data

7-2:chromeos-install.shを実行してimgを作成する


ChromeOSイメージの作成

BrunchやChromeOSのイメージを展開したディレクトリに移動して、スクリプトを実行します。

次に、USBの第3パーティションをシステムに認識させます。

sudo mkdir -p /mnt/chromeos
sudo mount /dev/sdb3 /mnt/chromeos
sudo bash chromeos-install.sh -src rammus_recovery.bin -dst /mnt/chromeos/chromeos.img -s 20
コマンドのオプション解説:
オプション 意味

rammus_recovery.bin は ChromeOSのイメージを解凍したときに現れるファイルを短い名前に変更したものです。

-src ChromeOSリカバリイメージ(.binファイル)のパス -dst 作成するimgファイルの保存先と名前 -s 20 imgファイルのサイズを20GB指定

実行すると以下のような出力が表示されます:

Disk /mnt/ext4data/chromeos.img: 20 GiB, 21474836480 bytes, 41943040 sectors

Checking source image...
Source image: chromeos_147.0.0_rammus_recovery_stable-channel_mp-v2.bin

Creating chromeos disk image (20G)...
Partitioning disk image...
Installing brunch framework...

rootc.img.lz4:  1.0 GiB [====================================] 100%
efi-system.img.lz4: 33 MiB [==================================] 100%

Building ChromeOS image...
chromeos_147.0.0_rammus...bin: 4.8 GiB [========================] 100%

ChromeOS image installed to /mnt/ext4data/chromeos.img

To add a boot entry to your grub2 config, add the following:

----------- START -----------
menuentry "ChromeOS" --class "brunch" {
  img_part=UUID=a1b2c3d4-e5f6-7890-abcd-ef1234567890
  img_path=/chromeos.img
  search --no-floppy --set=root --fs-uuid a1b2c3d4-e5f6-7890-abcd-ef1234567890
  loopback loop $img_path
  linux (loop,7)/kernel boot=local noresume noswap loglevel=7 ...
  initrd (loop,7)/lib/firmware/amd-ucode.img ...
}
----------- END -----------
⏱️ この処理には20〜40分ほどかかります。 コーヒーを一杯いれて、のんびり待ちましょう。

途中で画面が止まっているように見えても、正常に動いています。

絶対に電源を切ったりしないでください。

処理が完了したら、----------- START ----------- から ----------- END ----------- の間の内容を必ずコピーしておきます。

テキストエディターにペーストしてとっておきましょう。

7-3:imgファイルが正常に作成されたか確認する


ls -lh /mnt/ext4data/chromeos.img
# -rw-r--r-- 1 root root 20G  4月 xx 00:00 /mnt/ext4data/chromeos.img

# Ext4パーティションの残り容量を確認
df -h /mnt/ext4data
# Filesystem      Size  Used Avail Use% Mounted on
# /dev/sdb3        40G   24G   14G  63% /mnt/ext4data
# ※ casper-rw(4GB) + chromeos.img(20GB) = 約24GB使用



Phase 8:VentoyのカスタムGRUBにChromeOS起動エントリを追加する


imgファイルが完成したら、VentoyのGRUBにChromeOSの起動エントリを追加します。

8-1:ext4パーティションのUUIDを確認する



sudo blkid /dev/sdb3

# 出力例:
# /dev/sdb3: LABEL="ChromeOS_Data" UUID="a1b2c3d4-e5f6-7890-abcd-ef1234567890" TYPE="ext4"
このUUID値をコピーしておきます(Phase 5-1でメモしたものと同じはずです)。

8-2:VentoyのexFATパーティションをマウントする


GUIでの操作(ファイルマネージャー):
ファイルマネージャーの左側で「Ventoy」ドライブをクリックしてマウントします。

コマンドラインでの操作:
sudo mkdir -p /mnt/ventoy_fat32
sudo mount /dev/sdb1 /mnt/ventoy_fat32
ls /mnt/ventoy_fat32/ventoy/
# ventoy.json が存在することを確認

8-3:ventoy_grub.cfgを作成する


VentoyはカスタムGRUBエントリを ventoy/ventoy_grub.cfg というファイルで読み込みます。

GUIでの操作(テキストエディター):
  1. ファイルマネージャーで「Ventoy」ドライブ → ventoy フォルダを開く

  2. フォルダ内を右クリック → 「新規ファイルを作成」→ ファイル名 ventoy_grub.cfg

  3. 作成したファイルをダブルクリックしてテキストエディターで開く

コマンドラインでの操作:
sudo nano /mnt/ventoy_fat32/ventoy/ventoy_grub.cfg
以下の内容を入力します(UUIDは自分のものに置き換えてください):

menuentry "ChromeOS 147 (Brunch)" --class "brunch" {
    set img_part_uuid="a1b2c3d4-e5f6-7890-abcd-ef1234567890"
    set img_path="/chromeos.img"
    search --no-floppy --set=root --fs-uuid "$img_part_uuid"
    loopback loop $img_path
    linux (loop,7)/kernel boot=local noresume noswap loglevel=7 \
        disablevmx=off \
        cros_secure_rollback= \
        i915.modeset=1 \
        options=enable_updates \
        chromeos_bootsplash=enabled \
        loop.max_part=16 \
        img_part=UUID=$img_part_uuid \
        img_path=$img_path \
        quiet
    initrd (loop,7)/lib/firmware/amd-ucode.img \
           (loop,7)/lib/firmware/intel-ucode.img \
           (loop,7)/initramfs.img
}
> 💡 Tips:

> 上記は例です。

> Brunchスクリプトの完了時に表示された menuentry ブロックをそのまま使うことを進めします。

スクリプト出力の内容のほうが自動的にUUIDが入っているため、コピー&ペーストで使いやすいです。


nanoの場合は保存(Ctrl + O → Enter → Ctrl + X)。テキストエディターの場合は上書き保存。

GRUB設定を書き換える




Phase 9:ChromeOSの初回起動とセットアップ


すべての設定が完了しました。

PCを再起動してVentoyメニューを確認します。

9-1:Ventoyメニューの確認


再起動後、Ventoyのメニューに Linux Mint のエントリが表示されます:

そこで、F6キーを押すと、先程、ventoy_grub.cfg で指定したメニューが現れます。

「ChromeOS 147 (Brunch)」を選択してEnterキーを押します。

9-2:ChromeOSの初回セットアップ



初回起動時は本物のChromebookと同じ「ようこそ」画面が表示されます。

  1. 言語の選択:「日本語」を選択

  2. キーボードの選択:「日本語」を選択(US配列の場合はUSを選択)

  3. ネットワーク接続:Wi-Fiを選択してパスワードを入力

  4. Googleアカウントでログイン

  5. 利用規約に同意

  6. 初期設定完了 → ChromeOSのデスクトップが表示されます

初めてこの画面が表示されたとき、思わず「本当に動いてる……!」と声が出てしまいました。

古いPCが本物のChromebookに生まれ変わった瞬間です。

9-3:ChromeOSの初期設定を整える


Google Playストアを有効にする:
  1. 右下の時計 → 歯車アイコン(設定)をクリック

  2. 「アプリ」→「Googleのサービス」→「Google Playストア」→「有効にする」

  3. 少し待つとGoogle Playストアが使えるようになります

Linux(Crostini)を有効にする(任意):
  1. 設定 → 「詳細設定」→ 「デベロッパー」

  2. 「Linux開発環境」→「有効にする」

  3. ターミナルが使えるようになります




Windows 10からの段階的移行戦略



Chromebookへの完全移行

「でも仕事でWindowsのソフトが必要なシーンもあるし……」と不安な方へ。

いきなり全部移行する必要はありません。

段階的に慣れていくのが賢いやり方です。

フェーズ1(1〜2ヶ月目):ChromeOSを試験的に使い始める


  • 普段のWebブラウジング・YouTube・メール・Googleドキュメントはすべて起動したUSBのChromeOSで行う

  • Windowsは内蔵ストレージにそのままにしておく(USBを抜けばいつでも戻れる)

