Windowsはもういらない

すばらしいOS WindowsXPのサポートが終了しました。新しいOSの必要性を感じないほど完成されたOSなのに。でも、もうMicroSoftのおもわくどおりに、Windows11を購入する必要はありません。

Ventoy

【64GB USBだけで完結】Windows 10サポート終了後の最終兵器!Ventoy永続化Linux Mintで作るChromeOS 147 完全インストールガイド!

はじめに


この記事をスマートフォンで読まれている方は→ こちらから 📱 をクリックしてください。読みやすくなっています。

「あなたのWindows 10のサポートは終了しました」

ある朝、PCの電源を入れたら画面にそんな通知が出てきました。

わかってはいたのです。

ずっと前から「2025年10月14日でサポートが切れる」と言われていたのだから。

でも、現実として突きつけられると、やっぱりちょっと焦りますよね。

私のPCはCore i5 第8世代・RAM 8GB・SSD 256GB。

スペック的にはWindows 11にギリギリ対応できるのですが、「このPCをもう数年使い続けたい」「でもWindowsはちゃんとバックアップとして残しておきたい」という欲張りな願望がありました。

そこで辿り着いた答えが——「64GB USBメモリ1本に、すべてを詰め込む」という方法です。

具体的には、こういう構成です。

  • USBの中にVentoyをインストールし、Linux Mint(永続化あり)ChromeOS 147 の両方を入れる

  • Linux Mintは設定やファイルが保存される「永続化モード」で動かす

  • そのLinux Mintを使って、ChromeOS 147のimgファイルをUSB内のext4領域に作り込む

  • 起動時にVentoyのメニューでLinux MintかChromeOSかを選ぶ

つまり、別のPCも別のUSBも一切不要

64GBのUSBメモリ1本だけあれば、すべての作業が完結します。

この記事では、私が実際に手を動かしながら試行錯誤した経験をもとに、コマンドとGUI操作を両方記載しながら、省略なしで丁寧に解説します。

LinuxMint と ChromeOSの共存


目次

  • はじめに
  • この記事を読んでわかること
  • ChromeOS 147という選択肢について
  • ChromeOS Flexではダメな理由
  • ChromeOS 147の主な特徴
  • 全体像を把握しよう
  • USBメモリのパーティション構成
  • 作業の全体フロー
  • 準備するもの
  • Phase 1:Windows上でVentoyを64GBのUSBにインストールする
  • Ventoyのダウンロード
  • Ventoy2Disk.exeでインストール(予約領域40GBを確保)
  • Phase 2:Linux Mint ISOをVentoyの領域にコピーする
  • Phase 3:Linux Mintの「永続化ファイル」を作成する
  • 永続化ファイル(.dat)をLinux Mintで作成する
  • Ventoyの設定ファイルを作成する
  • Phase 4:BIOSの設定を変更してUSBから起動する
  • Phase 5:Linux Mintの初回起動 ~ ext4パーティションの作成と永続化ファイルの準備
  • 5-1:ext4パーティションを作成する(GParted)
  • 5-2:永続化ファイル(casper-rw)をventoyパーティション上に作成する
  • 5-3:再起動して永続化モードを確認する
  • Phase 6:ChromeOSリカバリイメージとBrunchを準備する
  • 6-1:CPUに合ったリカバリイメージを選ぶ
  • 6-2:ChromeOS 147リカバリイメージをダウンロード
  • 6-3:Brunchフレームワークをダウンロード
  • 6-4:必要なパッケージをインストール
  • Phase 7:ChromeOS 147のimgファイルを作成する
  • 7-1:ext4パーティションをマウントする
  • 7-2:chromeos-install.shを実行してimgを作成する
  • 7-3:imgファイルが正常に作成されたか確認する
  • Phase 8:VentoyのカスタムGRUBにChromeOS起動エントリを追加する
  • 8-1:ext4パーティションのUUIDを確認する
  • 8-2:VentoyのexFATパーティションをマウントする
  • 8-3:ventoy_grub.cfgを作成する
  • Phase 9:ChromeOSの初回起動とセットアップ
  • 9-1:Ventoyメニューの確認
  • 9-2:ChromeOSの初回セットアップ
  • 9-3:ChromeOSの初期設定を整える
  • Windows 10からの段階的移行戦略
  • フェーズ1(1〜2ヶ月目):ChromeOSを試験的に使い始める
  • フェーズ2(3〜6ヶ月目):Windows依存のアプリを代替品に切り替える
  • フェーズ3(6ヶ月以降):「最近Windowsを起動していない」状態に
  • よくあるトラブルと解決策
  • 問題1:Ventoyのメニューに「ChromeOS 147 (Brunch)」が表示されない
  • 問題2:ChromeOSがロゴで止まる・起動しない
  • 問題3:Wi-Fiが認識されない
  • 問題4:永続化モードでLinux Mintが起動しない(casper-rwが認識されない)
  • 問題5:chromeos-install.sh が途中でエラーになる
  • 完成後の構成まとめ
  • サクッとまとめると





この記事を読んでわかること


  • ChromeOS 147の特徴と、ChromeOS Flexとの決定的な違い

  • Ventoyの「永続化(Persistence)」機能でLinux Mintの設定を保存する方法

  • 64GB USB 1本のパーティション設計(Ventoy領域 + Ext4 40GB)

  • 永続化Linux Mintを使ってChromeOS 147のimgファイルを作成する手順(全コマンド掲載)

  • VentoyのカスタムGRUBエントリでChromeOSを起動する設定

  • Windows 10からChromeOS/Linuxへ段階的に移行するための戦略




ChromeOS 147という選択肢について


ChromeOS Flexではダメな理由


「古いPCにはChromeOS Flexがあるじゃないか」と思う方もいらっしゃるでしょう。

確かにGoogleが公式に提供している無料のOSです。

私も最初はそちらを試しました。

起動は速い。軽い。シンプル。でも——

Google Playストアが使えない。

これが致命的でした。

Kindleアプリで本を読みたい、LINEやYouTubeをアプリで使いたい、ゲームアプリを動かしたい——そういった用途には完全に対応できないのです。

ChromeOS Flexは「Chromiumベースのブラウザ専用OS」と割り切るべき存在であって、本物のChromebookの代替にはなりません。

さらに決定的な問題が1つあります。

ChromeOS FlexはUSBメモリや外付けSSDへのインストールができません。

つまり、今あるWindows環境を残したまま、USBを差すだけでChromeOSを使う、という今回の目的には根本的に使えない仕組みになっています。

だから、BrunchフレームワークでつくるフルスペックのChromeOSを選ぶことになります。

ChromeOS Flex と ChromeOS 147 の比較

ChromeOS 147の主な特徴


ChromeOS 147は2026年春時点での最新安定版で、Brunchフレームワークとの組み合わせでも非常に安定した動作が確認されています。

🔹 Google Playストアが完全動作
Androidアプリが問題なく動作します。

Kindle、YouTube、LINE、各種ゲームアプリなども普通に使えます。

スマートフォンと同じアプリが大きな画面で使えるのは想像以上に快適です。

🔹 Linuxターミナル(Crostini)が利用可能
ChromeOS内でDebianベースのLinuxコンテナを動かせます。

VS Codeやターミナルツールなども動くため、開発用途にも対応できます。

🔹 Bluetooth・Wi-Fiの安定性が向上
Intel系の内蔵Wi-Fiアダプタのドライバが安定しており、多くの第6世代以降のIntel PCで問題なく動作します。

🔹 セキュリティの自動更新
~enable_updates オプションを使えばOTAアップデートが可能で、セキュリティパッチが自動適用されます。~

サポート終了後のWindows 10より安全な環境を維持できます。

🔹 省電力性能が優れている
Chromebookと同じカーネルをベースにしているため、古いノートPCでも驚くほどバッテリーが持ちます。

私のPCは体感で30%以上持ちが改善しました。

🔹 幅広いハードウェア対応(Brunch経由)
Intel第4世代以降とAMD Ryzen系に対応。

リカバリイメージの選び方によって、さらに古いCPUにも対応できます。




全体像を把握しよう


作業に入る前に、64GBのUSBがどんな構造になるのかを理解しておきましょう。

USBメモリのパーティション構成


64GB USBメモリ(実容量 約57.6GB)
│
├─ [パーティション1] /dev/sdb1  exFAT  約14GB
│   └─ Ventoyブートローダー本体
│      Linux Mint 22.x Cinnamon ISO(約3GB)
│      Linux Mint 永続化ファイル(casper-rw)
│      ventoy/ フォルダ(永続化設定・GRUBカスタム設定)
│
├─ [パーティション2] /dev/sdb2  EFI    32MB
│   └─ Ventoy EFIパーティション
│
└─ [パーティション3] /dev/sdb3  ext4   約40GB
    └─ chromeos.img(BrunchでつくったChromeOS 147のimgファイル・20GB)


作業の全体フロー


【Phase 1】 WindowsまたはLinux上でVentoyをUSBに書き込む(予約領域40GB確保)
     ↓
【Phase 2】 Linux Mint ISOをVentoyの領域にコピー
     ↓
【Phase 3】 永続化(Persistence)用ファイルをVentoy領域に作成
     ↓
【Phase 4】 Ventoyのカスタム設定でLinux Mintを永続化モードで起動するよう設定
     ↓
【Phase 5】 永続化Linux Mintで起動し、ext4パーティションを作成
     ↓
【Phase 6】 Brunch + ChromeOSリカバリイメージで chromeos.img を作成
     ↓
【Phase 7】 VentoyのカスタムGRUBにChromeOS起動エントリを追加
     ↓
【完成】 Ventoyメニューで Linux Mint または ChromeOS を選んで起動





準備するもの


今回の準備物

必要なもの 詳細 USBメモリ 64GB これ1本だけでOKです。

準備するものはUSBメモリだけ

> ⚠️ 注意:USBメモリの選び方について
> 安価な低速USBメモリを使うと、ChromeOSの動作がカクカクになったり、imgファイルの作成に数時間かかることがあります。読み込み速度100MB/s以上、書き込み速度40MB/s以上のものを選ぶことを強くおすすめします。

> また、ここでは作業用PCとしてWindows PCと書いていますが、普段使っているLinuxでももちろん作業ができます。

> VentoyにもLinux版が用意されていて、私はいつもLinux上で作業しています。




Phase 1:Windows上でVentoyを64GBのUSBにインストールする


Ventoyのダウンロード


まず、WindowsでVentoyのインストーラーをダウンロードします。

  1. ブラウザで https://github.com/ventoy/Ventoy/releases にアクセス

  2. 最新版の ventoy-x.x.xx-windows.zip をダウンロード

  3. ダウンロードしたzipを右クリック → 「すべて展開」

Ventoy2Disk.exeでインストール(予約領域40GBを確保)


ここが最大のポイントです。Ventoyにはインストール時に「Reserved Space(予約領域)」を末尾に確保するオプションがあります。

この予約領域を後でext4にフォーマットして、ChromeOS imgと永続化ファイルの置き場所にします。

GUIでの操作手順:

  1. 展開したフォルダの中の Ventoy2Disk.exe をダブルクリック(管理者権限で実行)

  2. 上部の「オプション」メニュー → 「パーティション設定」をクリック

  3. 「パーティション2の後ろに予約スペースを残す」にチェックを入れる

  4. サイズを 40960 MB(40GB) に設定する

  5. 「OK」をクリック

  6. 「デバイス」の欄で64GBのUSBメモリが選択されていることを確認

  7. 「インストール」をクリック

  8. 警告ダイアログで「はい」を2回クリック

インストールが完了すると「Ventoy インストール成功!」と表示されます。

Ventoyのインストール画面

パーティションの設定

コマンドライン(PowerShell)での操作(非推奨):
PowerShellを管理者権限で開き、展開したフォルダに移動して以下を実行します:

# デバイス名を確認(USBが何番か調べる)
Get-Disk | Where-Object {$_.BusType -eq "USB"} | Select-Object Number, FriendlyName, Size

# 例:ディスク番号2が64GBのUSBだった場合
cd C:\Users\ユーザー名\Downloads\ventoy-x.x.xx-windows\

# Ventoyをインストール(-r で予約領域のMBを指定)
.\Ventoy2Disk.exe -I -r 40960 \\.\PhysicalDrive2
> ⚠️ PhysicalDrive2 の番号は自分の環境に合わせて変更してください。

> 間違えると別のディスクのデータが消えます。

> 必ず Get-Disk で確認してから実行してください。

インストール後、USBのパーティション状態をGUIで確認するには:

  • スタートメニュー右クリック → 「ディスクの管理」を開く

  • 64GBのディスクに「exFATパーティション(約14GB)」と「未割り当て領域(約40GB)」が確認できればOKです





Phase 2:Linux Mint ISOをVentoyの領域にコピーする


Ventoyのインストールが完了すると、USBに「Ventoy」という名前のexFATドライブがマウントされます。

GUIでの操作(Windowsエクスプローラー):
  1. エクスプローラーで「Ventoy」ドライブを開く

  2. Linux Mintの公式サイト https://www.linuxmint.com/download.php からCinnamon版のISOをダウンロード(ファイル名例:linuxmint-22.3-cinnamon-64bit.iso)

  3. ダウンロードしたISOファイルをVentoyドライブのルートにそのままコピー(ドラッグ&ドロップ可)

コピーが完了したら、次のPhaseに進みます。




Phase 3:Linux Mintの「永続化ファイル」を作成する


VentoyにはPersistence(永続化)機能があり、これを使うとLive起動したLinux Mintでの変更(インストールしたアプリ、ダウンロードしたファイル、設定など)がUSBに保存されます。

つまり、次回起動しても前回の状態が維持されるのです。

「ChromeOSのimgファイル(20GB)を作る作業は長時間かかるのに、途中で再起動したら消えてしまうのでは?」という心配がありますよね。

永続化を使えば、作業の途中経過もちゃんと保存されます。

永続化ファイル(.dat)をLinux Mintで作成する


Ventoyの設定ファイル(ventoy.json)で永続化モードを指定しつつ、Linux Mint起動後にexFATパーティション上に永続化領域を作るほうが確実です。

そのため、ここではVentoyの設定ファイルだけ先に作っておき、永続化ファイルの実体はPhase 5でLinux Mintが起動してから作成します。

Ventoyの設定ファイルを作成する


VentoyドライブのルートにVentoy設定フォルダを作り、設定ファイルを作成します。

GUIでの操作

  1. Ventoyドライブ内に「ventoy」という名前のフォルダを作成

  2. そのフォルダの中に「ventoy.json」という名前のテキストファイルを作成

  3. さらに、Ventoyドライブ内に「persistence」という名前のフォルダを作成

まてめると、Ventoyドライブ内に「ventoy」と「persistence」という名前のフォルダを作成し、さらに、「ventoy」のフォルダの中に「ventoy.json」という名前のテキストファイルを作成するということです。

ventoy.json の内容を以下のように記述します(メモ帳で編集、文字コードはUTF-8で保存):

{
    "persistence": [
        {
            "image": "/linuxmint-22.3-cinnamon-64bit.iso",
            "backend": "/persistence/linuxmint-22.3-persistence.dat"
        }
    ]
}
> 📝 ポイント: image の値はVentoyドライブのルートからのパスです。ISOのファイル名は自分がコピーしたものに合わせてください。

linuxmint-22.3-persistence.dat はLinux Mintのライブシステムが永続化に使うラベル名です。




Phase 4:BIOSの設定を変更してUSBから起動する


64GBのUSBを差したまま、PCを再起動します。

起動時にBIOS/UEFI設定画面に入り、ブート順序を変更します。

BIOS画面への入り方(メーカー別):

BIOS起動キー 一覧

BIOS画面が開いたら「Boot」タブ → 「Boot Device Priority」または「Boot Order」の設定で、USBデバイスを一番上に移動させて保存・再起動します。

再起動するとVentoyのメニュー画面が表示されます。

[linuxmint-22.1-cinnamon-64bit.iso]
このISOを選択してEnterキーを押します。

するとVentoyが永続化モードでの起動を検出し、「ファイルが見つかりません」という旨のメッセージが出ることがあります。

これは永続化ファイルの実体をまだ作っていないからで、この段階では通常モード(Normal Mode)でLinux Mintを起動します。

Ventoyの選択肢が出た場合は Boot in normal mode を選択してください。




Phase 5:Linux Mintの初回起動 ~ ext4パーティションの作成と永続化ファイルの準備


Linux Mintのデスクトップが表示されました!

ここからは、このLive環境の中で作業を進めます。

5-1:ext4パーティションを作成する(GParted)


まず、Ventoyインストール時に確保した40GBの未割り当て領域をext4パーティションとして作成します。

GUIでの操作(GParted):
GPartedはLinux Mintに標準で含まれています。

  1. 画面左下のスタートメニュー → 「管理」→「GParted」をクリック(または検索欄に「gparted」と入力)

  2. パスワードを求められた場合は空欄のままEnterキーを押す(Live環境ではパスワードなし)

  3. 右上のデバイス選択ドロップダウンで /dev/sdb(64GBのUSB)を選択

  4. 一覧の中に「未割り当て(unallocated)」の領域(約40GB)が見えているはずです

  5. その「未割り当て」部分を右クリック → 「新規(New)」を選択

  6. 以下のように設定します:
    • ファイルシステム(File system):ext4

    • ラベル(Label):ChromeOS_Data

    • サイズ:そのまま(全体を使用)

  7. 「追加(Add)」をクリック

  8. メニューバーの「✓(Apply All Operations)」ボタンをクリック

  9. 確認ダイアログで「Apply」をクリック

  10. 処理が完了したら「閉じる(Close)」

これで /dev/sdb3 として40GBのext4パーティションが作成されました。

5-2:永続化ファイル(casper-rw)をventoyパーティション上に作成する


次に、Linux Mintの永続化に使うファイルを作成します。永続化ファイルはexAFTパーティション内に作成します。

まずexFATパーティションをマウントします。

このラインより上のエリアが無料で表示されます。

  1. [Ventoy公式の永続化ファイル配布ページ](https://github.com/ventoy/backend/releases)へ行きます。
  2. images.zip という圧縮ファイルをダウンロードし、解凍します。

  3. そのなかから、persistence_ext4_4GB_casper-rw.dat.7z を選択してさらに解凍してください。

  4. 中から persistence_ext4_4GB_casper-rw.dat(4GBの保存領域)などのファイルを取り出します。

    • アドバイス: 今後のアプリ追加やデータ保存を考えるなら、8GBや16GBのファイルがあればそれを選びたいのですが、そのようなファイルは存在しません。

      Ventoyの公式サイトやGitHubから、Linux版の最新パッケージ(例:ventoy-1.0.xx-linux.tar.gz)をダウンロードして解凍し、 その中の ExtendPersistentImg.sh というファイルを利用すると、後から保存領域の容量を増やすことができます。

  5. このファイルをUSBメモリexFAT領域の中に 先程作成した persistence というフォルダの中に コピーします。

    名前を persistence.dat に変更しておくと便利です。

    私は、わかりやすいように linuxmint-22.3-persistence.dat としました。

5-3:再起動して永続化モードを確認する


GUIでの操作:
  1. スタートメニュー → 「再起動」をクリック

  2. Ventoyのメニューが表示されたらLinux MintのISOを選択

  3. 今度は「Boot in persistence mode」という選択肢が出るのでそれを選択

  4. Linux Mintが起動したら、デスクトップに何かファイルを作ってみる

永続化が正しく動いていれば、次回起動時も同じファイルが残っています。

確認できたら、いよいよChromeOSのimgファイル作成に進みます。




Phase 6:ChromeOSリカバリイメージとBrunchを準備する


永続化Linux Mintが起動している状態で、以下の作業を行います。

6-1:CPUに合ったリカバリイメージを選ぶ


BrunchでChromeOSを動かすには、自分のCPUに合った「リカバリイメージ」を選ぶ必要があります。

CPU 推奨リカバリイメージ

迷ったら rammus を選んでください。

最も多くのIntel CPUに対応しています。

6-2:ChromeOS 147リカバリイメージをダウンロード


ダウンロードは40GBの ext4 でフォーマットした領域 「ChromeOS_Data」に 「chromeos」というフォルダを作成し保存するようにしてください。

ダウンロードしたファイルを解凍すると 4GB を超えるようなファイルが現れます。

Linux MintのFirefoxを開いて、以下のURLにアクセスします:

https://cros.tech/
GUIでの操作:
  1. サイトの検索欄に rammus(または自分のCPUに合ったもの)と入力

  2. 「Stable」チャンネルのバージョン147を探してクリック

  3. Recovery image のリンクからzipファイルをダウンロード

あるいは以下のURLから直接検索することもできます:

https://chromiumdash.appspot.com/serving-builds?deviceCategory=ChromeOS
ダウンロードしたzipを展開します。

GUIでの操作(ファイルマネージャー):
  1. ダウンロードフォルダにzipファイルがあるのを確認

  2. 右クリック → 「ここに展開」を選択

  3. .bin ファイルが出てきたことを確認(例:chromeos_147.0.0_rammus_recovery_stable-channel_mp-v2.bin

コマンドラインでの操作:
cd ~/Downloads
unzip chromeos_147.*.zip

# 展開されたファイルを確認
ls -lh chromeos_147.*.bin
# -rw-r--r-- 1 mint mint 4.8G  4月 xx 00:00 chromeos_147.0.0_rammus_recovery_...bin

6-3:Brunchフレームワークをダウンロード


Linux MintのFirefoxで以下にアクセスします:

https://github.com/sebanc/brunch/releases
GUIでの操作:
  1. 最新リリース(brunch_r146_stable_YYYYMMDD.tar.gz または同等のもの)をクリックしてダウンロード
  2. ダウンロードフォルダ内のtar.gzを右クリック → 「ここに展開」