  • 「困ったら戻ればいい」というセーフティネットがあると、心理的ハードルが大幅に下がります

フェーズ2(3〜6ヶ月目):Windows依存のアプリを代替品に切り替える


Windows のツールと ChromeOS での代替

フェーズ3(6ヶ月以降):「最近Windowsを起動していない」状態に


多くの方が半年も経つと、「そういえば最近Windowsを全然使っていない」という状態になります。

特定の業務用ソフト(CADや特殊な業務システムなど)でしかWindowsが必要でないなら、その用途だけ残してほかはChromeOS/Linuxに完全移行できます。




よくあるトラブルと解決策


問題1:Ventoyのメニューに「ChromeOS 147 (Brunch)」が表示されない


原因: ventoy_grub.cfg の記述に誤りがある

解決策:
# VentoyのFAT32パーティションをマウント
sudo mount /dev/sdb1 /mnt/ventoy_fat32

# ファイルの存在を確認
ls -la /mnt/ventoy_fat32/ventoy/
# ventoy.json と ventoy_grub.cfg の両方が存在するか確認

# 内容を確認
cat /mnt/ventoy_fat32/ventoy/ventoy_grub.cfg

# 文字コードの確認(UTF-8であること)
file /mnt/ventoy_fat32/ventoy/ventoy_grub.cfg

問題2:ChromeOSがロゴで止まる・起動しない


原因: リカバリイメージとCPUの相性が悪い

解決策: rammus の代わりに shyvana(Intel 第8〜9世代向け)または bobba(Celeron向け)を試してください。新しいimgファイルを作り直す必要があります。

問題3:Wi-Fiが認識されない


原因: Wi-Fiチップのドライバが標準では含まれていない

解決策: ventoy_grub.cfg の起動オプション(options=の部分)にドライバ名を追加します。

よく使われるオプション:

# RTL8188EU チップを使っている場合
options=enable_updates,rtl8188eu

# RTL8821CE チップを使っている場合
options=enable_updates,rtl8821ce
Wi-FiチップのモデルはWindowsのデバイスマネージャーで確認できます。

問題4:永続化モードでLinux Mintが起動しない(casper-rwが認識されない)


原因: ventoy.json の永続化設定のパスが間違っている

解決策:
# casper-rw ファイルが存在するか確認
ls -lh /mnt/ext4data/casper-rw

# Ventoyのpartの値が正しいか確認
sudo blkid /dev/sdb3
# UUIDとデバイス名が一致しているか ventoy.json と照合する

問題5:chromeos-install.sh が途中でエラーになる



原因: Ext4パーティションの空き容量が不足している

解決策:

# ext4パーティションの空き容量を確認
df -h /mnt/ext4data

# casper-rw(4GB) + chromeos.img(20GB) = 最低24GB必要
# 40GBのExt4なら問題なく入るはず
空き容量が足りない場合は、不要なファイルを削除してから再実行します。




完成後の構成まとめ


全作業完了後の64GB USBメモリの構成は以下のとおりです:

64GB USB(実容量 約57.6GB)
│
├─ /dev/sdb1  exFAT  約13.7GB  ← Ventoyブート領域
│   ├─ linuxmint-22.1-cinnamon-64bit.iso(約3GB)
│   │─ persistence/linuxmint-22.3-persistence.dat Linux Mint 永続化ファイル(casper-rw)
│   └─ ventoy/
│       ├─ ventoy.json(永続化・カスタムメニュー設定)
│       └─ ventoy_grub.cfg(ChromeOS起動エントリ)
│
├─ /dev/sdb2  EFI    32MB      ← VentoyのEFIパーティション
│
└─ /dev/sdb3  ext4   約40GB    ← ChromeOS_Dataパーティション
    │─ chromeos.img(20GB・ChromeOS 147本体)
    ※ 残り約16GBはChromOS imgの増加分やLinuxデータ保存に使用可能
起動メニューから選べるOS:
┌──────────────────────────────────────────────┐
│ ① Linux Mint 22.1 Cinnamon(永続化あり)     │
└──────────────────────────────────────────────┘
F&キーを押して
ChromeOS 147 を選択

内蔵ストレージ:Windows 10(USBを抜けばいつでも起動可能)






サクッとまとめると


*まとめ
この記事では、64GBのUSBメモリ1本だけを使って、Ventoyの永続化機能付きLinux MintとChromeOS 147を共存させる方法を、GUI操作を中心にコマンドも併記しながら全手順を解説しました。

改めてポイントを整理します。

✅ 64GB USB 1本で完結
別のPCも別のUSBも不要です。

Ventoyの「予約領域(Reserved Space)」機能を使って40GBのExt4領域を確保し、Ventoy自身のLinux Mint永続化環境でimgファイルを作り込む——これが今回の核心です。

✅ 永続化がすべてを変える
通常のLive起動は電源を切るたびに変更が消えてしまいます。

永続化モードのLinux Mintなら、インストールしたパッケージも、ダウンロードしたファイルも、次回起動時にそのまま残ります。

長時間かかるChromOS imgの作成も、安心して進められます。

✅ ChromeOS 147はサポート終了後のベストな選択肢

Google PlayストアとLinuxターミナルが使える本家ChromeOS。

セキュリティアップデートも続く。

Windows 10サポート終了後も安心して使い続けられる環境です。

✅ Windows 10は急いで消さなくていい
USBを差してChromeOS、USBを抜いてWindows——これで十分です。

焦らず段階的に移行しましょう。

サポートが切れたWindowsも、オフライン環境や特定ソフト専用として残しておく価値があります。

押し入れで眠っていたあのPCが、USBメモリ1本でChromebookに生まれ変わる瞬間——ぜひあなたにも体験してほしいと思います。

さあ、64GBのUSBメモリを1本用意して、今日からはじめましょう!




> 免責事項:
本記事で紹介している手順はBrunchフレームワークおよびVentoyの各バージョンの仕様によって異なる場合があります。

ChromeOSをBrunchで利用することはGoogleの公式サポート外の方法です。

実際の作業はすべて自己責任で行い、重要なデータは必ず事前にバックアップを取ったうえで実施してください。

【1本で完結】古いPCが超速で蘇る!VentoyとBrunchで作る「究極のChromeOS起動USB」完全構築ガイド!

はじめに:なぜ今、USB1本に「夢」を詰め込むのか


解決策はUSB1本


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解決策はUSB1本

「押し入れで眠っている、あの頃の相棒をもう一度輝かせたい」

そんな風に思ったことはありませんか?

最新のWindows 11を入れるにはスペックが足りず、かといって捨てるには忍びない。

そんなノートPCを、私はこれまで何台も見てきました。

今回ご紹介するのは、単なる「古いPCの再利用」ではありません。

USBメモリ1本を差し込むだけで、どんな環境(BIOS/UEFI)でも爆速で立ち上がり、しかも「中身は本物のChromebook」という魔法の杖を作る方法です。

巷には「ChromeOS Flex」という公式の選択肢もありますが、正直に言いましょう。

Google Playストアが使えないFlexでは、本当の満足感は得られません。

私たちが欲しいのは、Androidアプリが動き、フル機能が使える「真のChromeOS」ですよね?

さらに、「ChromeOS Flex」は外部のストレージメディアにインストールすることはできません。

つまり、USBメモリや外付けのSSDにはインストールできない仕組みになっています。


目次

  • はじめに:なぜ今、USB1本に「夢」を詰め込むのか
  • なぜ「Brunch」なのか?
  • この記事でわかること
  • 1. 準備編:私のデスクが「ジャンクPCの物置」になった理由
    • ① Ventoy(ベントイ)
    • ② ChromeOS のイメージ
    • ③ Brunch Framework
    • ④ Linux Mint
  • 必要なものをもう一度まとめて説明します。
    • ① USBメモリ(64GB以上、できればUSB 3.0/3.1対応)
    • ② Ventoy(ベントイ)
    • ③ LinuxMint XFCE Edition(ISOファイル)
    • ④ Brunch Framework & ChromeOS Recovery Image(Serving Builds)
  • 2. 最初の試練:Ventoyのインストールと「秘密の余白」
    • 2-1. BIOSとUEFI、どちらも捨てない設定
    • 2-2. 「末尾にext4の領域を残す」という高等テクニック
  • 実践!Ventoyのインストール手順(Windows & Linux両対応)
  • 最大の罠を回避せよ!「ext4 パーティション」の正しい作り方
    • Ventoy「予約領域」を作成
    • GPartedで「仕上げ」を行う
  • 3. 素材の収集:自分のPCに合った「リカバリイメージ」を選ぶ
    • 3-1. CPU世代別のおすすめコードネーム
  • 4. 土台作り:LinuxMintとインストール素材の配置
  • 5. 運命の起動:LinuxMintのLive環境へ
  • 6. 職人技:ext4パーティションのフォーマットと確認
  • 7. 【核心】Brunchを使ったChromeOS.imgのインストール
    • 7-1. 作業ディレクトリへの移動
    • 7-2. 依存パッケージのインストール
    • 7-3. インストールスクリプトの実行(img化と書き込み)
  • 8. 最後の仕上げ:VentoyからChromeOSを認識させる
    • 8-1. ventoy_grub.cfgの作成
  • 9. 感動の瞬間:爆速ChromeOSとの対面
  • 10. 徹底解説:使い勝手を爆上げする「初期設定」と「Android運用」
    • 10-1. Androidアプリの「最適化」
    • 10-2. 音が出ない?Wi-Fiが遅い?
  • 11. トラブルシューティング:私がハマった「落とし穴」全公開
    • ①「Grub Error」で起動しない
    • ② Playストアが「保留中」から進まない
    • ③ タッチパッドが効かない
  • 12. 長期運用のコツ:USBメモリの寿命を延ばすために
  • まとめ:USB1本があなたのPCライフに革命を起こす














なぜ「Brunch」なのか?


なぜ 「Brunch」なのか?


内部ストレージの Windows10 は残しながらも LinuxMint や ChromeOS をたった1本のUSBメモリで使えるようにするというのが今回の大きな目的になっています。

さらに、ChromeOSをインストールした直後に、起動スクリプトが表示され、コピーして使うように指示されますが、どこにコピーして良いのかどうやって起動すればよいのかふれている記事はあまりありません。

今回、この記事ではVentoyというツールでまずUSBメモリから起動する環境をしっかりと構築していきます。

もちろん、ChromeOSを動作させるスクリプトをどこに設置するかもていねいに解説していきます。

この記事では、私が何度も失敗し、徹夜の末にたどり着いた「Ventoy」と「Brunch」を組み合わせた究極の構築プロセスを、私の失敗談というスパイスを添えて、10000文字近いボリュームで余すところなくお伝えします。

この記事を読み終える頃には、あなたの手元には「世界に一つだけの最強USB」が完成しているはずです。

この記事でわかること


  • Ventoyの深掘り設定: 古いPC(BIOS)でも最新PC(UEFI)でも確実に起動させるための秘策

  • 賢いパーティション設計: USBメモリの空き容量を無駄にせず、OSとデータ領域を分けるプロの技

  • ChromeOSイメージの生成術: Brunch Frameworkを使い、特定のPCに最適化された.imgを構築する方法

  • LinuxMintを作業拠点にする理由: Windows環境を汚さず、安全かつ確実にインストール作業を進める手順

  • ドライバ・トラブル解決集: 音が出ない、Wi-Fiが繋がらないといった「改造あるある」への具体的対処法

  • Androidアプリの運用術: 外部ストレージからでも快適にアプリを動かすための設定




1. 準備編:私のデスクが「ジャンクPCの物置」になった理由


事の始まりは、一通のメールでした。

「10年前のノートPC、YouTubeを見るのすらカクつくんですけど、何とかなりませんか?」

私は思いました。「これだ。」と。

これまでUbuntuやLubuntuなど、軽量Linuxを試しては「やっぱり操作に慣れない」と挫折していく人々を見てきました。

しかし、ChromeOSならどうでしょう。

ブラウザが動けばすべてが完結する現代、これほど親しみやすいOSはありません。

今回使用する「4つの神器」を詳しく見ていきましょう。

必要な「4つの神器」


古いPCをサクサク動くマシンへと変貌させる、最強のツール群(Ventoy、ChromeOS、Brunch)のダウンロード先をまとめました。

これらのツールを組み合わせることで、USBメモリ一本から最新のChromeOS環境を構築したり、複数のOSを簡単に切り替えて試したりすることが可能になります。

① Ventoy(ベントイ)


USBメモリにISOファイルをコピーするだけで、複数のOSを起動可能にする魔法のようなツールです。

一度作成すれば、中身を入れ替えるたびにフォーマットする必要がありません。

公式サイト(ダウンロードページ)

Ventoy Official Download (GitHub)

選び方

  • Windowsユーザー:ventoy-x.x.xx-windows.zip
  • Linuxユーザー:ventoy-x.x.xx-linux.tar.gz


② ChromeOS のイメージ


Brunch Frameworkを使用してインストールする場合、Google公式のリカバリイメージが必要になります。

PCのCPU世代に合わせたイメージを選択するのがコツです。

公式イメージ配布サイト(Cros Updates Serving)

Chromium Dash / Serving Builds

主なおすすめコードネーム

  • 第8世代以降のIntel CPU / AMD Ryzen: rammus または volteer
  • 古いIntel CPU (第4世代以前など): samus
  • より汎用的な選択: brunch のドキュメントで推奨されている最新のイメージ


③ Brunch Framework


公式のChromeOSイメージを、一般的なノートPCやデスクトップPCで動作するようにパッチを当てるためのフレームワークです。

GitHub リリースページ

sebanc/brunch Releases

ダウンロードするファイル

brunch_rXXX_stable_xxxxxxxx.tar.gz という形式の最新版をダウンロードしてください。

④ Linux Mint


Linux Mintは、使いやすさと洗練されたデスクトップ環境(Cinnamon, MATE, Xfce)で知られる人気のLinuxディストリビューションです。

Windowsからの移行にも最適で、古いPCでもサクサク動作する軽量エディションも用意されています。

  • 公式サイト: https://linuxmint.com/


  • ダウンロードページ: Download Linux Mint


  • Cinnamon: 最も一般的で高機能な標準エディション。


  • MATE: クラシックな操作感を重視したエディション。


  • Xfce: 最も軽量で、スペックの低い古いPCに最適です。


必要なものをもう一度まとめて説明します。


① USBメモリ(64GB以上、できればUSB 3.0/3.1対応)


32GBでも構築自体は可能ですが、私はあえて「64GB以上」を強く推奨します。

理由は、ChromeOSがAndroidアプリをインストールする際、システム領域を想像以上に消費するからです。

私は以前32GBで構築し、1週間後に「容量不足」の通知を見て泣きながら再構築しました。

僕がChromeOSをインストールしたUSBメディアです。

コンピュータに挿しっぱなしで使っています。



もし、少しお金がかけられるなら外付けの小さなSSDがお勧めです。


② Ventoy(ベントイ)


今までの「ISOを焼く」という概念を破壊した神ツールです。

これ一つで、Windows、Linux、そして今回のChromeOSまで、ファイルを入れるだけで切り替え可能になります。

③ LinuxMint XFCE Edition(ISOファイル)