コマンドラインでの操作:
cd ~/Downloads
tar -xzf brunch_r146_stable_*.tar.gz

# 展開されたディレクトリを確認
ls brunch_r147_*/
# chromeos-install.sh  efi-system.img.lz4  rootc.img.lz4 ...

6-4:必要なパッケージをインストール


Brunchスクリプトの実行に必要なパッケージをインストールします。

sudo apt-get update
sudo apt-get install -y pv cgpt tar gzip

# インストール確認
which pv && which cgpt
# /usr/bin/pv
# /usr/bin/cgpt
> 📝 永続化が効いているので、このインストール作業は次回起動時も有効です!

通常のLive環境ならシャットダウンのたびに消えてしまうところですが、永続化モードなら一度インストールすれば次回以降も使えます。

これが永続化を使う最大のメリットです。




Phase 7:ChromeOS 147のimgファイルを作成する


いよいよ核心の作業です。

Brunchの chromeos-install.sh スクリプトを使って、ChromeOS 147の20GBのimgファイルを作ります。

7-1:ext4パーティションをマウントする


GUIでの操作(ファイルマネージャー):
ファイルマネージャーの左側に「ChromeOS_Data」ドライブが表示されていれば、クリックするだけでマウントされます。マウントポイントは /media/mint/ChromeOS_Data になります。

コマンドラインでの操作:
# マウントポイント確認(すでにマウントされているか)
df -h | grep sdb3

# マウントされていない場合
sudo mkdir -p /mnt/ext4data
sudo mount /dev/sdb3 /mnt/ext4data

# 空き容量の確認(35GB以上あれば問題なし)
df -h /mnt/ext4data
# Filesystem      Size  Used Avail Use% Mounted on
# /dev/sdb3        40G  4.1G   34G  11% /mnt/ext4data

7-2:chromeos-install.shを実行してimgを作成する


ChromeOSイメージの作成

BrunchやChromeOSのイメージを展開したディレクトリに移動して、スクリプトを実行します。

次に、USBの第3パーティションをシステムに認識させます。

sudo mkdir -p /mnt/chromeos
sudo mount /dev/sdb3 /mnt/chromeos
sudo bash chromeos-install.sh -src rammus_recovery.bin -dst /mnt/chromeos/chromeos.img -s 20
コマンドのオプション解説:
オプション 意味

rammus_recovery.bin は ChromeOSのイメージを解凍したときに現れるファイルを短い名前に変更したものです。

-src ChromeOSリカバリイメージ(.binファイル)のパス -dst 作成するimgファイルの保存先と名前 -s 20 imgファイルのサイズを20GB指定

実行すると以下のような出力が表示されます:

Disk /mnt/ext4data/chromeos.img: 20 GiB, 21474836480 bytes, 41943040 sectors

Checking source image...
Source image: chromeos_147.0.0_rammus_recovery_stable-channel_mp-v2.bin

Creating chromeos disk image (20G)...
Partitioning disk image...
Installing brunch framework...

rootc.img.lz4:  1.0 GiB [====================================] 100%
efi-system.img.lz4: 33 MiB [==================================] 100%

Building ChromeOS image...
chromeos_147.0.0_rammus...bin: 4.8 GiB [========================] 100%

ChromeOS image installed to /mnt/ext4data/chromeos.img

To add a boot entry to your grub2 config, add the following:

----------- START -----------
menuentry "ChromeOS" --class "brunch" {
  img_part=UUID=a1b2c3d4-e5f6-7890-abcd-ef1234567890
  img_path=/chromeos.img
  search --no-floppy --set=root --fs-uuid a1b2c3d4-e5f6-7890-abcd-ef1234567890
  loopback loop $img_path
  linux (loop,7)/kernel boot=local noresume noswap loglevel=7 ...
  initrd (loop,7)/lib/firmware/amd-ucode.img ...
}
----------- END -----------
⏱️ この処理には20〜40分ほどかかります。 コーヒーを一杯いれて、のんびり待ちましょう。

途中で画面が止まっているように見えても、正常に動いています。

絶対に電源を切ったりしないでください。

処理が完了したら、----------- START ----------- から ----------- END ----------- の間の内容を必ずコピーしておきます。

テキストエディターにペーストしてとっておきましょう。

7-3:imgファイルが正常に作成されたか確認する


ls -lh /mnt/ext4data/chromeos.img
# -rw-r--r-- 1 root root 20G  4月 xx 00:00 /mnt/ext4data/chromeos.img

# Ext4パーティションの残り容量を確認
df -h /mnt/ext4data
# Filesystem      Size  Used Avail Use% Mounted on
# /dev/sdb3        40G   24G   14G  63% /mnt/ext4data
# ※ casper-rw(4GB) + chromeos.img(20GB) = 約24GB使用



Phase 8:VentoyのカスタムGRUBにChromeOS起動エントリを追加する


imgファイルが完成したら、VentoyのGRUBにChromeOSの起動エントリを追加します。

8-1:ext4パーティションのUUIDを確認する



sudo blkid /dev/sdb3

# 出力例:
# /dev/sdb3: LABEL="ChromeOS_Data" UUID="a1b2c3d4-e5f6-7890-abcd-ef1234567890" TYPE="ext4"
このUUID値をコピーしておきます(Phase 5-1でメモしたものと同じはずです)。

8-2:VentoyのexFATパーティションをマウントする


GUIでの操作(ファイルマネージャー):
ファイルマネージャーの左側で「Ventoy」ドライブをクリックしてマウントします。

コマンドラインでの操作:
sudo mkdir -p /mnt/ventoy_fat32
sudo mount /dev/sdb1 /mnt/ventoy_fat32
ls /mnt/ventoy_fat32/ventoy/
# ventoy.json が存在することを確認

8-3:ventoy_grub.cfgを作成する


VentoyはカスタムGRUBエントリを ventoy/ventoy_grub.cfg というファイルで読み込みます。

GUIでの操作(テキストエディター):
  1. ファイルマネージャーで「Ventoy」ドライブ → ventoy フォルダを開く

  2. フォルダ内を右クリック → 「新規ファイルを作成」→ ファイル名 ventoy_grub.cfg

  3. 作成したファイルをダブルクリックしてテキストエディターで開く

コマンドラインでの操作:
sudo nano /mnt/ventoy_fat32/ventoy/ventoy_grub.cfg
以下の内容を入力します(UUIDは自分のものに置き換えてください):

menuentry "ChromeOS 147 (Brunch)" --class "brunch" {
    set img_part_uuid="a1b2c3d4-e5f6-7890-abcd-ef1234567890"
    set img_path="/chromeos.img"
    search --no-floppy --set=root --fs-uuid "$img_part_uuid"
    loopback loop $img_path
    linux (loop,7)/kernel boot=local noresume noswap loglevel=7 \
        disablevmx=off \
        cros_secure_rollback= \
        i915.modeset=1 \
        options=enable_updates \
        chromeos_bootsplash=enabled \
        loop.max_part=16 \
        img_part=UUID=$img_part_uuid \
        img_path=$img_path \
        quiet
    initrd (loop,7)/lib/firmware/amd-ucode.img \
           (loop,7)/lib/firmware/intel-ucode.img \
           (loop,7)/initramfs.img
}
> 💡 Tips:

> 上記は例です。

> Brunchスクリプトの完了時に表示された menuentry ブロックをそのまま使うことを進めします。

スクリプト出力の内容のほうが自動的にUUIDが入っているため、コピー&ペーストで使いやすいです。


nanoの場合は保存(Ctrl + O → Enter → Ctrl + X)。テキストエディターの場合は上書き保存。

GRUB設定を書き換える




Phase 9:ChromeOSの初回起動とセットアップ


すべての設定が完了しました。

PCを再起動してVentoyメニューを確認します。

9-1:Ventoyメニューの確認


再起動後、Ventoyのメニューに Linux Mint のエントリが表示されます:

そこで、F6キーを押すと、先程、ventoy_grub.cfg で指定したメニューが現れます。

「ChromeOS 147 (Brunch)」を選択してEnterキーを押します。

9-2:ChromeOSの初回セットアップ



初回起動時は本物のChromebookと同じ「ようこそ」画面が表示されます。

  1. 言語の選択:「日本語」を選択

  2. キーボードの選択:「日本語」を選択(US配列の場合はUSを選択)

  3. ネットワーク接続:Wi-Fiを選択してパスワードを入力

  4. Googleアカウントでログイン

  5. 利用規約に同意

  6. 初期設定完了 → ChromeOSのデスクトップが表示されます

初めてこの画面が表示されたとき、思わず「本当に動いてる……!」と声が出てしまいました。

古いPCが本物のChromebookに生まれ変わった瞬間です。

9-3:ChromeOSの初期設定を整える


Google Playストアを有効にする:
  1. 右下の時計 → 歯車アイコン(設定)をクリック

  2. 「アプリ」→「Googleのサービス」→「Google Playストア」→「有効にする」

  3. 少し待つとGoogle Playストアが使えるようになります

Linux(Crostini)を有効にする(任意):
  1. 設定 → 「詳細設定」→ 「デベロッパー」

  2. 「Linux開発環境」→「有効にする」

  3. ターミナルが使えるようになります




Windows 10からの段階的移行戦略



Chromebookへの完全移行

「でも仕事でWindowsのソフトが必要なシーンもあるし……」と不安な方へ。

いきなり全部移行する必要はありません。

段階的に慣れていくのが賢いやり方です。

フェーズ1(1〜2ヶ月目):ChromeOSを試験的に使い始める


  • 普段のWebブラウジング・YouTube・メール・Googleドキュメントはすべて起動したUSBのChromeOSで行う

  • Windowsは内蔵ストレージにそのままにしておく(USBを抜けばいつでも戻れる)

  • 「困ったら戻ればいい」というセーフティネットがあると、心理的ハードルが大幅に下がります

フェーズ2(3〜6ヶ月目):Windows依存のアプリを代替品に切り替える


Windows のツールと ChromeOS での代替

フェーズ3(6ヶ月以降):「最近Windowsを起動していない」状態に


多くの方が半年も経つと、「そういえば最近Windowsを全然使っていない」という状態になります。

特定の業務用ソフト(CADや特殊な業務システムなど)でしかWindowsが必要でないなら、その用途だけ残してほかはChromeOS/Linuxに完全移行できます。




よくあるトラブルと解決策


問題1:Ventoyのメニューに「ChromeOS 147 (Brunch)」が表示されない


原因: ventoy_grub.cfg の記述に誤りがある

解決策:
# VentoyのFAT32パーティションをマウント
sudo mount /dev/sdb1 /mnt/ventoy_fat32

# ファイルの存在を確認
ls -la /mnt/ventoy_fat32/ventoy/
# ventoy.json と ventoy_grub.cfg の両方が存在するか確認

# 内容を確認
cat /mnt/ventoy_fat32/ventoy/ventoy_grub.cfg

# 文字コードの確認(UTF-8であること)
file /mnt/ventoy_fat32/ventoy/ventoy_grub.cfg

問題2:ChromeOSがロゴで止まる・起動しない


原因: リカバリイメージとCPUの相性が悪い

解決策: rammus の代わりに shyvana(Intel 第8〜9世代向け)または bobba(Celeron向け)を試してください。新しいimgファイルを作り直す必要があります。

問題3:Wi-Fiが認識されない


原因: Wi-Fiチップのドライバが標準では含まれていない

解決策: ventoy_grub.cfg の起動オプション(options=の部分)にドライバ名を追加します。

よく使われるオプション:

# RTL8188EU チップを使っている場合
options=enable_updates,rtl8188eu

# RTL8821CE チップを使っている場合
options=enable_updates,rtl8821ce
Wi-FiチップのモデルはWindowsのデバイスマネージャーで確認できます。

問題4:永続化モードでLinux Mintが起動しない(casper-rwが認識されない)


原因: ventoy.json の永続化設定のパスが間違っている

解決策:
# casper-rw ファイルが存在するか確認
ls -lh /mnt/ext4data/casper-rw

# Ventoyのpartの値が正しいか確認
sudo blkid /dev/sdb3
# UUIDとデバイス名が一致しているか ventoy.json と照合する

問題5:chromeos-install.sh が途中でエラーになる



原因: Ext4パーティションの空き容量が不足している

解決策:

# ext4パーティションの空き容量を確認
df -h /mnt/ext4data

# casper-rw(4GB) + chromeos.img(20GB) = 最低24GB必要
# 40GBのExt4なら問題なく入るはず
空き容量が足りない場合は、不要なファイルを削除してから再実行します。




完成後の構成まとめ


全作業完了後の64GB USBメモリの構成は以下のとおりです:

64GB USB(実容量 約57.6GB)
│
├─ /dev/sdb1  exFAT  約13.7GB  ← Ventoyブート領域
│   ├─ linuxmint-22.1-cinnamon-64bit.iso(約3GB)
│   │─ persistence/linuxmint-22.3-persistence.dat Linux Mint 永続化ファイル(casper-rw)
│   └─ ventoy/
│       ├─ ventoy.json(永続化・カスタムメニュー設定)
│       └─ ventoy_grub.cfg(ChromeOS起動エントリ)
│
├─ /dev/sdb2  EFI    32MB      ← VentoyのEFIパーティション
│
└─ /dev/sdb3  ext4   約40GB    ← ChromeOS_Dataパーティション
    │─ chromeos.img(20GB・ChromeOS 147本体)
    ※ 残り約16GBはChromOS imgの増加分やLinuxデータ保存に使用可能
起動メニューから選べるOS:
┌──────────────────────────────────────────────┐
│ ① Linux Mint 22.1 Cinnamon(永続化あり)     │
└──────────────────────────────────────────────┘
F&キーを押して
ChromeOS 147 を選択

内蔵ストレージ:Windows 10(USBを抜けばいつでも起動可能)






サクッとまとめると


*まとめ
この記事では、64GBのUSBメモリ1本だけを使って、Ventoyの永続化機能付きLinux MintとChromeOS 147を共存させる方法を、GUI操作を中心にコマンドも併記しながら全手順を解説しました。

改めてポイントを整理します。

✅ 64GB USB 1本で完結
別のPCも別のUSBも不要です。

Ventoyの「予約領域(Reserved Space)」機能を使って40GBのExt4領域を確保し、Ventoy自身のLinux Mint永続化環境でimgファイルを作り込む——これが今回の核心です。

✅ 永続化がすべてを変える
通常のLive起動は電源を切るたびに変更が消えてしまいます。

永続化モードのLinux Mintなら、インストールしたパッケージも、ダウンロードしたファイルも、次回起動時にそのまま残ります。

長時間かかるChromOS imgの作成も、安心して進められます。

✅ ChromeOS 147はサポート終了後のベストな選択肢

Google PlayストアとLinuxターミナルが使える本家ChromeOS。

セキュリティアップデートも続く。

Windows 10サポート終了後も安心して使い続けられる環境です。

✅ Windows 10は急いで消さなくていい
USBを差してChromeOS、USBを抜いてWindows——これで十分です。

焦らず段階的に移行しましょう。

サポートが切れたWindowsも、オフライン環境や特定ソフト専用として残しておく価値があります。

押し入れで眠っていたあのPCが、USBメモリ1本でChromebookに生まれ変わる瞬間——ぜひあなたにも体験してほしいと思います。

さあ、64GBのUSBメモリを1本用意して、今日からはじめましょう!




> 免責事項:
本記事で紹介している手順はBrunchフレームワークおよびVentoyの各バージョンの仕様によって異なる場合があります。

ChromeOSをBrunchで利用することはGoogleの公式サポート外の方法です。

実際の作業はすべて自己責任で行い、重要なデータは必ず事前にバックアップを取ったうえで実施してください。

Windows10サポート終了で焦った私が「XPQ4 × Ventoy」でUSBメモリ1本からデュアルブート環境を作り、Linuxへの移行を始めた全記録!

はじめに――「またか……」と呟いた、あの朝のこと


この記事をスマートフォンで読まれている方は→ こちらから 📱 をクリックしてください。読みやすくなっています。

2025年秋のある朝、私はいつもどおりコーヒーを啜りながらスマホのニュースを眺めていました。

「Windows 10、2025年10月14日をもってサポート終了」

その見出しが目に入った瞬間、思わず口から出たのは「……またか」という言葉でした。

Windows XP のサポート終了のとき、次は Vista、7、8.1……。

Microsoft というのは、定期的にユーザーへ「さあ、お金を出すか、PCを買い換えるか、諦めるかを選べ」と迫ってくる組織です。

そして今回もそのお知らせが来た。

しかも私のメインPCはWindows 11の要件を満たさないギリギリの古いスペック。

TPMがどうとか、セキュアブートがどうとか、チェックツールを走らせるたびに「お前は対象外だ」と言われ続けてきた機体です。

「いい加減にしろ」と思いながらも、かといってLinuxに完全移行するのは怖い。

>画像 Windows10のサポート終了

長年使い慣れたWindowsのUIや操作感を捨てるのは、まるで20年連れ添った相棒と別れるようなものです。

そんな私が出会ったのが XPQ4 と Ventoy の組み合わせでした。

下記の画像は、私が構築したXPQ4のデスクトップです。

まるで Windows のように見えますが、Debian 13 (Trixie)をベースにしたLinuxです。

操作性は Windowsとそっくりです。

Windows7のようなデスクトップ

画像 WindowsXP のようなデスクトップ

この記事では、私がどのようにして「Windowsそっくりな見た目のLinux」を USBメモリ1本に永続化 し、既存のWindows 10を壊すことなくデュアルブート環境を構築したか、その全記録をお届けします。

目次

  • はじめに――「またか……」と呟いた、あの朝のこと
  • この記事を読んでわかること
  • 第1章:Windows 10 サポート終了で、何が「本当に」困るのか
    • セキュリティアップデートが止まる恐怖
    • Windows 11 への移行問題
    • 「有償延長サポート(ESU)」という選択肢
    • 私が選んだ「第4の道」
  • 第2章:XPQ4とは何者か――「Windows」のように美しいLinux
    • Q4OS というベースを知る
    • XPQ4 とは何か
    • XPQ4 のダウンロード形式
  • 第3章:Ventoy とは何か――「魔法のUSBメモリ作成ツール」
    • 従来の常識を覆すツール
    • Ventoy の永続化(Persistence)機能
  • 第4章:実際にやってみた――準備編
    • 用意するもの
    • Ventoy のダウンロードとUSBへのインストール
  • 第5章:XPQ4(Free10)のISOをダウンロードしてVentoyに追加する
    • ISO ファイルをダウンロードする
    • ISO を Ventoy の USB にコピーする
  • 第6章:永続化(Persistence)の設定――「消えないUSB Linux」を作る
    • Step 1:永続化用のイメージファイルを作成する
    • Step 2:ventoy.json を作成して永続化を設定する
    • Step 3:動作確認をする
  • 第6章 補足:永続化ファイルの容量が足りなくなったら――後から増量する方法
    • なぜ後から増量が必要になるのか
    • 容量管理のコツ――日常的に残量を確認しよう
  • 第7章:Windows 10 との快適なデュアルブート環境を構築する
    • デュアルブートとはどういう状態か
    • BIOS / UEFI の設定について
  • 第8章:徐々に Windows10 から移行していくためのロードマップ
    • 焦らないことが最大の戦略
    • 推奨する移行ロードマップ
  • 第9章:XPQ4 を使ってみて感じたこと(正直レビュー)
    • 良かったところ
    • 気になったところ
    • まとめ:USBメモリ1本が「移行の架け橋」になる





この記事を読んでわかること


  • Windows 10 のサポート終了に伴う「本当のリスク」と取れる選択肢

  • XPQ4(Q4OS)とは何か、なぜWindowsユーザーに向いているのか

  • Ventoy の仕組みと、USBメモリへの導入手順

  • Ventoy の 永続化(Persistence)機能 の設定方法

  • Windows 10 との デュアルブート環境 の考え方と実践

  • 焦らず安全に「脱Windows」を進める移行ロードマップ

「Linuxは難しそう」「コマンドを打つのが怖い」「失敗してWindowsが壊れたら困る」――そんな不安を持つすべての方に向けて書いています。

第1章:Windows 10 サポート終了で、何が「本当に」困るのか


セキュリティアップデートが止まる恐怖


サポートが終了するということは、Microsoft からのセキュリティパッチが届かなくなることを意味します。

OSの脆弱性が発見されても、誰も修正してくれない。

それがどれほど怖いことかというと、たとえば2017年に猛威を振るった「WannaCry」ランサムウェアは、すでにサポートが切れていたWindows XPを標的にした攻撃で、世界中の病院や企業が被害を受けました。