もちろん、Cinnamon EditionやMATE Edition でもかまいません。

インストール作業の「土台(ライブOS)」として使います。

UbuntuよりもUIがWindowsに近く、軽量で安定しているため、作業中にフリーズしてデータが飛ぶリスクを最小限に抑えられます。

④ Brunch Framework & ChromeOS Recovery Image(Serving Builds)


これらが魔法の本体です。

Brunchは、Googleが提供する正規のリカバリイメージを、一般のPCで動作するように橋渡しする「フレームワーク」です。

これがあるからこそ、私たちはPlayストアを使えるのです。




2. 最初の試練:Ventoyのインストールと「秘密の余白」


まずは、USBメモリを「Ventoy」仕様に染め上げます。

しかし、ここが最大の分岐点。

普通にインストールボタンを押すだけでは、今回の「ChromeOS共存」は達成できません。

2-1. BIOSとUEFI、どちらも捨てない設定


Ventoyをインストールする際、オプション設定を開いてください。

最近のPCは「UEFI」ですが、古いPCは「BIOS(Legacy)」です。

この両方で起動させるためには、「Secure Boot Support」を有効にしておくのが2026年現在のベターな選択です。

2-2. 「末尾にext4の領域を残す」という高等テクニック


Ventoyのインストーラーには「予約済み領域(Reserved Space)」を指定する項目があります。

なぜこれが必要か。ここが重要です。

ChromeOSをUSBメモリ内に「インストール」するためには、VentoyがISOファイルを置くための「NTFS/exFAT領域」とは別に、ChromeOS専用の「ext4」という形式の部屋をあらかじめ確保しておく必要があるからです。

実践!Ventoyのインストール手順(Windows & Linux両対応)


必要なものをそろえよう


最大の罠を回避せよ!「ext4 パーティション」の正しい作り方


必要なものをそろえよう

ここが、私が最も多くの時間を費やし、皆さんに一番伝えたい「成功の鍵」です。
適当にパーティションを分けると、Ventoyが機嫌を損ねて動かなくなってしまいます。

Ventoy 「予約領域」を作成

Ventoy「予約領域」を作成


【私の試行錯誤エピソード】

「GPartedで無理やりパーティションを左側に縮小すればいいや」と安易に考えたことがありました。

結果、Ventoyのブートセクタが書き換わり、起動時に「Error」の文字が無情に流れる事態に……。画面に映る自分の切ない顔を今でも覚えています。

【解決策】Ventoyの「予約領域(Reserve Space)」機能を使う!

この機能を使えば、Ventoyのシステムを安全に保ったまま、後ろ側に「広大な空き地」を作ることができます。

  1. Ventoyインストーラー(linuxでは VentoyGUI.x86_64)を起動。

    Ventoyの「予約領域」を作成 1


  2. 上部メニューの「オプション」→「パーティション設定」を開く。


  3. Ventoyの「予約領域」を作成 2

  4. 「ディスクの最後に予約領域を設ける」にチェックを入れます。


  5. 確保するサイズ: 64GBのUSBなら、40,000MB(約40GB)程度を予約しましょう。


  6. 設定後、インストールを実行。


GPartedで「仕上げ」を行う


GParted で ext4 のパーティションを作成


GParted で ext4 のパーティションを作成

  1. Linuxのライブ版(Puppy等)でGPartedを起動。
    (または、次の章で紹介するようにLinuxMintを使って作業を行っても構いません。)

  2. USBの後方にできているグレーの「未割り当て領域」を右クリック。
  3. 「新規」を選択し、ファイルシステムを ext4 に、ラベルを EXT4_DATAlinux に設定。


  4. ext4 領域の確保


  5. 「適用」を押して確定。


私の経験談:

私は最初、欲張ってUSB全体をVentoyにしてしまいました。

すると、ChromeOSをインストールする場所がなくて「ドライブがフルです」と冷たく拒絶されたのです。

あの中指を立てられたような絶望感……。皆さんは、全体の容量の半分、あるいは少なくとも32GB以上の「後方余白」を確保してください。


3. 素材の収集:自分のPCに合った「リカバリイメージ」を選ぶ


ChromeOSのリカバリイメージには、何百もの種類があります。

「どれでもいい」わけではありません。

自分のPCのCPU世代に合ったものを選ばないと、起動すらしない鉄屑が出来上がります。

自分のPCに合った ChromeOSのイメージを選択


3-1. CPU世代別のおすすめコードネーム


  • Intel 第4世代(Haswell)以前: samus(Chromebook Pixel 2015用)


  • Intel 第5世代〜第9世代: rammus(ASUS Chromebook Flip C434用)


  • Intel 第10世代以降: volteer(汎用性の高い最新イメージ)


  • AMD Ryzen搭載機: zork や guybrush


私は、少し古いCore i5のノートPC(第6世代)を使っていたので、鉄板のrammusを選択しました。

これが一番安定しており、Androidアプリの互換性も高いことで知られています。




4. 土台作り:LinuxMintとインストール素材の配置


Ventoyの準備ができたら、エクスプローラー(またはFinder)でUSBメモリを開きます。

そこは「Ventoy」という名前の空のドライブになっているはずです。

LinuxMintのISOをルートディレクトリにコピー しておいてください。




5. 運命の起動:LinuxMintのLive環境へ


さあ、ターゲットのPCにUSBを突き刺し、電源を入れます。

F12やF2(メーカーによって異なりますが)を連打してブートメニューを呼び出し、USBメモリを選択。

Ventoyのシンプルなメニューが現れたら、迷わずLinuxMintを選択します。

数分後、ミントグリーンのデスクトップが表示されます。

この時、私たちは「USB上のLinuxから、同じUSBの空き領域へOSを書き込む」という高度な作業に挑もうとしています。

※下記はVentoyから起動したLinux Mintです。

Ventoyの永続化機能を使って、日本語化やアプリケーションをインストールしています。


VentoyからLinuxMintを起動


Ventoyで設定保存可能な LinuxMint の作成方法については別記事をご覧ください。

本ページはアフィリエイト広告を利用しています はじめに みなさん、こんにちは。古いガジェットを愛し、新しい技術でそれを蘇らせることに無上の喜びを感じる「自作派ブロガー」です。 ついに、恐れていたその日が過ぎてしまいました。 2025年10月14日、Windows 10のサポートが公式に終了しました。 今、この記事を読んでいるあなたの手元には、昨日まで現役だったはずの「かつての相棒」があるはずです。 画面の隅に表示される「サポート終了」の不吉な通知。 マイクロソフトからは「Windows 11搭載PCへの買い替え」を促す広告が執拗に表示されます。 「まだキビキビ動くのに、




6. 職人技:ext4パーティションのフォーマットと確認


LinuxMintが起動したら、メニューから「GParted」というアプリを開きます。

これはドライブのパーティションを操作するプロ用のメスのようなものです。

  1. 右上のドライブ選択で、USBメモリ(例: /dev/sdb)を慎重に選びます。


  2. さきほどVentoyで作った「未割り当て(Unallocated)」のグレーの領域が見えるはずです。


  3. そこを右クリックし、「New(新規)」を作成。


  4. ファイルシステムは必ず「ext4」を選択。ラベル名は「chromeos_root」などとしましょう。


  5. ここで表示されるデバイス名(例:/dev/sdb3)をメモしておいてください。これが、この後のコマンド入力で必要になります。


  6. ext4でフォーマットしたパーティションに「chromeos_build」という名前のフォルダを新規作成。


  7. そこにダウンロードしたBrunchの最新リリース(.tar.gz)を解凍して入れます。


  8. さらに、公式からダウンロードしたChromeOSリカバリイメージ(.zip)も解凍して同じフォルダに入れます。


この「chromeos_build」フォルダの中身が、後の工程で非常に重要になります。

💡最重要ポイント:解凍とリネーム

ダウンロードしたファイルは必ず解凍し、一つのフォルダにまとめてください。

特にChromeOSのファイル名は長すぎてミスを誘発するため、.binファイルを「rammus_recovery.bin」という名前に書き換えておきましょう。




7. 【核心】Brunchを使ったChromeOS.imgのインストール


ここからが本番、コマンドラインの魔法の時間です。

LinuxMintのターミナル(黒い画面)を開きます。初心者の方も、以下の手順をコピー&ペーストするだけで進めるように解説します。

7-1. 作業ディレクトリへの移動


まずは、USBメモリ内に保存した素材フォルダへ移動します。

解凍前の BrunchとChromeOSのイメージ


解凍後の BrunchとChromeOSのイメージ


cd /media/mint/chromeos_root/chromeos_build
(※環境によってパスが異なる場合があります。

ファイルマネージャーでフォルダを開き、右クリックから「ここでターミナルを開く」を選ぶのが一番確実です)