あれと同じことが、今度はWindows 10ユーザーに降りかかってくる可能性があるわけです。

Windows 11 への移行問題


「じゃあ Windows 11 にすればいい」という話になるのですが、ここに罠があります。

Windows 11 は TPM 2.0セキュアブート に対応したPCでないとインストールできないのです(公式サポート外の方法は除く)。

2020年以前に発売されたPCの多くがこの要件を満たしておらず、「ハードウェアごと買い換えろ」というのが実質的な Microsoft の答えになっています。

私のPCもまさにそのパターン。

Core i5-7世代、メモリ8GBと、5年前なら「普通以上」だったスペックが、今ではサポート外の烙印を押されています。

新しいPCを買うお金はある……けれど、このPCがまだ快適に動いているのに捨てるのは気が引ける。

そういう方は少なくないはずです。

「有償延長サポート(ESU)」という選択肢


実は Microsoft は個人ユーザー向けにも有償の延長セキュリティアップデートを提供しています(1年分で数千円程度)。

応急処置としてはありですが、これもいつかは終わります。

根本的な解決にはなりません。

私が選んだ「第4の道」


以上を踏まえて、私が取った作戦はこうです。

「Windowsを消さずに、USB1本からWindowsそっくりのLinuxを動かせるようにする。

まずは使い勝手を試して、納得できたら徐々に移行していく」

これが本記事のテーマ、XPQ4 × Ventoy によるデュアルブート環境の構築です。

「XPQ4」という最強の選択肢

第2章:XPQ4とは何者か――「Windows」のように美しいLinux


Q4OS というベースを知る


XPQ4 を語るうえで、まず Q4OS について触れなければなりません。

Q4OS は Debian ベースの Linux ディストリビューションで、軽量で安定していることが特徴です。

Debian というのは、Linux の中でも特に長い歴史と信頼性を誇るディストリビューションで、Ubuntu もその子孫にあたります。

Q4OS はその Debian をベースにしながら、古いPC でも動作するよう最適化されています。

重要なのは、Q4OS が採用しているデスクトップ環境です。

  • Trinity Desktop Environment(TDE):メモリ消費が極めて少なく、古いPCでもサクサク動く

  • KDE Plasma:見た目が洗練されており、カスタマイズ性が高い

どちらも Windows ユーザーが違和感なく使えるよう設計されており、タスクバーの位置、スタートメニュー的なもの、ファイルマネージャーの操作感など、「あ、なんかWindowsっぽい」と感じる要素が随所にあります。

XPQ4 とは何か


そして XPQ4 は、Q4OS にインストールする テーマパック のようなものです。

公式サイト(https://xpq4.sourceforge.io/)によると、XPQ4 は Q4OS のデスクトップに対して Windows ライクな見た目(look'n feel) を提供するプロジェクトです。

具体的には以下のテーマが用意されています:

XPQ4のテーマ

これを見た私の感想は「……すごい。Windowsそのものじゃないか」でした。

スクリーンショットを見ると、本当に Windows 10 そのものにしか見えない。

タスクバーも、スタートボタンも、通知エリアも、ウィンドウの枠も。「え、これ本当にLinuxなの?」と疑いたくなるレベルです。

2026年3月にはさらに Q4OS Perseus および Quarkos Resolute 向けのインストーラーもリリースされており、開発は現在も活発に続いています。

XPQ4 のダウンロード形式


XPQ4 には主に2つの形式があります:

XPQ4 のダウンロード形式

どちらもライブ起動(インストール不要で試せる)に対応しており、今回私が行う Ventoy での永続化 とも相性抜群です。

私は、この FreeXP の方を利用することにしました。

第3章:Ventoy とは何か――「魔法のUSBメモリ作成ツール」


「Ventoy」がもたらすOS革命

従来の常識を覆すツール


ここで登場するのが Ventoy です。

従来、ブータブルUSBメモリ(起動できるUSBメモリ)を作るためには、Rufus などのツールを使って USB メモリ全体を特定の OS 専用に書き換える必要がありました。

つまり、

  • Ubuntu 用のUSBメモリ

  • Windows 11 インストール用USBメモリ

  • Kali Linux 用のUSBメモリ

……と、OSごとに別々のUSBメモリが必要で、デスクの引き出しには「ラベルが貼られた(あるいはラベルを貼り忘れた)」USBメモリが山積みになる羽目になります。

私の引き出しには実際、用途不明のUSBメモリが4本ほど眠っていました。何が入っているのかわからないので、使うのも怖い。

Ventoy はこの常識を根底から覆します。

Ventoy を一度USBメモリにインストールすれば、あとは ISO ファイルをそのままドラッグ&ドロップでコピーするだけ。

PCを起動すると Ventoy のメニュー画面が現れ、コピーしてある複数の OS から起動したいものを選べます。

1本のUSBメモリに、Windows のインストーラー、Ubuntu、XPQ4 の ISO を全部入れておける、ということです。

Ventoy の永続化(Persistence)機能


さらに重要なのが 永続化機能 です。

「再起動で設定が消える」問題を解決する

通常、ライブUSBで起動した OS は「使い捨て」です。

ブラウザのブックマークを追加しても、ソフトをインストールしても、再起動すればすべて消えてしまいます。

まるで記憶喪失のゲームキャラクターのようです。

しかし Ventoy の永続化機能を使えば、ライブ起動した OS への変更を USB メモリ内に保存し続けることができます。

再起動しても設定やインストールしたアプリが残る、まさに「ポータブルな自分専用 PC」が完成します。

Ubuntu 系のディストリビューションは特に永続化との相性が良く、Q4OS(Debian 系)も対応しています。

実は、この記事も USBメモリにインストールした XPQ4 を日本語化したもので書いています。

もちろん、WiFIの設定や保存したファイルも再起動しても完全に復元されます。

第4章:実際にやってみた――準備編


用意するもの


私が実際に用意したものはこちらです:

  • USBメモリ 64GB(USB 3.0 対応のもの)
    - 32GB でも動作しますが、永続化領域を考えると 64GB 以上が安心
    - Amazonで 1,500〜2,000円程度で購入可能

  • 作業用PC Windows 10 が入っているPC= デュアルブートにしたいPC(または Linuxが入っているUSBメモリやPC)

  • インターネット接続

  • コーヒー1杯(任意。ただし強く推奨)

Ventoy のダウンロードとUSBへのインストール


Step 1:Ventoy をダウンロードする

Ventoy の公式サイト(https://www.ventoy.net/)にアクセスし、最新版の Windows版やLinux版をダウンロードします。

ファイル名は ventoy-X.X.XX-windows.zip のような形式です。

Ventoyのダウンロードページ

Step 2:Ventoy を起動する

ダウンロードした ZIP を解凍し、USBメモリをPCに挿した状態で Ventoy2Disk.exe をダブルクリック。(Linux版もほぼ同様の操作です。)

起動すると対象のデバイスが表示されるので、USBメモリが選択されていることを確認してから「Install」をクリックします。

Ventoyのインストール画面

⚠️ 注意:USBメモリの中身はすべて消えます。 大事なファイルは事前に別の場所に移動させておいてください。

これは本当に大事です。

私は一度、うっかり間違えて普通のUSBメモリを消したことがあります(中身は旅行の写真でした。泣きました)。

インストールが完了すると、USBメモリは2つのパーティションに分割されます:

  • 小さい FAT パーティション:Ventoy のブートローダーが入る領域

  • 大きい exFAT パーティション:ISOファイルを保存するための領域(ここにファイルをコピーしていく)

これで Ventoy の準備は完了です。思ったより簡単でしょう?

第5章:XPQ4(Free10)のISOをダウンロードしてVentoyに追加する


ISO ファイルをダウンロードする


XPQ4 の公式サイト(https://xpq4.sourceforge.io/)にアクセスします。

今回は とにかく軽量な環境にしたいので、「FreeXP live CD image」をダウンロードします。

SourceForge のダウンロードページに飛ぶので、ミラーサーバーを選んでダウンロード開始。

ISO ファイルのサイズは概ね 1.5〜2GB 前後です。自宅の回線なら数分で終わります。カフェでやると隣の人に「何その巨大ファイルダウンロード」という目で見られます。実体験です。

ISO を Ventoy の USB にコピーする


ダウンロードした ISO ファイルを、エクスプローラーで開いた Ventoy の USB ドライブ(「ventoy」という名前のドライブ)にドラッグ&ドロップするだけです。

「え、それだけ?」と思われた方、はい、それだけです。

コピーが終わったら、もう起動できる状態になっています。Rufus のような「書き込み」の概念は Ventoy にはありません。

ISOをコピーするだけ、それがすべてです。

試しにここで一度、USBから起動してみましょう。

PC を再起動し、起動時に F12 や F2 キー(メーカーによって異なります)を押してブートメニューを呼び出し、Ventoy の USB を選択。

すると Ventoy のメニューが現れ、コピーした FreeXP の ISO が一覧に表示されます。それを選択すると……

どーん。Windows XP にしか見えない画面が現れます。

しかしこの時点では「ライブ起動」なので、設定を変えても再起動すると消えてしまいます。これを「永続化」するのが次のステップです。

第6章:永続化(Persistence)の設定――「消えないUSB Linux」を作る


保存領域を設定する

永続化の設定は少しだけ手順が必要ですが、難しくはありません。

落ち着いて一歩ずつ進みましょう。

Step 1:永続化用のイメージファイルを作成する


永続化のために、USB メモリ内に「変更内容を保存するための専用ファイル(永続化イメージ)」を作る必要があります。

これはLinux環境が必要ですが、Ventoy公式永続化ファイルを提供しています。

私は、この方法を利用しました。

もし Linux のターミナル操作に慣れていれば、後から紹介する方法が便利だと思います。

  1. Ventoy公式の永続化ファイル配布ページ へ行きます

  2. ページの下の方にある images.zip という圧縮ファイルをダウンロードし、解凍します。

  3. そのなかから、persistence_ext4_4GB_persistence.dat.7z を選択してさらに解凍してください。

  4. その中から persistence_ext4_4GB_persistence.dat.7z(4GBの保存領域)などのファイルを取り出します

→ このファイル自体は小さなファイルですが、解凍すると4GBの保存領域が作成されます。

📌 WiFIの設定やブックマークの保存、日本語化はこの4GBの領域で十分ですが、足りなくなったら、Ventoyの中に含まれているツール ExtendPersistentImg.sh などで拡張できます。

また、Linuxのターミナル操作に慣れている人に対して、Ventoyをインストールする時に解凍した場所に 専用のスクリプト CreatePersistentImg.sh が入っています。

こちらを利用しても 永続化ファイルを作成することができます。

Windows 環境から作業する場合、WSL(Windows Subsystem for Linux)または作業用の Linux 環境が必要です。

WSL を使う方法が手軽です。

WSL のターミナルを開き、以下のコマンドを実行します:

# Ventoy の公式スクリプトをダウンロード
curl -O https://www.ventoy.net/download/CreatePersistentImg.sh

# 実行権限を付与
chmod +x CreatePersistentImg.sh

# 永続化イメージを作成(8GB の場合)
sudo bash CreatePersistentImg.sh -s 8192 -t ext4 -o persistence.dat


-s 8192 は容量を MB 単位で指定しています(8192MB = 8GB)。

OS アップデートやアプリのインストールを考えると、最低でも 8GB は確保することをおすすめします。

私は余裕を持って 16GB にしました。

生成された persistence.dat ファイルを、USB メモリのルートディレクトリ(ventoy ドライブの直下)にコピーします。

Step 2:ventoy.json を作成して永続化を設定する


次に、Ventoy に「このISOファイルにはこの永続化ファイルを使え」と指示するための設定ファイルを作ります。

「ventoy.json」を作成する

USB メモリの ventoy パーティションに ventoy という名前のフォルダを作り、その中に ventoy.json というファイルを作成します(フォルダ名と紛らわしいですが、間違えないように)。

ventoy.json の中身はこのように記述します:

{
"persistence": [
{
"image": "/freexp-xxxxxxxxx-amd64.iso",
"backend": "/persistence.dat"
}
]
}


image には、USB メモリのルートに置いた ISO ファイルの正確なファイル名を記載します(スペースや特殊文字はNG)。

backend は先ほど作った永続化ファイルのパスです。

ventoy.json の設定は正確に

💡 ポイント:ファイル名のスペースに注意
ISO ファイル名にスペースや日本語が含まれていると永続化が正しく機能しません。

ダウンロード後にリネームしておくと安全です。

例:free10-amd64.iso のようにシンプルな名前に。

Step 3:動作確認をする


設定が終わったら USB から再起動。

Ventoy の起動メニューで ISO を選択するとき、今度は「Boot with persistence(永続化で起動)」というオプションが現れるはずです。

それを選択すれば、永続化が有効な状態で XPQ4 が立ち上がります。

試しに壁紙を変えたり、ブラウザのブックマークを追加したりして、一度シャットダウン。再度起動してみると……変えた壁紙がそのまま残っている!