7-2. 依存パッケージのインストール


インストールを補助するツールを導入します。

sudo apt update
sudo apt install pv cgpt
次に、USBの第3パーティションをシステムに認識させます。
sudo mkdir -p /mnt/chromeos
sudo mount /dev/sdb3 /mnt/chromeos

7-3. インストールスクリプトの実行(img化と書き込み)


いよいよ、Brunchのスクリプトを走らせます。
このスクリプトは、リカバリイメージを解析し、Brunchのパッチを当てながら、指定したパーティションへ「ChromeOSのイメージ」として書き込んでくれます。

もちろん、先ほど必要なファイルをダウンロード、解凍したディレクトリに移動して作業を行ってください。

sudo bash chromeos-install.sh -src rammus_recovery.bin -dst /mnt/chromeos/chromeos.img -s 25
-s 25 は、システムサイズを25GBに指定しています。

ChromeOS インストール作業の様子


-src の後には実際のファイル名を、-dst の後にはメモしたデバイス名を指定してください。

インストールが終了すると、ChromeOSを起動するスクリプトが現れます。

コピーしておいて、次の ventoy_grub.cfg にコピーしてください。

ChromeOS起動スクリプト


⚠️ 警告:絶対に間違えないでください

ここで /dev/sda(多くのPCの内蔵HDD)を指定してしまうと、あなたのWindowsや大切な家族の写真は一瞬で消え去ります。

私はかつて、深夜のテンションでこれを間違え、3年分の旅行写真を失いました。

あの時の冷や汗は今でも忘れません。必ずデバイスのサイズを確認し、USBメモリであることを確信してからEnterキーを押してください。





8. 最後の仕上げ:VentoyからChromeOSを認識させる


インストールが終わっても、まだ再起動は我慢です。今のままでは、Ventoyは「隣の部屋に新しい住人が引っ越してきたこと」を知りません。

8-1. ventoy_grub.cfgの作成


Ventoyには「特定のパーティションから起動する」という高度な設定が可能です。

USBの第1パーティション(NTFS/exFAT領域)に、ventoyというフォルダを新規作成し、その中に ventoy_grub.cfg というファイル名で先程のChromeOSの起動スクリプトを保存します。

menuentry "Brunch" --class "brunch" {
    rmmod tpm
    img_path=/chromeos.img
    img_uuid=d7056572-03
    search --no-floppy --set=root --file $img_path
    loopback loop $img_path
    source (loop,12)/efi/boot/settings.cfg
    if [ -z $verbose ] -o [ $verbose -eq 0 ]; then
        linux (loop,7)$kernel boot=local noresume noswap loglevel=7 options=$options chromeos_bootsplash=$chromeos_bootsplash $cmdline_params \
            cros_secure cros_debug img_uuid=$img_uuid img_path=$img_path \
            console= vt.global_cursor_default=0 brunch_bootsplash=$brunch_bootsplash quiet
    else
        linux (loop,7)$kernel boot=local noresume noswap loglevel=7 options=$options chromeos_bootsplash=$chromeos_bootsplash $cmdline_params \
            cros_secure cros_debug img_uuid=$img_uuid img_path=$img_path
    fi
    initrd (loop,7)/lib/firmware/amd-ucode.img (loop,7)/lib/firmware/intel-ucode.img (loop,7)/initramfs.img
}

menuentry "Brunch settings" --class "brunch-settings" {
    rmmod tpm
    img_path=/chromeos.img
    img_uuid=d7056572-03
    search --no-floppy --set=root --file $img_path
    loopback loop $img_path
    source (loop,12)/efi/boot/settings.cfg
    linux (loop,7)/kernel boot=local noresume noswap loglevel=7 options= chromeos_bootsplash= edit_brunch_config=1 \
        cros_secure cros_debug img_uuid=$img_uuid img_path=$img_path
    initrd (loop,7)/lib/firmware/amd-ucode.img (loop,7)/lib/firmware/intel-ucode.img (loop,7)/initramfs.img
}
この設定により、VentoyはUSB内のLinuxパーティションをスキャンし、Brunchのブートローダーを見つけ出してくれるようになります。




9. 感動の瞬間:爆速ChromeOSとの対面


設定をすべて終え、祈るような気持ちで再起動。

Ventoyのメニューから F6を押して「Brunch(ChromeOS)」を選択します。

画面が一時的に真っ暗になり、何やら英字がパラパラと流れます。

「失敗か?」と不安になりますが、これはBrunchが初回起動時の最適化を行っている証拠です。
この作業は10分以上かかりますがはじめて起動するときだけです。

ChromeOS 最適化の作業 1


ChromeOS 最適化の作業 2


そして数分後……。

真っ白な画面に、青い「Chrome」のロゴが浮かび上がります。

「おぉ……!」

思わず声が出ます。

ChromeOSの起動


10年前の、Windowsでは起動に3分、Chromeを開くのに30秒かかっていた老朽PCが、ものの15秒でログイン画面を表示している。

マウスの動きは滑らか。YouTubeの再生もコマ落ちなし。

この瞬間、あなたは「ジャンク再生の魔術師」になったのです。




10. 徹底解説:使い勝手を爆上げする「初期設定」と「Android運用」


起動して満足してはいけません。ここからが「有料級」のカスタマイズ情報です。

10-1. Androidアプリの「最適化」


設定からGoogle Playストアを有効にします。

USBメモリからの起動だと、Androidアプリのインストール速度が遅く感じることがあります。

これを解消するには、設定の「デベロッパーオプション」から「外部ストレージへのアプリの許可」をオンにしましょう。

10-2. 音が出ない?Wi-Fiが遅い?


Brunchには「options」という設定項目があります。

起動時のBrunchメニューで e キーを押すと、起動オプションを編集できます。

例えば、音が出ない場合は options=sound_card_init を追記するなど、特定のハードウェアに合わせたパッチを当てることが可能です。

💡 プロの裏技:

最近のIntel Wi-Fi 6チップを使っている場合、カーネルのバージョンをBrunchの設定で最新のもの(kernel 6.x系など)に切り替えるだけで、爆速通信が可能になります。




11. トラブルシューティング:私がハマった「落とし穴」全公開


ここでは、私が実際に頭を抱えたトラブルとその解決策を網羅します。

①「Grub Error」で起動しない


  • 原因: Ventoyのパーティションスタイルと、PCのBIOSモードが不一致です。


  • 解決: 古いPCならMBR形式でVentoyを再作成するか、BIOS設定で「Legacy Support」をオンにしてください。


② Playストアが「保留中」から進まない


  • 原因: ChromeOSの時刻設定がずれていると、Googleの認証サーバーに拒絶されます。


  • 解決: 設定から「タイムゾーン」を日本に固定し、手動で時刻を合わせてから再起動してください。


③ タッチパッドが効かない


  • 原因: 一部の古いSynaptics製タッチパッドは、Brunchの標準設定では認識されないことがあります。


  • 解決: LinuxMint環境に戻り、Brunchの設定ファイルで options=pinctrl_cannonlake(機種によりますが)などのドライバフラグを追記します。