このとき私は思わず「やった!」と声に出してしまいました。

第6章 補足:永続化ファイルの容量が足りなくなったら――後から増量する方法


しばらく XPQ4 を使い続けていると、ある日こんな警告が出るかもしれません。

「ディスクの空き容量が残り少なくなっています」

そうです、最初に作った persistence.dat がいっぱいになってしまったのです。

これは「使い込んでいる証拠」でもあるので、ある意味めでたいことなのですが、そのままにしておくとアプリのインストールができなくなったり、システムの動作が不安定になったりします。

私も最初に 8GB で作ったファイルが、3ヶ月ほどで満杯になりました。

アプリを入れすぎたのです。LibreOffice、GIMP、VS Code、それからなんとなく入れた Blender……。「せっかくだから」の精神が仇になりました。

なぜ後から増量が必要になるのか


persistence.dat は作成時にサイズが固定されるファイルシステムイメージです。

Windows のパーティションと同じように、作った後からサイズを変えるのは単純にはいきません。

「じゃあどうするんだ」という話ですが、Ventoyをインストールするために解凍したファイルの中に

ExtendPersistentImg.sh

があるので、これを利用します。

使用例

拡張 2GB(2048MB)増やす場合

sudo bash ExtendPersistentImg.sh persistence.dat 2048

→ 例えば元のサイズが 1GB なら、実行後は 3GB になります。

容量管理のコツ――日常的に残量を確認しよう


XPQ4 を起動した状態で、ターミナルから以下のコマンドを打つと永続化領域の残量が確認できます:

df -h / 出力例:

Filesystem Size Used Avail Use% Mounted on
/dev/loop0 16G 5.2G 9.8G 35% /


Use% が 80% を超えてきたら「そろそろ危ないな」のサインです。

その段階でバックアップを取り、増量作業に備えましょう。

満タンになってから慌てるのではなく、余裕があるうちに動くのが賢いやり方です。(これは人生全般に言えることですね。)

第7章:Windows 10 との快適なデュアルブート環境を構築する


デュアルブートとはどういう状態か


現在の状態を整理すると:

ストレージ OS / 状態
PC の内蔵ストレージ\n Windows 10 がインストールされている(何も変えていない)
USB メモリ Ventoy + XPQ4(永続化あり)

これは立派なデュアルブート環境です。

  • PC 起動時にUSBを挿している → Ventoy が起動 → XPQ4(Linux)が使える

  • PC 起動時にUSBを挿していない → 普通に Windows 10 が起動する

Windows 10 を消す必要はありません。

USB を挿すか挿さないかだけで OS を切り替えられます。

これがこの方法の最大のメリットです。

Windows 10 は「もしものときの保険」として、そのまま温存しておけます。

BIOS / UEFI の設定について


毎回 F12 を押してブートメニューを出すのが面倒な場合は、BIOS の起動順序(Boot Order)を変更して「USB を最優先にする」設定にしておくと便利です。

設定方法は PC のメーカーによって異なります。

起動直後に Del、F2、F10、Esc などのキーを連打することで BIOS 設定画面に入れます。

ただし、USB を挿していないときは Windows が普通に起動するので、日常的に USB を挿し忘れると「あれ、なんかLinuxが起動しない」と焦る場合があります。

最初の1週間、私は3回くらいそれをやりました。

第8章:徐々に Windows10 から移行していくためのロードマップ


徐々にWindowsからLinuxへ

焦らないことが最大の戦略


「Linuxに移行しよう」と決心したとき、多くの人が陥る罠があります。それは「一気にWindowsを捨てようとすること」です。

私もそのパターンで何度か失敗しています。

若かりし頃、意気込んで Ubuntu をメインにしようとして、1週間後には「プリンターが動かない」「会社のVPNが繋がらない」という問題に直面し、結局 Windows に逃げ戻ったことがありました。

今回は違います。デュアルブート(USB経由)という安全網があるので、いつでも Windows に戻れる状態を保ちながら、少しずつ Linux での作業範囲を広げていけます。

推奨する移行ロードマップ


フェーズ 期間 やること
フェーズ1:慣れる期間 1〜2ヶ月 週末や余暇時間に XPQ4 を起動。ブラウザ、動画視聴、LibreOffice を試す。
フェーズ2:並行運用期間 2〜4ヶ月 メール・ブラウザ作業は Linux をメインに。Windows は特定用途に限定。
フェーズ3:移行判断期間 4ヶ月以降 内蔵ストレージへの正式インストール検討、または USB メイン運用の継続。

大事なのは「失敗してもいい環境を作ること」です。

今回の USB 永続化方式なら、最悪 USB を引き抜けばいつでも Windows 10 に戻れます。

これ以上安全な移行方法はないといっても過言ではありません。




第9章:XPQ4 を使ってみて感じたこと(正直レビュー)


良かったところ


見た目の完成度が高い

正直、最初に起動したとき「これ本当に Linux?」と疑いました。

Windows 10 のダークテーマの再現度は特に秀逸で、スタートメニュー、タスクバー、通知センター的な部分も Windows を意識したレイアウトになっています。

Windowsに慣れたユーザーが混乱しないよう、細部まで丁寧に作られていることが伝わります。

動作が軽快

Trinity デスクトップを使う FreeXP は特に軽く、私のちょっと古い PC(メモリ8GB)でもサクサク動きます。

Plasma を使う Free10 も Windows 10 より重い感じはなく、むしろ余計なバックグラウンドサービスが少ない分、動作がクリアな印象です。

開発が継続している

2026年3月にも新バージョンのインストーラーがリリースされており、プロジェクトは現在進行形で生きています。

SourceForge ではリリースノートも定期的に更新されています。「使い始めたら開発が止まった」というありがちなリスクも低そうです。

気になったところ


完全な Windows の置き換えには工夫が必要

当然ながら、Windows 専用のアプリ(Adobe 製品、一部のゲームなど)は動きません。

Wine や Proton などの互換レイヤーを使えば一部は動きますが、すべてではない。「Linux で完全に代替できるか?」は、自分の用途を正直に棚卸しすることが必要です。

永続化の設定はやや玄人向け

本記事で丁寧に解説しましたが、JSON ファイルの編集やターミナル操作が必要な部分はあります。

これを「難しい」と感じる方もいるでしょう。

ただ、一度設定してしまえば、あとは普通のOSとして使えます。

最初の15分だけ乗り越えれば大丈夫です。




まとめ:USBメモリ1本が「移行の架け橋」になる


*まとめ
Windows 10 のサポート終了は、私たちに一つの問いを突きつけてきます。

「このまま Microsoft に言われるがままにPCを買い換え続けるのか、それとも別の道を探すのか」と。

この記事でご紹介した XPQ4 × Ventoy によるデュアルブート環境は、「いきなり Windows を捨てる」という無謀な選択ではなく、Windows を残しながら Linux の世界を安全に探索するための現実的な方法です。

改めてポイントをまとめます:

記事のポイント

USBメモリ1本が、あなたと Linux の世界をつなぐ架け橋になります。

最初の一歩は意外と小さい。

勇気を出して踏み出してみてください。

私は今、このブログ記事も XPQ4 の上の Firefox で書いています。「Windowsじゃないと仕事できない」と思っていたあの頃の自分に、見せてあげたい画面です。

この記事が参考になったら、ぜひシェアしてください。

同じ悩みを持つ Windows 10 ユーザーの助けになれば幸いです。

質問やご意見はコメント欄へどうぞ。実際に試してみた感想も、ぜひ聞かせてください!


#windows #linux #USBメモリ #ventoy #永続化 #XPQ4

「Windows 10のサポートが終わる…どうしよう」と悩んだ私が、USBメモリ1本でLinuxデュアルブート環境を構築した全記録【Q4OS × Ventoy 永続化完全ガイド】!

はじめに――「またMicrosoftに振り回された」と感じたあの日のこと


この記事をスマートフォンで読まれている方は→ こちらから 📱 をクリックしてください。読みやすくなっています。

この記事は約20分で読めます。Linux初心者の方でも手順通りに進めれば必ず再現できるよう、丁寧に解説しています。

2025年の秋口、私はコーヒーを片手にスマホのニュースアプリをスクロールしていました。

「Windows 10、2025年10月14日をもってサポート終了へ」

その見出しを見た瞬間、思わず「またか……」と呟いてしまいました。

Windows XP、Vista、7……毎回この繰り返しです。

Microsoftというのは定期的にユーザーに「さあ、お金を出すか、諦めるかを選べ」と迫ってくる会社だと、私はずっとそう感じています。

我が家のメインPCは2018年製のCore i5機です。

別に壊れていないし、動作も快適です。

しかし、Windows 11へのアップグレード要件を確認すると「TPM 2.0が必要」と書いてあります。

さらに調べると、私のマザーボードはTPMが有効化できるかギリギリのライン。

設定をいじって何とかなったとしても、「サポート対象外のPC」として今後どんな不具合が出るかわかりません。

そこで私が選んだのは、「Linuxへの段階的な移行」という作戦です。

でも正直に言いましょう。

「Linux」という言葉を聞いて最初にイメージするのは、真っ黒な画面に緑色の文字が流れるハッカー映画のアレです。

あんな難しいものを自分が使いこなせるわけがない……そう思っていました。

ところが実際に触ってみると、Q4OSというディストリビューションに出会い、その考えが完全に覆されました。

USBメモリにインストールしたQ4OS

この記事では、Linux初心者だった私が試行錯誤しながら辿り着いた「VentoyとQ4OSを使った永続化USBブート環境の構築」と「Windows 10とのデュアルブート」の手順を、余すことなくご紹介します。