12. 長期運用のコツ:USBメモリの寿命を延ばすために


ChromeOSをUSBメモリで運用すると、頻繁な書き込みが発生するため、USBメモリの寿命が気になるところです。

    の「Extreme」シリーズを愛用しています。これらは熱に強く、耐久性が桁違いです。

  • バックアップを取る: 今回作った ext4 パーティションは、Linux環境から dd コマンドを使って丸ごとバックアップ可能です。一度完璧な環境を作ったら、そのイメージを保存しておきましょう。








まとめ:USB1本があなたのPCライフに革命を起こす


*まとめ
ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。

「Ventoyを土台にし、LinuxMintを踏み台にして、USBの末尾に本物のChromeOSを宿す」

この手法は、一見遠回りに見えますが、実はもっとも汎用性が高く、もっとも「最強」に近い構成です。

  • どんなPCでも起動する万能性

  • Playストアが使える完全な機能性


  • 10年前のPCを現役機に変える爆速性


この記事を読み終えた今、あなたの手元にある古ぼけたUSBメモリは、もはやただの記録媒体ではありません。

それは、あらゆる古いPCに命を吹き込む「魔法の鍵」です。

もし、作業中に「どうしてもここで止まってしまう」ということがあれば、この記事を読み返してみてください。

そこに答えがなければ、ぜひコメント欄で質問を投げてください。

ガジェットを愛する仲間として、あなたの挑戦を全力でサポートします。

さあ、古いノートPCを開き、USBを差し込みましょう。

新しい世界が、そこから始まります!





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あなたの応援が、次のディープな検証記事を書く原動力になります!


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【2026年完全保存版】Windows10サポート終了の絶望を救う!古いPCを「Android対応ChromeOS 145」で爆速化し、デュアルブート環境を構築する奇跡の全記録!

この記事をスマートフォンで読まれている方は→ こちらから 📱 をクリックしてください。読みやすくなっています。

あの忌まわしいポップアップが出たのは、冷え込みが厳しくなってきたある朝のことだった。

窓越しに四万十川の穏やかな水面を眺めながら、いつものように目覚めのコーヒーを啜り、長年愛用している中古のノートパソコン(数年前にメルカリで9000円で購入した愛機だ)を開いた瞬間のことである。

「Windows 10 のサポートは終了しました」

画面の中央に居座るその無機質なテキストは、まるで長年連れ添った相棒への別離への宣告のようだった。

「いやいや、お前まだ全然動くじゃないか」と画面に向かって独り言をこぼすも、Microsoftの決定は絶対だ。

セキュリティ更新がストップしたOSを使い続けるのは、鍵をかけずに玄関のドアを開けっ放しにして旅行に出かけるようなものである。

世間は「Windows 11搭載の最新AIパソコンに買い替えましょう!」と騒ぎ立てているが、ちょっと待ってほしい。

物価高が家計を直撃するこのご時世、ただネットサーフィンをして、ブログを書き、時々YouTubeで昔の音楽を楽しむだけの「シルバーライフ」の相棒に、10万円、いや15万円もの大金を投資しろと言うのだろうか?

冗談じゃない。

私たちに必要なのは、無駄に肥大化した最新OSと高価なハードウェアではなく、「今ある資産を最大限に活かす知恵」である。

そこで私は立ち上がった。

「Windowsはもういらない」とまではまだ言い切れないチキンな私だが、一つの壮大な計画を思いついたのだ。

それが、「ChromeOS 145を導入し、Windows10とのデュアルブート環境を構築し、徐々にWindows10からの移行を考える」という、ロマンあふれる脱出計画である。

この記事は、PCの延命に人生の情熱を燃やすある男の、汗と涙と(少しの)ターミナル操作の記録である。

ファイルの入手方法から、初心者が最もつまずきやすい「USBメモリのドライブ名の確認方法(/dev/sdbなど)」まで、絶対に失敗しないための手順を網羅した。

同じように「古いPCをどうにかしたい」と悩むすべての同志に向けて、特大ボリュームでそのすべてを包み隠さずお伝えしよう。





目次

  • 第1章:なぜ「ChromeOS Flex」ではなく「本物」にこだわるのか?
  • 第2章:いきなり移行しない。「デュアルブート」という賢い選択
  • 第3章:魔法のアイテムを入手せよ!(ファイルのダウンロード方法)
    • ① Brunchフレームワーク(バージョン145)の入手
    • ② ChromeOS リカバリイメージ(核心部)の入手
    • ③ 32GB以上のUSBメモリ
    • 💡最重要ポイント:解凍とリネーム
  • 第4章:絶対に間違えてはいけない「USBドライブ名」の確認方法
  • 第5章:戦いの舞台を整える(USBメモリのパーティション分割)
  • 第6章:ターミナルとの対話。命を吹き込むインストール呪文
  • 第7章:WindowsとChromeOSを繋ぐ架け橋(grub.cfgの設定)
  • 第8章:奇跡の瞬間と、圧倒的なパフォーマンス
  • 第9章:Androidアプリの鼓動。 新しいシルバーライフの相棒
  • 第10章:デュアルブート運用から見えてきた「Windowsからの卒業」
  • おわりに:本当に「Windowsはもういらない」のかもしれない

USBメモリからChromeOS 145を起動




第1章:なぜ「ChromeOS Flex」ではなく「本物」にこだわるのか?


古いPCの再利用と聞いて、少し詳しい人なら「Google公式の『ChromeOS Flex』を入れればいいじゃないか」と言うだろう。

確かにその通りだ。

USBに焼いてインストールするだけで、あっという間にサクサク動く PCが完成する。

しかし、私にはどうしても譲れない条件があった。

それは「Androidアプリ(Google Playストア)が動くこと」である。

ChromeOS Flexは素晴らしい軽量OSだが、最大の弱点は「Androidアプリが使えない」ことだ。

また、外部メディアにインストールできないこと、今回は、Windows10の環境はそのままにUSBメモリにChromeOSをインストールしたい。

現代のデジタルライフにおいて、スマホで使い慣れたアプリがPCでもシームレスに動く恩恵は計り知れない。

Kindleで電子書籍を大画面で読み、使い慣れた画像編集アプリでブログのアイキャッチを作り、ローカルのニュースアプリをサクッとチェックする。

これらを手放すことは、スマートな生活からの後退を意味する。

そこで私が目をつけたのが、有志が開発した「Brunch」という神がかったフレームワークである。

この「Brunch」を使えば、その辺に転がっている普通のIntel製CPUを積んだWindows PCに、Chromebookに搭載されている「本物のChromeOS(Android対応版)」をねじ込むことができるのだ。

まさに現代の錬金術である。

今回、私が挑むのは最新の「Brunch 145」「ChromeOS 145」の組み合わせだ。

さあ、ワクワクしてこないだろうか?

ChromeOSをUSBメモリにインストール

正規ChromeOSをUSBメモリにインストールする意義




第2章:いきなり移行しない。「デュアルブート」という賢い選択


人間、長年の習慣をいきなり変えるのは怖いものだ。

「よし、今日からWindowsを完全に消し去ってChromeOS一本で生きていくぞ!」と息巻いてハードディスクをフォーマットした翌日、「あ、あのWindows専用ソフト、どうしても必要だった…」と絶望の淵に立たされるのは火を見るより明らかである。

だからこそ、今回は「デュアルブート環境の構築」を強く推奨する。

デュアルブートとは、1つのPCの中に「Windows」と「ChromeOS」の両方を住まわせ、電源を入れた時に「今日はどちらのOSで立ち上げますか?」と選べるようにする仕組みだ。

これなら安心だ。

基本は爆速のChromeOS 145で快適なネット生活を送り、どうしてもWindows 10が必要になった時だけ、Windowsを立ち上げればいい。

そして、半年後、1年後、「あれ?最近まったくWindows起動してないな」と気づいた時こそが、真の移行完了の瞬間なのだ。

徐々に移行を考える、これが大人の余裕である。




第3章:魔法のアイテムを入手せよ!(ファイルのダウンロード方法)


さあ、理屈はここまでにして、実際に手を動かしていこう。

休日の午後に、お気に入りのBGMでもかけながら取り組むのがおすすめだ。

まずは必要なファイルをインターネットの海からサルベージしてくる必要がある。

ここでは「どこから、どうやってダウンロードするか」を詳しく解説する。

① Brunchフレームワーク(バージョン145)の入手



これは、Windows用ハードウェアとChromeOSの間を取り持つ「優秀な通訳」だ。

  • Webブラウザで「GitHub Brunch」と検索し、開発者(sebanc氏)のページを開く。(URL: https://github.com/sebanc/brunch/releases)

  • ページ内に「Brunch r145(または最新の安定版)」というリリース項目があるので探す。

    英語ばかりで目がチカチカするかもしれないが、落ち着いてスクロールしよう。

  • その項目の下部にある「Assets」という文字をクリックして展開する。

  • その中にある brunch_r145_stable_xxxx.tar.gz のようなファイルをクリックしてダウンロードする。

  • ② ChromeOS リカバリイメージ(核心部)の入手


    これが今回の主役である。

    Googleのサーバーから直接「本物のChromeOS」のデータを頂戴する。

    • Webブラウザで「Chromium Dash Recovery Images」と検索し、Googleの公式ダッシュボードを開く。 (URL: https://chromiumdash.appspot.com/serving-builds?deviceCategory=ChromeOS

    • 画面上部の検索窓(Search...)に「rammus」と入力する。

      ※「rammus」とは、Intel製CPU(第1世代〜第9世代あたり)と相性が抜群に良いChromeOSのコードネームだ。

      大半の古いWindows PCはこれで動く。

    • rammusの行を見つけたら、右にスクロールして「145」のバージョンのリカバリイメージを探す。

    • リンクをクリックしてダウンロードする。

      ※ダウンロードされるファイル名は非常に長く、例えば以下のような名前になる。

      chromeos_16552.53.0_rammus_recovery_stable-channel_RammusMPKeys-v9.bin.zip

    ③ 32GB以上のUSBメモリ


    これが今回の「新しいOSの住処」となる。

    デュアルブート環境を作る際、PC本体のハードディスクを直接いじるのはリスクが高い。

    まずはUSBメモリにChromeOSをインストールし、そこから起動させる「USBデュアルブート」が最も安全で手軽なのだ。

    💡最重要ポイント:解凍とリネーム


    ダウンロードした2つのファイル(Brunchのtar.gz と ChromeOSのzip)は、必ず解凍(展開)して、同じ1つのフォルダにまとめておくこと。

    そして、ChromeOSのファイル名は長すぎて後のターミナル操作で確実にタイピングミス(ゲシュタルト崩壊)を引き起こすため、解凍して出てきた .bin ファイルを右クリックし、rammus_recovery.bin という短い名前に変更(リネーム)しておこう。

    過去に私は、長いファイル名を手打ちしてスペルミスを連発し、貴重な休日を3時間無駄にした苦い経験がある。

    これでインストールに必要な「5つの主要ファイル(Brunchの中身4つ+ChromeOSのbinファイル1つ)」が1つのフォルダに揃ったはずだ。




    第4章:絶対に間違えてはいけない「USBドライブ名」の確認方法


    ここからがいよいよ本番だ。

    Windows上では作業ができないため、「Ubuntu」や「Linux Mint」などのLinuxのLive USBを使ってPCを起動し、作業を進める。

    Linuxが起動したら、ターミナル(黒い画面)を開く。

    ここで初心者が最も恐怖を抱き、そして最も慎重にならなければならないステップがある。

    それが「インストール先のUSBメモリのデバイス名(/dev/sdX)を正確に把握すること」だ。

    Linuxの世界では、接続されたストレージ(ハードディスクやUSB)は /dev/sda、/dev/sdb、/dev/sdc といったアルファベット順の名前で管理される。

    もし間違えて、Windowsが入っている大事な内蔵ハードディスク(たいてい /dev/sda)を指定してインストールコマンドを叩いてしまったら……あなたのWindows 10と思い出の写真は、文字通り電子の藻屑と化す。

    背筋が凍る瞬間だ。

    【確実にUSBメモリを見分ける lsblk コマンド】

    ターミナルを開き、以下のコマンドを打ち込んでEnterを押す。

    lsblk

    すると、現在PCに繋がっているドライブの一覧がツリー状に表示される。

    ここで見るべきは「SIZE(容量)」だ。

    例えば、以下のように表示されたとしよう。

    NAME SIZE TYPE MEMO
    sda 238.5G disk 内蔵SSD(触るな危険!)
    sdb 29.8G disk USBメモリ(今回のターゲット)

    推理ゲームの始まりだ。

    sda はサイズが「238.5G」となっている。

    これはどう考えても内蔵のSSD(Windowsが入っている場所)だ。

    絶対に触ってはいけない。

    sdb はサイズが「29.8G」となっている。

    今回用意した「32GBのUSBメモリ」の実際の認識容量とぴったり一致する!

    つまり、今回のあなたのターゲット(USBメモリ)は /dev/sdb であることが確定した。

    もしUSBを複数挿していたら sdc や sdd になることもある。

    必ず自分の目で「容量」を見て、ターゲットを指差し呼称で「USBはsdb!ヨシ!」と確認してほしい。

    第5章:戦いの舞台を整える(USBメモリのパーティション分割)


    ターゲット(例:/dev/sdb)が分かったら、Linux上の「GParted」という魔法のパーティション編集ソフトを立ち上げる。

    ここで、用意したUSBメモリを「黄金比」で分割していくのだ。

    この作業は、新しい家を建てるための土地の区画整理のようなものである。

    GPartedの右上にあるプルダウンメニューから、先ほど確認したターゲット(/dev/sdb 等)を慎重に選択する。

    絶対に間違えないように。

    そして、以下の構成で順番にパーティションを作成していく。

    区画 サイズ フォーマット 役割
    第1(sdb1) 512MB fat32 起動プログラム(フラグ: boot, esp)
    第2(sdb2) 256MB linux-swap 仮想メモリ空間
    第3(sdb3) 残り全部 ext4 ChromeOS本体・アプリ・データ

    USBメモリのパーティション分割

    GPartedの画面で、緑色のチェックマーク(適用)を押す。

    これでUSBメモリの区画整理は完了だ。

    第6章:ターミナルとの対話。

    命を吹き込むインストール呪文


    土地の区画整理が終わったら、いよいよChromeOSのインストールである。

    ターミナルに戻り、第3章で用意したファイル(rammus_recovery.binなど)を置いたフォルダに移動(cdコマンド)しておく。

    まずは必要な道具(パッケージ)をLinuxに取り寄せる。

    sudo apt-get update
    sudo apt-get install cgpt pv


    次に、先ほど作ったUSBメモリの第3パーティション(ext4の巨大な部屋:/dev/sdb3)を、システムが読み書きできるようにマウント(接続)する。

    sudo mkdir -p /mnt/chromeos
    sudo mount /dev/sdb3 /mnt/chromeos


    (※もし lsblk で確認したUSBが sdc だったら、ここは sudo mount /dev/sdc3 /mnt/chromeos になる。

    自分の環境に合わせて数字の前のアルファベットを変えること)

    そして、これが最大のクライマックス。

    用意した rammus_recovery.bin とBrunchのインストールスクリプトを使って、ChromeOSのイメージファイルをUSB内に生成する究極の呪文である!