実はこの記事もQ4OSで書いているのですが、まったくストレスありません。

むしろ、フルインストールしたQ4OSより軽快な動作をしているのでは?と思えるほどです。





目次

  • はじめに――「またMicrosoftに振り回された」と感じたあの日のこと
  • この記事を読んでわかること
  • Q4OSとは?「Windowsそっくり」なLinuxが存在した
  • Ventoyとは?「これ一本あれば無双できる」魔法のツール
  • 準備するもの
    • ハードウェア
    • ソフトウェア(すべて無料)
  • Step 1:VentoyをUSBメモリにインストールする
    • 1-1. Ventoyをダウンロードする
    • 1-2. USBメモリを選択してインストール
  • Step 2:Q4OSのISOをダウンロードしてUSBにコピーする
    • 2-1. ISOをダウンロードする
    • 2-2. ISOをVentoyのUSBにコピーする
  • Step 3:永続化(Persistence)の設定をする――ここが肝心!
    • Ventoyでの永続化設定方法
    • 3-1. VentoyのPersistenceプラグインを有効にする
    • 3-2. 永続化用のデータファイルを作成する
  • Step 4:USBから起動してQ4OSの世界に入る
    • 4-1. BIOSでUSBブートを優先にする
    • 4-2. Ventoyのブートメニューから選択
    • 4-3. 永続化が機能しているか確認する
  • Step 5:Windows 10とのデュアルブート環境を構築する
    • USBブートを常用するためのBIOSの設定方法
    • 方法A:起動時にBootメニューを呼び出す(推奨)
    • 方法B:BIOSでUSBを起動優先にしたままにする
  • Q4OS Trinity と Plasma、どちらを選ぶべきか? 実際に使い比べた感想
    • Q4OS Trinity Desktop
    • ✅ 良いところ:
    • ❌ 惜しいところ:
    • Q4OS Plasma Desktop(KDE Plasma)
    • ✅ 良いところ:
    • ❌ 惜しいところ:
    • 🎯 結論:
  • Linux初心者が「地雷」を踏まないためのQ&A
    • Q. Windowsのファイルにアクセスできますか?
    • Q. Firefoxは使えますか?
    • Q. 日本語入力はできますか?
    • Q. Wi-Fiにつながらない場合はどうすればよいですか?
    • Q. Officeファイルは開けますか?
  • 私のWindows 10からの移行計画――焦らず、じっくりと
    • 現在の使い分け:
  • まとめ:「脱Windows」は思ったより怖くありませんでした
  • 参考リンク





この記事を読んでわかること


この記事を最後まで読むと、次のことが理解できるようになります。

  • ✅ Windows 10サポート終了後に何が起こるか、そしてなぜ今すぐ対策を考えるべきなのかがわかります


  • ✅ Q4OSとは何か――WindowsにそっくりなLinuxディストリビューションの特徴と、Q4OS Andromeda, TrinityとQ4OS Andromeda, Plasmaの違いがわかります


  • ✅ Ventoyとは何か――USBメモリ1本で複数のOSを管理できる魔法のツールの仕組みがわかります


  • ✅ Ventoyを使ってQ4OSを永続化USBとして動かす具体的な手順が、Linux初心者でもわかります


  • ✅ Windows 10を消さずにLinuxと共存させる「デュアルブート」の考え方と実践方法がわかります


  • ✅ Linux移行でよくつまずくポイント(日本語入力・Wi-Fi・Officeファイルなど)の解決策がわかります


  • ✅ 「脱Windows」を焦らず、安全に進める移行計画の立て方がわかります


「Linuxは難しそう」「コマンドを打つのが怖い」「失敗してWindowsが壊れたら困る」――そんな不安をすべて解消しながら、安全・確実に新しいPC環境を手に入れましょう。





Q4OSとは?「Windowsそっくり」なLinuxが存在した



まず「Q4OS」をご存じない方のために簡単に説明します。

Q4OSはチェコで開発されているLinuxディストリビューションで、最大の特徴は「Windowsに極めて近い見た目と操作感」を提供していることです。

特にPlasma版(KDE Plasma搭載)Trinity版が有名で、どちらもWindowsライクなデスクトップ体験を実現しています。

あなたに最適なLinuxは?

私が最初に試したのはPlasma版でした。

初めて起動した瞬間、「あれ、これWindowsじゃないの?」と一瞬思ったほどです。

  • タスクバーは下にあり


  • スタートボタンがあり


  • ファイルマネージャーがあり


  • 右クリックメニューがある


普通に使えるじゃないですか!

Plasma版はより現代的なUIで、Windows 10や11を使っていた方はこちらのほうが違和感なく移行できるでしょう。




Ventoyとは?「これ一本あれば無双できる」魔法のツール



次にVentoyの話をします。

これを知らずにLinux生活を始めるのは、地図なしで山登りをするようなものです。

Ventoyの紹介

Ventoyとは、USBメモリをマルチブートドライブに変換するツールです。

通常、LinuxのISOイメージをUSBメモリに書き込む場合は「Rufus」や「balenaEtcher」を使いますが、これらはUSBメモリをその1つのOSのためだけに使用する形になります。

しかしVentoyを使えば、ISOファイルをUSBメモリにコピーするだけで自動的に起動メニューに追加されるのです。つまり:

✅ Q4OS Andromeda TrinityのISOをコピー

✅ Q4OS Andromeda Plasma のISOをコピー

✅ Ubuntu のISOもついでにコピー

✅ 全部ひとつのUSBメモリに共存

こんな夢のような環境が実現できます。

しかも、ISO同士でUSBの容量を共有しているので無駄もありません。




準備するもの



手順に入る前に、必要なものを揃えておきましょう。

準備するもの

ハードウェア


項目 詳細
USBメモリ 32GB以上を強く推奨。永続化領域を作るので、16GBだと少し心許ないです。私は64GBのものを使いました。Amazonで1,000〜1,500円程度で購入できます。
Windows 10やLinuxが動作するPC(作業用) VentoyのセットアップとISOのダウンロードはWindowsまたはLinux上で行います。
インターネット接続 ISOファイルをダウンロードするために必要です。


ソフトウェア(すべて無料)


  • Ventoyventoy.net からダウンロード)


  • Q4OS Andromeda Trinity のISOファイル(q4os.org からダウンロード)


  • Q4OS Andromeda Plasma のISOファイル(同上)


💡 Tipsその1:ISOファイルのサイズは?

Q4OS Andromeda TrinityだとISOは約1.2GB、PlasmaだとISOは約2GB程度です。

どちらも比較的軽量です。

ダウンロードは自宅のWi-Fiで行うことをお勧めします。カフェのWi-Fiでやろうとして隣の席に変な顔をされた経験がありますので(笑)。





Step 1:VentoyをUSBメモリにインストールする



1-1. Ventoyをダウンロードする



https://ventoy.net/en/download.html にアクセスし、「Windows」版または「Linux」版の圧縮されたファイルをダウンロードしてください。

Ventoyのダウンロードページ

ダウンロードしたzipを解凍すると、Windows用なら Ventoy2Disk.exe というファイルが見つかります。

また、Linux用なら VentoyGUI.x86_64 というファイルがあるはずです。

これをダブルクリックで起動します。

Ventoyのインストール画面

⚠️ 注意!

VentoyをUSBメモリにインストールすると、USBメモリのデータがすべて消えます

重要なデータが入っている場合は必ず事前にバックアップを取っておきましょう。

私は最初にこれを失念して、写真データを何枚か失いました……(今でも思い出すと悔しいです)。


1-2. USBメモリを選択してインストール


  1. USBメモリをPCに挿します


  2. Ventoy2DiskやVentoyGUI.x86_64を起動すると、上部のデバイス一覧にUSBメモリが表示されます


  3. 表示されたUSBメモリが正しいことを確認します(間違えるとPC内のデータが消える恐れがありますので慎重に確認してください)


  4. 「Install」ボタンをクリックします


  5. 確認ダイアログが2回出るので、どちらも「Yes」をクリックします


インストールが完了すると、USBメモリは2つのパーティションに分割されます:

パーティション名 役割
ventoy パーティション ISOファイルを置く場所(ここにファイルをコピーするだけでOKです)
VTOYEFI パーティション Ventoyのシステム領域(さわらなくて大丈夫です)




Step 2:Q4OSのISOをダウンロードしてUSBにコピーする


2-1. ISOをダウンロードする


https://q4os.org/downloads1.html にアクセスしてください。

ここで迷われるかもしれませんが、まずは両方試してみることをお勧めします。

  • Q4OS Andromeda Trinity(64bit版)


  • Q4OS Andromeda Plasma(64bit版)


📌 選び方の目安

- 古いPCやメモリが4GB以下のPC → Trinity が適しています

- メモリが8GB以上あってより洗練されたUIがお好み → Plasma を選んでみましょう


2-2. ISOをVentoyのUSBにコピーする


エクスプローラーを開き、VentoyのUSBドライブ(「ventoy」という名前のパーティション)にダウンロードしたISOファイルをそのままドラッグ&ドロップでコピーします。

それだけです。本当にそれだけで大丈夫です。

魔法のUSBツール 『Ventoy』

「え、インストール作業とか書き込みとかしなくていいの?」と思われた方、私も最初は同じ気持ちでした。

でもVentoyはそういうものなのです。ISOをコピーするだけで自動的に起動メニューに現れます。




Step 3:永続化(Persistence)の設定をする――ここが肝心!


永続化 (Persistence)』の設定

ここからがこの記事の最大のポイントです。

「永続化」とは何か、なぜ必要なのかを先に説明させてください。

🔁 通常のライブUSBの仕組み

通常、USBメモリからLinuxを起動する(ライブUSB)と、ブラウザのブックマークを追加しようが、デスクトップの壁紙を変えようが、電源を切った瞬間にすべてリセットされてしまいます

次に起動したら、また真っ新な状態です。

まるで毎朝記憶がリセットされる映画の主人公みたいで、これでは実用的に使えません。


そこで「永続化(Persistence)」の設定が必要になります。

これを有効にすることで、ファイルの保存・ソフトのインストール・設定変更などが次回起動後も維持されるようになります。

Ventoyでの永続化設定方法


VentoyはGUIで永続化設定ができるプラグインを提供しています。

3-1. VentoyのPersistenceプラグインを有効にする



最新版のVentoyは、persistent というフォルダをUSBの ventoy パーティション直下に作成し、その中に永続化ファイルを配置することで機能します。

手順(Ventoy 1.1.x以降の場合)

  1. USBメモリの ventoy パーティションを開きます


  2. ventoy フォルダを作成します(もしなければ)


  3. ventoy フォルダ内に ventoy.json ファイルを作成し、以下の内容を記述します:


{
    "persistence": [
        {
            "image": "/q4os-trinity.iso",
            "backend": "/persistence/q4os-trinity.dat"
        },
        {
            "image": "/q4os-plasma.iso",
            "backend": "/persistence/q4os-plasma.dat"
        }
    ]
}
💡 重要ポイント

- image の部分には実際のISOファイル名を正確に記載してください。ファイル名が違うと機能しません。

- backend の部分も同様です。


3-2. 永続化用のデータファイルを作成する


永続化データを格納するための .dat ファイル(実際にはLinuxのext4ファイルシステム)を作成する必要があります。

これはLinux環境が必要ですが、Ventoy公式永続化ファイルを提供しています。

  1. Ventoy公式の永続化ファイル配布ページ へ行きます


  2. ページの下の方にある images.zip という圧縮ファイルをダウンロードし、解凍します


  3. そのなかから、persistence_ext4_4GB_persistence.dat.7z を選択してさらに解凍してください


  4. 中から persistence_ext4_4GB_persistence.dat.7z(4GBの保存領域)などのファイルを取り出します

    → このファイル自体は小さなファイルですが、解凍すると4GBの保存領域が作成されます


📌 WiFIの設定やブックマークの保存、日本語化はこの4GBの領域で十分ですが、足りなくなったら、Ventoyの中に含まれているツール ExtendPersistentImg.sh などで拡張できます。


これで永続化ファイルの準備が完了です。

💡 Tipsその2:永続化領域のサイズは?