    sudo bash chromeos-install.sh -src rammus_recovery.bin -dst /mnt/chromeos/chromeos.img -s 25

    ChromeOSのインストール

    (※ -s 25 はイメージのサイズを25GBに指定している。

    32GBのUSBなら第3パーティションが29GBほどあるので、少し余裕を持たせて25〜28GB程度に指定するのがコツだ。)

    Enterキーをターンッ!と叩く。

    画面に進行状況のバー(pvコマンドのおかげで表示される)が現れ、パーセンテージが徐々に上がっていく。

    この待ち時間がたまらない。

    コーヒーを淹れ直し、窓の外を眺める。

    古い機械が新たな命を得ようと熱を帯びて計算を続けるファンの音が、なんとも愛おしい。

    100%になり、「Successfully installed」的なメッセージが出たら、思わずガッツポーズだ。

    第7章:WindowsとChromeOSを繋ぐ架け橋(grub.cfgの設定)


    インストール完了時に表示される 「ChromeOSを起動するための道順(スクリプト)」 である menuentry { ... } から始まるテキストの塊をコピーする。

    次に、ファイルマネージャーを開き、USBメモリの第1パーティション(fat32で作った512MBの部屋)を開く。

    そこに grub.cfg という名前の空のテキストファイルを作成し(あるいは既存のものがあれば開き)、先ほどコピーした menuentry の内容をそっくりそのまま貼り付けて保存するのだ。

    これで、USBメモリから起動した際に「ChromeOSを立ち上げるぞ!」という指示が正しく通るようになる。

    デュアルブート環境の仕組みはこうだ。

    • 普段通り電源を入れれば、内蔵ハードディスクのWindows 10が立ち上がる。

    • PCの起動時に特定のキー(F2やF12など)を連打し、ブートメニューから「USBメモリ」を選べば、今回作ったChromeOS 145が立ち上がる。


    まさに、物理的なスイッチ一つで2つの世界を行き来できる、理想的な環境の完成である。

    第8章:奇跡の瞬間と、圧倒的なパフォーマンス


    さあ、すべての準備は整った。

    Linuxをシャットダウンし、祈るような気持ちでPCの電源を入れる。

    あ、その前に大事なことを一つ。

    BIOS(UEFI)の設定画面に入り、「Secure Boot(セキュアブート)」を必ず「Disabled(無効)」にしておくこと。

    これが有効のままだと、見慣れないOSはセキュリティ違反だと弾かれてしまう。

    改めて再起動し、ブートメニューからUSBメモリを選択する。

    画面が暗転し、数秒の静寂。

    やがて、画面の中央にスタイリッシュな 「Brunch」 のロゴが浮かび上がる。

    「おっ、来たか…!?」

    さらに数秒後、見慣れた、しかしこの古いノートPCの画面に映るはずのない 「Chrome」 のカラフルなロゴが現れた瞬間——私の口から「よしっ!」という声が漏れた。

    初期設定画面(Wi-Fiの接続やGoogleアカウントのログイン)を済ませると、美しいデスクトップ画面が広がる。

    ……速い。

    圧倒的に速い。

    Windows 10時代、電源ボタンを押してからブラウザが開いて検索できるようになるまで、優に3分はかかっていたこの老体PCが、なんと数十秒で臨戦態勢に入っている。

    マウスポインタの動き、ウィンドウの開閉、すべてがヌルヌルと滑らかだ。

    まるでPCの中身を最新のCPUに入れ替えたかのような錯覚に陥る。

    これが極限まで無駄を削ぎ落としたChromeOS 145の真の力なのか。

    第9章:Androidアプリの鼓動。 新しいシルバーライフの相棒


    そして、真の目的である「Google Playストア」を開く。

    見慣れたスマホと同じアプリストアが、PCの画面に広がっている。

    試しに「Kindle」アプリをインストールしてみる。

    数秒でダウンロードが完了し、アプリを開く。

    完璧だ。

    大画面で文字を大きくして読む読書体験は、老眼が進んできた目には涙が出るほど優しい。

    次に「note」や「YouTube」のアプリ、さらにはちょっとした息抜きの麻雀ゲームアプリまで入れてみる。

    どれも引っかかることなく、サクサクと動く。

    ブラウザのタブを10個ほど開きながら、裏でYouTubeの音楽を流し、テキストエディタでブログの原稿を打つ。

    Windows 10の時はファンが爆音を立てて悲鳴を上げていたこの作業を、ChromeOS 145は涼しい顔でこなしている。

    「これだ。

    私が求めていたのは、このストレスのない環境だ。」

    念のため補足しておくと、もし「Androidアプリはあまり使わず、とにかくブラウザでの執筆に専念したい」というストイックな日は、設定から一時的にGoogle Playストアを無効化する裏技もある。

    これをするとバックグラウンドのプロセスが消え、体感速度がさらに2割ほどアップする。

    状況に合わせて足し算と引き算ができるのも、この環境の魅力である。

    第10章:デュアルブート運用から見えてきた「Windowsからの卒業」


    この環境を構築してから数週間が経過した。

    当初の計画通り、「基本はChromeOS、どうしても必要な時はWindows 10」というデュアルブート運用を続けている。

    だが、面白いことに気づいた。

    Windows 10を起動する回数が、日を追うごとに激減しているのだ。

    朝起きて、PCを開く。

    瞬時に起動する ChromeOSでニュースをチェックし、AIツールを使ってブログの構成を練り、サクサクと記事を書き上げる。

    画像の編集もブラウザ上で完結する。

    夕方はAndroidアプリ版のKindleで読書を楽しみ、夜はYouTubeを高画質で楽しむ。

    この一連の流れの中で、Windowsでなければならない理由が、実は一つも見当たらないのである。

    「Windows 10のサポート終了」という事態は、当初は絶望的な宣告に思えた。

    しかし今となっては、肥大化した過去のシステムから私を解放してくれた、素晴らしいキッカケだったとさえ思える。

    古いPCは「資産」になる




    おわりに:本当に「Windowsはもういらない」のかもしれない


    *まとめ
    かつて、私たちはPCといえばWindows一択だと信じて疑わなかった。

    OSの起動に数分待たされるのも、作業中に突然「更新プログラムを構成しています(10%)」という画面に切り替わって数十分PCを人質に取られるのも、「そういうものだ」と受け入れてきた。

    しかし、技術は進歩し、時代は変わった。

    ブラウザとクラウドが中心となった現代において、私たちが必要としているのは「重厚長大なシステム」ではなく、「やりたいことにすぐアクセスできる軽快な窓(ブラウザ)」なのだ。

    今回、chromeos_16552.53.0_rammus_recovery_stable-channel_RammusMPKeys-v9.bin.zip というたった一つのファイルと、Brunch 145という奇跡の橋渡しのおかげで、サポート切れの烙印を押された古いPCは見事に蘇った。

    しかも、Windows 10とのデュアルブート環境という「いつでも戻れる安心感」を担保した上で、である。

    もしあなたが今、Windows 10のサポート終了に怯え、家電量販店で高価なPCのカタログを眺めてため息をついているなら。

    どうか、その財布の紐を緩める前に、引き出しの中で眠っているUSBメモリを取り出してみてほしい。

    少しの探求心と、ターミナルにコマンドを打ち込むほんの少しの勇気さえあれば、あなたの愛機は最新のAndroidアプリがサクサク動く、最高の「シルバーライフの相棒」として生まれ変わるはずだ。

    四万十のほとりで今日も元気に稼働する私の爆速ChromeOSマシンを見つめながら、私は確信している。

    本当に、Windowsはもういらないのかもしれない。

    さあ、次はあなたの番だ。

    素晴らしいChromeOSライフへの扉は、すでに開かれている。



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