「使えば使うほど欲しくなる」のが永続化領域です。ソフトウェアのインストールやアップデートでどんどん容量を使います。

最低4GB、余裕があれば8〜10GBを確保しておきましょう。私は最初4GBで作ったら3週間でパンパンになり、作り直すはめになりました。





Step 4:USBから起動してQ4OSの世界に入る


いよいよ実際に起動してみましょう。

4-1. BIOSでUSBブートを優先にする


PCを再起動し、起動直後に以下のキーを連打してBIOS/UEFI設定画面に入ります:

BIOS/UEFI 起動キー一覧

BIOS画面に入ったら、「Boot」メニューを探し、USBデバイスを起動順序の1番上に移動させます。

設定を保存して再起動すると、Ventoyの青いメニュー画面が表示されます。

4-2. Ventoyのブートメニューから選択


Ventoyの起動画面には、コピーしたISOファイルの一覧が表示されます。

  • q4os-trinity.iso(trinity版)

  • q4os-plasma.iso(Plasma版)

どちらかを選んでEnterキーを押した後、さらにメニューが出たら、「Persistence Mode(永続化モード)」 を選択します。

……数十秒後にQ4OSのデスクトップが表示されます!

初めて起動したとき、私は思わず「おお!」と声を上げてしまいました。

本当にWindowsそっくりなのです。

下にタスクバーがあり、スタートボタンがあり、ファイルマネージャーのアイコンがあります。

「これなら使えそう!」


その直感は正しかったです。

4-3. 永続化が機能しているか確認する


Ventoyの起動メニューでISOを選んだあと、もう一度Enterを押す前に一時停止する画面が表示されることがあります。

ここで永続化モードを選択できます。

永続化が有効になっていれば、デスクトップが起動してから試しに何か設定を変えてみてください。

たとえば壁紙を変えて再起動し、次回も壁紙が維持されていれば成功です。




Step 5:Windows 10とのデュアルブート環境を構築する


「USBからLinuxが起動できた!でもWindowsも使いたい」という方のために、デュアルブートの設定について説明します。

実は、VentoyによるUSBブートと、PCのハードディスクにインストールされたWindowsは基本的に干渉しません

つまり:

  • 🖥️ 普段はUSBを挿さずに起動すれば → 普通にWindows 10が立ち上がります

  • 🐧 LinuxをUSBで試したいときだけ → USBを挿して起動順序を変えればよいのです


これが最も簡単なデュアルブート的な運用です。

USBブートを常用するためのBIOSの設定方法


毎回BIOSに入るのが面倒な場合は、以下の2つの方法があります:

方法A:起動時にBootメニューを呼び出す(推奨)


多くのPCでは、起動時に特定のキー(F8、F10、F12など)を押すことで「起動デバイス選択メニュー」が表示されます。

ここでUSBを選べばBIOSの設定を変えずに済みます。

方法B:BIOSでUSBを起動優先にしたままにする


この場合、USBが挿さっていなければ自動的にWindowsが起動するので、実用上は問題ありません。

ただし、誤ってUSBを挿したままにしておくと毎回Ventoyが起動してしまいますのでご注意ください。

私はF12でBootメニューを出す方法を選びました。

USBを挿してF12を押せばLinux、何もしなければWindowsが起動します。非常に快適です。





Q4OS Trinity と Plasma、どちらを選ぶべきか? 実際に使い比べた感想


2週間ほど両方を交互に使ってみました。正直なレビューをお伝えします。

Q4OS Trinity Desktop


✅ 良いところ:


  • 動作が驚くほど軽いです。古いPCやRAMが2〜4GBのマシンでもサクサク動きます

  • Windows XP/7を使っていた世代にはノスタルジーすら感じる親しみやすさがあります

  • 設定項目が整理されていてわかりやすいです


❌ 惜しいところ:


  • UIが少し古い印象があります(正直、2005年頃のWindowsっぽい雰囲気です)

  • KDEアプリとの互換性がやや低い場合があります


Q4OS Plasma Desktop(KDE Plasma)


✅ 良いところ:


  • 見た目が現代的でかっこいいです。Windows 10/11ユーザーが最も違和感なく移行できます

  • カスタマイズ性が非常に高く、壁紙・ウィジェット・テーマなど何でもいじれます

  • アプリの選択肢が豊富です


❌ 惜しいところ:




  • Trinityより動作が重めです。最低でもRAM 4GB、できれば8GBは欲しいところです

  • 起動に少し時間がかかります


🎯 結論:


PCのスペック おすすめバージョン
古いPC・低スペックPC(RAM 2〜4GB) Trinity
現行スペックに近いPC(RAM 8GB以上) Plasma

私のCore i5 / 8GB RAMのPCでは最終的にPlasmaをメインで使うようになりました。





Linux初心者が「地雷」を踏まないためのQ&A


実際に設定中にハマったポイントや、よくある疑問をQ&A形式でまとめました。

Q. Windowsのファイルにアクセスできますか?


A. できます!

Q4OSからWindowsのNTFSパーティション(Cドライブなど)を読み取ることができます。

ファイルマネージャーを開くと、左側にWindowsのドライブが表示されますので、そこをクリックするだけです。

⚠️ ただし、書き込みは慎重に行ってください。誤ってWindowsの重要なファイルを削除すると大変なことになります。


Q. Firefoxは使えますか?


A. はい、最初から入っています!

Q4OSにはFirefoxが標準搭載されています。

Bookmarkを同期すれば、Windowsで使っていたブックマークもすぐに使えるようになります。

GoogleアカウントでChromeに同期していた方は、Linux版Chromeをインストールすることも可能です。


Q. 日本語入力はできますか?


A. 設定が必要ですが、難しくはありません。

デフォルトでは日本語入力ができないため、「Fcitx5」と「Mozc」をインストールする必要があります。

ターミナルで以下のコマンドを実行するだけです:


sudo apt update
sudo apt install fcitx5 fcitx5-mozc


🔄 インストール後、再起動して入力メソッドの設定をFcitx5に切り替えれば、日本語入力が可能になります。


Q. Wi-Fiにつながらない場合はどうすればよいですか?


A. ドライバの問題が多いです。

IntelやRealtekのWi-Fiチップを搭載したPCであれば、大抵はドライバが自動的に読み込まれます。

つながらない場合は有線LANで接続してからドライバを探すのが近道です。


Q. Officeファイルは開けますか?


A. LibreOfficeで開けます。

Q4OSにはLibreOfficeが含まれており、Word(.docx)、Excel(.xlsx)、PowerPoint(.pptx)などのファイルを開いて編集できます。

⚠️ 完全な互換性はありませんが、読み取り・軽い編集程度なら問題ありません。





私のWindows 10からの移行計画――焦らず、じっくりと


さて、この環境を作ってから約1ヶ月経った今、私のPC生活がどう変わったかをご報告します。

私のWindows 10からの移行計画

現在の使い分け:


環境 用途
Q4OS Plasma(USB起動) メインの作業環境。Webブラウジング、メール、文書作成はほぼここで行っています
Windows 10 動画編集ソフト(DaVinci Resolve)を使うときと、どうしてもWindowsでないと動かないゲームをするとき

正直に言えば、日常作業の7〜8割はQ4OSでまかなえています

これは嬉しい誤算でした。

移行で一番苦労したのは「慣れ」です。

ショートカットキーが微妙に違ったり、アプリの場所が違ったりします。でも1〜2週間も使えばだいたい慣れてきます。

Windows 10のサポートが終了した今年10月以降も、Windowsは使い続けるつもりですが、セキュリティの重要な作業(ネットバンキングや買い物など)はLinuxで行うようにシフトしていく予定です。







まとめ:「脱Windows」は思ったより怖くありませんでした


*まとめ
最後に、この記事全体のポイントを整理してお伝えします。

今日からできること――6ステップで始めるLinux生活

デュアルブート構築手順

この方法の最大のメリット

  • 🔒 Windowsのデータを一切触らないので完全に安全です

  • 🔄 失敗しても何度でもやり直せます(最悪でもUSBメモリを作り直すだけです)

  • 🧘 徐々にLinuxに慣れていけるので精神的な負担がありません

  • 🆘 いざとなればWindowsに戻せる安心感があるので思い切って試せます


Q4OSとVentoyの組み合わせが最強な理由

Linux移行を考えたとき、多くの方は「いきなりWindowsを消してLinuxだけにするのは怖い」と思われるでしょう。

その感覚は正しいです。どんなに準備しても、いざ使い始めると「あのソフトが動かない」「この機能がない」という場面は必ず出てきます。

だからこそ、Q4OS × Ventoy の永続化USBという方法が有効なのです。

Windowsをそのまま残しつつ、USBメモリからLinuxを「お試し感覚」で使い始めることができます。

使っているうちに自然とLinuxに慣れて、ある日「もうWindowsじゃなくていいかな」という日が来る――そのゆるやかな移行こそが、失敗しない「脱Windows」の王道です。


Windows 10のサポート終了後はどうなる?

サポートが終了しても、Windows 10はすぐに使えなくなるわけではありません。しかし:

リスク 内容
🔐 セキュリティ セキュリティアップデートが提供されなくなるため、ウイルスや不正アクセスのリスクが上がります
📦 アプリ対応 新しいアプリがWindows 10に対応しなくなる可能性があります
💼 業務利用 Microsoft自身がWindows 10の使用を非推奨とするため、業務利用には支障が出る場合があります


だからこそ、今のうちからLinuxに慣れておくことが大切です。サポート終了まで時間的余裕がある今が、移行を始める絶好のタイミングといえるでしょう。




最後に

Windows 10のサポート終了は確かに困った話です。

でも、それをきっかけにLinuxの世界を覗いてみると、「意外と普通に使えるじゃないか」という発見が待っています。

私はこの1ヶ月で、Linuxに対するイメージが「ハッカーのツール」から「使いやすい普通のOS」に180度変わりました。

あなたもぜひ、USBメモリ1本から始まる新しいPC生活を体験してみてください。最初の一歩を踏み出せば、意外とあっさり「あ、これで全然いいじゃん」という景色が見えてくるはずです。




参考リンク






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質問やご意見はコメント欄へどうぞ。できる限り返信します。





執筆者:Linux移行奮闘中の一般男性。Core i5 / 8GB RAM / Windows 10機でQ4OS Plasmaを永続化USBから愛用中。好きな食べ物はカレーライス。


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